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65歳以上でも半数が働かされる日本の現実。定年後”死ぬまで働く”を避ける4つのチェックポイント=川畑明美

総務省の発表資料によると、65歳以上の日本人の半数が働き続けています。自分から進んで働いている人もいるでしょうが、退職金の減少などで“働かざるを得ない”人もいるでしょう。今回は老後生活にゆとりを持つための4つのポイントを紹介します。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

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プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

65~69歳の半数が働いているのが現実

高齢でも働く人が増えています。

総務省の『統計からみた我が国の高齢者』https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1262.htmlによると「年齢階級別にみると、2019年は65~69歳で48.4%、70歳以上で17.2%」という結果です。

70歳までは働くという人は、多いのです。

実際にマンションのローンが残っていて、70歳でもフルタイムで働いている方もいらっしゃいます。

退職金も減少しているので70歳まで働くのは、当たり前になってきているのかもしれません。

“働かざるを得ない”状況を避ける4つのポイント

ただし定年後の生活設計をしないで“働かざるを得ない”状況は避けたいですね。

・退職金がいくらくらいもらえるのか?
・住宅ローンの残債はいくらなのか?
・今の生活費はいくらなのか?
・今の生活費から年金額を差し引くと いくら不足するのか?

それをしっかり調べてくださいね。

ここが分かれば、現役時代に対処できます。

逆に何も対処しないでいると、体が大変でも、働くことになってしまいます。

最も怖いのは、現役時代から収入が少なく健康まで気を使えない人たちです。

Next: お金の計画と健康が定年後の生活を決める



お金の計画と健康が定年後を決める

子どもの教育費と住宅ローンはなんとか完済できたとしても老後資金が少なく、70歳まで働こうと思っていたら病気になって働けなくなった…。

そういうご相談もあるのです。

低所得世帯ほど高カロリー食になっているというデータもあまりす。

手早く、そしてお腹も満足する食事をしているとカロリー過多になる傾向があるのです。

特にお菓子やアルコール類は安価な加工食品が多いのです。

貧困層では、不健康だと知りつつも、安価な加工食品の摂取機会が多くなりがちです。

貧乏人が痩せているのは、過去のことで最近は、低所得者ほど肥満の傾向にあるのです。

お金の計画と健康に気を使うことが定年後の生活に影響してきます

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image by:Quality Stock Arts/ Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2022年8月18日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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