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アート引越センター、社内での“全裸緊縛いじめ”発覚で謝罪。性的辱めが日常風景の社風?空しく繰り返される「再発防止に努める」とのコメント

アート引越センターの従業員らが行っているとみられる、全裸で縛り付けられた男性を集団で笑いものにしている動画が、SNS上で拡散している件で、アート引越センターはマスコミの取材に対し、自社内で起きたものと認め、謝罪したと報じられている。

アート引越センターの広報担当者によれば、社内調査の結果、動画に映っているトラックはアートのものと分かり、また映っている人物も同社従業員だと判明したとのこと。事案は2019年に発生したものだといい、全裸で縛りつけられていた従業員は最近退職したという。

今回の件に関してアート引越センター側は「今後さらなる社内調査を行い、その結果を基に厳正に対処してまいります。また、今後このようなことが無いように社員教育を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。

“無修正”性的辱め動画が流布?

引っ越し業界内でも随一の知名度を誇るうえに、過去にはオリコンの顧客満足度ランキングにおいて4年連続で1位に輝いたことがあるなど、利用者からの評判も悪くないアート引越センター。

ただその内情はというと、ある意味“いじめ”や“暴行”の巣窟といっても過言ではなさそうで、昨年11月には複数の男性社員やアルバイトが、20代の同僚男性の頭を殴打したうえに、履いていたパンツを破って無理やり脱がせるという暴行を、あろうことか女性社員が居合わせる前で行い、社員・アルバイトら4人が逮捕されるという事件があったばかり。

ちなみにそれとほぼ同じタイミングでは、アート引越センターの作業着を着た作業員が、とあるアパート敷地内の屋外で大便をし、そのまま放置して立ち去る姿が映った動画が、SNS上で拡散するという事態も発生し、多くの人々を呆れさせたのも記憶に新しいところである。

【関連】アート引越社員、女性社員の前で“パンツ脱がせ”暴行で逮捕。引っ越し作業中の“破水”に続く不祥事で「女性活躍推進」に暗雲か

ハラスメント防止体制を強化も機能せず?

いっぽうアート引越センター側の対応だが、先述した昨年の暴行沙汰では従業員から大量の逮捕者を出してしまったこともあってか、この手のハラスメントの防止には相当力を入れている様子

具体的には、ハラスメントに対する窓口も設置し、そこでは匿名で相談できるような環境を整えているとのこと。さらに定期的にハラスメント防止や社内通達、管理職の研修も実施、また全社的にハラスメントやいじめがないかのヒアリングも行っているようだ。

ところが、今回の件が発覚した経緯はというと、SNS上のインフルエンサーに“性的辱め”動画のタレコミがあり、それの拡散で露見するという流れに。

動画のタレコミを行ったのが誰なのかは明かされていないのだが、仮に被害者本人やそれに近しい筋からだとすれば、アート引越センター側が設置したという相談窓口など、ハラスメント根絶のため整えたという体制は、この件に関してはほぼ機能しなかった模様。またあるいは、被害者側からまったく信用されておらず、スルーされたということも考えられそうである。

2022年に「アート引越センター株式会社」へと商号変更した同社は、2011年に上場を廃止している非上場企業で、今回の件がすぐさま株価に影響し……といったことはないものの、相次ぐ社員らの不祥事発覚によって、比較的良好だった世間からの信用度が失墜することは避けられないといった状況だ。

Next: 「こんなクソ会社にドラえもんを使わすな」



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Image by:Wikimedia Commons

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