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アート引越社員、女性社員の前で“パンツ脱がせ”暴行で逮捕。引っ越し作業中の“破水”に続く不祥事で「女性活躍推進」に暗雲か

アート引越センターに勤務する男性50代アルバイトと男性20代社員、そして19歳の男性社員2人が、20代の同僚男性のパンツを脱がすなど、わいせつな行為をしたうえに、ケガを負わせたとして、逮捕されたという報道が大きな反響を呼んでいるようだ。

報道によると逮捕された4人は、その場に居合わせていた女性社員の前で、男性50代アルバイトの「パンツ脱げよ」との指示の後、4人で男性の肩を押さえて頭を殴打し、パンツを破って無理やり脱がせたとのこと。男性50代アルバイトは、その一部始終をスマホで撮影していたという。

被害に遭った男性は、腹部に全治3週間のケガ。さらにこれ以外にも、髪の毛をバリカンで刈られたり、カミソリで剃られたりしていたといい、被害男性はその後「適応障害」と診断され、休職を経て退職したという。

従業員の“大便立ち去り”に続く不祥事に

同僚らによる日常的な“いじめ”があったのではとみられているこの件。

50代の年長者とはいえアルバイトが社員に指示して暴行が行われていたという、ある意味で歪な人間関係もさることながら、男性50代アルバイトが「機嫌が悪かった」からという犯行の動機、さらに暴行自体も男性のパンツを脱がすものという、いずれも低レベルな内容だけに、ネット上からは呆れる声が噴出しているといった状況だ。

そんなアートに限らず引越業界といえば、上司からのパワハラや時間外労働などの強要など、企業のブラックぶりが取沙汰されることも多いのだが、それと並行して今回のような従業員らによる不祥事も、たびたびクローズアップされるところ。

現にアートでも、今年8月に従業員とみられる男性が、とあるアパート敷地内の屋外で大便をし、それを放置したまま立ち去ったことが、大きな話題となったばかり。

SNS上で拡散された証拠の写真や動画には、アートの作業着を着た男性が草むらに座り込み、用を足す様子がバッチリ収められていたといい、急な便意は何ともコントロールし難いことは理解できるものの、その格好でよくもそんなことをしようと思ったものだと、呆れる声が多くあがったのも記憶に新しいところだ。

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「女性活躍推進」に取り組んでいたアートだが…

いっぽうで今回の“パンツ脱がせ”暴行だが、女性社員もその場に居合わせているなか、あたかも見せつけるように行われたことで、より罪深いものとなった印象。

力仕事の多い引越業界といえば、昔は“男の職場”といったイメージがあったものの、最近では女性進出がずいぶん進んでいるといい、アートも女性が働きやすく活躍できる職場づくりを目的とした社内プロジェクトを立ち上げていると、かねてからアピールしていたようである。

ところが、そんなプロジェクトとは裏腹に、今年1月には妊娠中の同社女性社員が引越し作業中の現場で破水し、入院していたというとんでもない事態が、“文春砲”によってすっぱ抜かれてしまうことに。

報道によれば、その女性社員はトラックの運転といった、比較的負担のかからない作業を行うということで現場に出たものの、配員を差配する支店長が配慮を怠ったことが原因で、実際にはエレベーターがない物件で重い荷物を抱えて階段を登り降りといった、妊婦には過酷な作業を強いることとなり、そういう結果に至ったのだという。

一人暮らしの女性客をメインターゲットとした、荷造りや荷解きなどの引越し作業を基本的に女性スタッフだけで行う「レディースパック」を、他の大手引越し業者に先駆けて展開してきたことでも知られるアート引越センター。

そんななかでの妊婦社員の破水に続く、今回の女性社員の面前で起きた“パンツ脱がせ”暴行の発生は、女性人材の安定確保が求められる同社にとって大きなダメージとなることは間違いなさそうだ。

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