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アイリスオーヤマ社用車の“栃木走り”に批判殺到、横断歩道前で停止中の車を路肩から抜き去る。関電工など急増する「社名を背負って無法行為」の残念な人たち

アイリスオーヤマの社名やロゴが描かれた社用車とみられる車が、信号機のない横断歩道において、歩行者がいるのにもかかわらず一時停止をせずに通過している様子が映されたドライブレコーダー映像が、SNS上で拡散。同社に対して批判の声があがっている。

渦中の動画を見てみると、映像の撮影主は信号のない横断歩道の前で一時停止をしていたようだが、しばらくするとその左側の路肩を、アイリスオーヤマの社用車を先頭に都合3台が、徐行や一時停止をすることなく通過。その後、歩行者がその横断歩道を足早に渡っているのが映っている。

仮に横断者がもうちょっと早く横断を始めていたり、あるいはもう1台通過する車があったりすれば、歩行者と車が接触する可能性も大いにあり得そうな危険なシチュエーションだ。

道路交通法第三十八条では、横断歩道では歩行者が優先され、車などの運転者には横断歩道手前での減速義務や停止義務があると記されている。それを破り検挙された場合は、横断歩行者等妨害等違反として、違反点2点や反則金が取られるようだ。

アイリスオーヤマは謝罪をしたものの…

今回の件が発生した場所は、拡散したドラレコ映像が掲載されたツイートの内容や、映像内で流れるFMラジオの音声からも、栃木県内での出来事で恐らく間違いなさそう。

その栃木県だが、以前から横断歩道における歩行者優先がほとんど守られていないことが問題視されているようで、同県警が「そろそろ止まって栃木県!」というキャッチフレーズのCM映像を、地元テレビ局や映画館で流すキャンペーンまで行っているほどだという。

そんな“栃木走り”との揶揄も一部からはあがるような危険な走行を、ハッキリと捉える格好となった今回の映像。アイリスオーヤマ側は、自らの社用車が先頭を切って歩行者妨害の危険運転を行ったという“動かぬ証拠”を前にして、さすがに素早く対応し、7日には「グループ会社従業員の道路交通法違反に関するお詫び」というタイトルのリリースを公開している。

それによると、社用車はアイリスオーヤマのグループ会社従業員が運転していたようで、「歩行者様に大変危険な思いをさせたことを心より深くお詫び申し上げます。」と謝罪。運転していた従業員と上長に厳重に注意を行うとともに、グループ全体としても運転マナーや交通法規順守の教育指導方法の見直しを行うなどして、再発防止に向けて取り組むと記されている。

ただ、そのお詫びリリースのなかでは、状況説明として「栃木県の信号のない横断歩道で歩行者様が渡ろうとしていたところ、一時停止をせずに側道を通り過ぎました」と記されているのだが、これに対して多くの人から「側道ではなく路肩では?」といった声が。

確かに映像を見る限り、アイリスオーヤマの社用車が通過していったのは路肩や路側帯の類のようだが、それを車両が走行することを前提として設置された“側道”と表現することで、今回の件の違法性を誤魔化す、あるいは矮小化しようとしている意図が透けて見えると、さらなる批判の声もあがっている状況だ。

相次ぐ“会社の看板背負った状態”での不祥事

最近ではドライブレコーダーの普及が進み、煽り運転をはじめとした違法行為はことごとく証拠が残り、果てはそれがYouTubeなどの動画サイトやSNSなどで拡散してしまうといった事態も大いにありえるといった世の中に。

にもかかわらず、こういった危険な運転が目に見えて減るわけではなく、逆に今回の件のように、会社名やロゴがデカデカと書かれた社用車に乗車中という身元がバレバレな状況でも、やらかす人間がいるということに対して「よくもまぁ…」と呆れる声も少なくない。

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そんな“社名を背負ったうえでの悪行”といえば、最近では関電工の労働組合の面々による、キャンプ場での様々な所業がSNS上で拡散され、批判を集めているところだ。

報道などによると、有料スペースの東屋を利用していた無関係のファミリーに対して、同社の数十人の団体は、そのテリトリーに度々侵入してきたうえに、道具や食料を獲っていったり、飲みかけの酒などの缶を放置していくなど、傍若無人な振る舞いを繰り返したとのこと。

被害者が後日抗議をしたものの、関電工側の参加者に悪意はなかったという理由から、同社の渉外担当から「謝罪の意志はない」という信じられないような対応も受けたことも、多くの人の怒りを買っているこの件。これがなぜ関電工関連の団体かと判明したのかというと、ご丁寧にも加害者側は「関電工労組 多摩支部」と書かれた幟を立てていたというのだ。

アイリスオーヤマと関電工、どちらの件にしろ各々の行為が責められるものなのは言うまでもないところだが、それ以前にそんな身元がモロバレな状況でそういった行動をやらかしてしまうという、あまりの“思慮の足りなさ”ぶりに、逆に何かと心配になってくるところ。まさか彼らは、自らの会社をあえて貶めたいとでも思ってるのか……そう疑いたくなるほど、まさに常人には理解不能な行動だ。

Next: 「飲みに行く時だって社章外してたもんだけどなぁ」

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