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ビッグモーターに浮上した「ナンバー無しで公道走行」疑惑。「つるつるタイヤ」販売や強引すぎる営業など悪評が噴出も大手メディアはスルーか

中古車販売会社の大手の一つとして知られるビッグモーターだが、その展示車とみられる車両をナンバーを付けずに公道を走らせていたとして、SNS上で大いに物議を醸しているようだ。

投稿から約1日で1.3万件のリツイートをされるなど、かなりの勢いで拡散されているこのツイート。それによると、ナンバーが付いてないと呼び止めたところ、当該車両のドライバーは「わかってます!」と答えたようで、うっかりの類ではなくあえてそうしてる模様。

ナンバーなしの車両を公道を走らせることは当然違反とあって、このツイートにはビッグモーターを批判するリプが多く寄せられる事態となっている。

いっぽうで、車検切れなどの車両を回送運行する際に陸運局から取得する回送運行許可番号標(ディーラーナンバー)を、別に持っているのではないかという可能性を指摘する声もあがっているが、仮にそうだとしてもそれを所定の位置に付けていないなどの問題はあるようだ。

強引すぎる営業活動に批判の声も

関西地方では古くから有名な中古車販売店だったハナテンを買収するいっぽうで、中古車の買取・販売のみならず、オイル交換から修理や車検、果ては保険など、車に関する全てのことに自社で対応する、いわゆるワンストップショッピング型と呼ばれる手法の導入により、短期間で急成長を遂げたビッグモーター。

ただ、今回の件への反応にしてもそうだが、つい先日にはビッグモーターで買った中古車に付いてきたタイヤが、「2シーズンは乗れる」という説明があったのとは裏腹に、実は表面がツルツルの代物だったということが晒されてしまうなど、利用者からあがる同社の評判はあまりよろしくないものが多いようだ。

特に、営業の強引さに関して苦言を呈する声がかなり多く、セールスの電話が異様に執拗で商談日を無理やり設定しようとする、さらに最初に提示された見積り額が後にどんどん減額されるといった話もあるなど、枚挙に暇がないといったところ。

このような強引すぎる営業活動を同社が展開する裏には、やはり社内に過酷なノルマが存在するためでは……といった見方も多い。

現に2016年には、自動車保険の契約において同社では月間の目標額が設定され、目標額を下回った販売店の店長は上回った店長に現金を支払うという“保険選手権大会”なるルールが存在することが、一部報道機関にすっぱ抜かれたこともあった。

当初は、あくまで店長の間で慣習的に行われているもので、会社として強制はしていないと説明していたビッグモーター側だったが、後に同社社長自らがルール設定に関与していたことを示す社内メールも発見され、会社ぐるみで行われていた可能性が浮上。さらなる批判が、ビッグモーターに寄せられる事態となったのだ。

大スポンサーだけに大手メディアは忖度?

このように不適切な罰金制度の存在も指摘されるなど、いかにもブラック企業といったエピソードが続々と出てくるビッグモーター。今回の件も含め、テレビや新聞などのマスコミなどがその実態を取り上げても良さそうなものだが、そのような動きはほとんどないといった状況。

ビッグモーターといえば、テレビでは俳優の佐藤隆太さんが出演するCMが、さらにラジオでも同社CMを頻繁に耳にするなど、積極的な広告展開でも知られる企業。いわゆる大スポンサーなだけに忖度されているのではないかというのが、大方の見方のようだ。

今回取沙汰されたナンバー無しでの公道走行“疑惑”に関しては、渦中のツイートにある画像だけでは判断が付きにくいところ。にもかかわらず、ビッグモーター側を擁護する声はほとんど聞こえて来ず、改めて同社に対して悪いイメージを持つ人間が多いことを再確認させられる状況となっているようだ。

Next: CMをこんだけ続けていても好感度が1mmも下がらない佐藤隆太

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