リップルが好調である。今回は、この好調さの背景を探り、これから暴騰する可能性について考えたい。（『 ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン 』高島康司）
※本記事は『ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン』2025年2月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
低迷するビットコイン
先週に比べ、ビットコインの相場は比較的に低迷している。過去5日間で3.12%の下落である。2月17日現在では、1,460万円程度で取引されている。
また、イーサリアムは4.18%、ドージコインは0.71%など下落している暗号通貨が多い。暗号通貨の相場は相対的に低迷している。
好調なリップル
しかし、そのような中でも好調に上昇しているのがリップルだ。リップルは上場投資信託（ETF）の最初の承認とリップル台帳上のリアルワールド資産（RWA）導入に関わるポジティブな展開により、過去2日間で10％以上急騰した。2月13日に発表された報告書によると、「米国証券取引委員会（SEC）」は、「Grayscale」がリップルとドージコインのETFを上場するための「フォーム19b-4申請」を承認した。
両ETFの承認に関する最終決定は、「証券取引法第19条(b)(2)」に基づきETF申請を受理または拒否するために義務付けられている期間である240日以内に行われる見込みである。
「SEC」は現在、暗号通貨を積極的に容認するトランプ政権の下で統治されているため、最終的な承認が早期に到着する可能性がある。これは先月、「Bitwise」のビットコインとイーサリアムのデュアルETFで観察された。この資産運用機関は2024年11月に共同ETFの申請書を提出し、申請から90日足らずの1月30日までに最初の承認を受けた。
しかし、「ブルームバーグ」のETFアナリストであるジェームズ・セイファートは、「リップルラボ」に対する「SEC」の訴訟が完全に決着するまでは、リップルのETFは承認されないだろうと考えている。
一方、市場予測のギャンブルサイト「Polymarket」では、2025年のリップルETF承認へのベッティングオッズが81%に上昇した。過去1ヶ月間、承認の確率は強気に振れており、2025年1月には70%程度だった。ETFの承認時期を7月31日に限定した場合、世論調査はほぼ互角に分かれ、45％のベッターが2025年第3四半期までに有利な結果が出ると信じていた。
しかし、投資会社「Hogan and Hogan」のパートナーであるジェレミー・ホーガンは、リップルのETFが市場で取引可能になるまでにはしばらく時間がかかるかもしれないと考えている。
ホーガンは、「SEC」とリップルラボの訴訟中、「X」で主に発言しており、XRPの擁護者でありコメンテーターであった。しかし、完全に承認される可能性のある時期について質問された際、ホーガンは次のように述べた。
「承認は早く行われる可能性がありますが、その後S-1を承認する必要があります。ですから、8ヶ月から12ヶ月かかるとお考えください」
「フォームS-1」は、暗号通貨のような非伝統的なETFのための申請の形式であり、これらの提出物は、ETFの投資戦略、リスク、手数料、および運用に関して明確な開示を必要とする。
Next: リップルは早い時期に8ドルに高騰？ビットコインの気になる状況も
比較的に早い時期に8ドルに高騰するか？
アメリカでのスポットリップルのETF承認への期待が高まる中、トレーダーは次の潜在的な動きを注意深く分析している。アナリストは、リップルETFの承認の可能性を65％としている。あるアナリストは、リップルのETFが承認される可能性は早ければ2025年第2四半期となると予測している。
いま「Cboe BZX」と「Grayscale」がリップルETFの申請をしているが、これらのファンドが承認されれば、機関投資家の資金が開放され、リップルに対する需要が高まる可能性がある。規制のスケジュールはまだ不透明だが、今回の申請はリップルがビットコインにならぶ主要な暗号通貨になる一歩を示すものであることは間違いない。
このように非常に楽観的なムードになっているので、今後の相場でも強きの予想が多い。比較的に早い時期に8ドル（約1224円）なるとの予想が多い。すごく楽観的な予測だが、かなり期待が持てる。
エルサルバドルの状況
リップルが注目される中、ビットコインではやはりエルサルバドルの状況が引き続き注目されている。
エルサルバドルは「IMF」の圧力でビットコインの法定通貨化を廃止したが、それでもビットコインの世界的な中心地であるという地位は揺らいでいないようだ。最近エルサルバドルではあるイベントが開催され、同国におけるビットコインの動向を見るための指標として注目されている。
そのイベントとは「ビットコイン・カンファレンス・プランB」だ。1月30日から31日にかけて開催されたこのイベントは、2500人の参加者の多くにとって歴史的なものだった。中米で初めて、英語とスペイン語の両方でセッションが行われたのだ。
多くのスペイン語圏の投資家にとって、「プランB」は夢のようなイベントだったようだ。これまでは、どのビットコイン会議も外国人向けだった。しかし、誰もが英語を知っているわけではない。複雑なトピックを母国語で学ぶのは難しい。別の言語では3倍難しい。
ところが使用する言語をスペイン語と英語の2か国語にすることで、1,500枚以上のチケットがスペイン語圏の人々に売れた。ビットコイン・カンファレンスでこれほど多くのサルバドル人が参加したのは始めてだ。 この状況は、サルバドル人に依然としてエルサルバドルはビットコイン大国であることを理解し、今すぐその一部になることを学ぶか、あるいは取り残されるかのどちらかの選択を迫ることになる。
「シェラトン・プレジデンテ・サンサルバドル・ホテル」にある英語エリアでは、テザーCEOのパオロ・アルドイノをはじめ、サムソン・モウ、ジミー・ソング、「ブロックストリーム」CEOのアダム・バック、初期のビットコイン開発者ピーター・トッドといった人々など、暗号通貨の有名人がステージに上がっていた。「我々は中央集権型システムと分散型システムの戦いを目撃している」と叫んでいた。
また、「エルサルバドル美術館」で開催されたスペイン語圏のゾーンでは、新しい教育機会の提供から、ビットコインと歯科治療の混合、「国際通貨基金（IMF）」と政府の戦略についての議論まで、さまざまなサルバドル人が自国の発展のための計画を概説した。パネル・スピーカーの多くは、サルバドールの若者であり、その目には炎が宿っていた。
この会議に参加したものの多くは、ビットコインは国のエリートのものであるべきではなく、一般のサルバドール人の日常生活を容易にするものであるべきだと主張する。労働者階級の人々がビットコインを普通に使用する状況を作ることが目的だという。
エルサルバドルは、ビットコインの実験において新たな段階に入りつつある。この4年間で、かつて世界の殺人の首都として知られた中米の国が、ビットコインの国へと生まれ変わった。ナイブ・ブケレ大統領は、「MS-13」と「バリオ18」を拘束し、ギャングの抗争に終止符を打つことで、エルサルバドルに自国を再編し繁栄を獲得する千載一遇の機会を与えた。
しかし、2021年にビットコインが法定通貨になったにもかかわらず、何年もの間、ビットコインビーチとしても知られる小さなサーフィンの村、エル・ゾンテでしか暗号通貨での支払いができなかった。 中米大学の調査によると、2023年にはサルバドル人の88％がデジタルコインを使用していなかった。
ところが現在、山間部にあるベルリンの町では第2のビットコイン循環型経済が実施されており、国内第2の都市であるサンタ・アナのように、他の場所でもイニシアチブが拡大していると報告されている。
Next: エルサルバドルは前途洋々？法定通貨化と無関係に栄える暗号通貨経済
このような動きを受け、ステーブルコイン大手の「テザー社」がエルサルバドルに本社を移転することを決定したことも、大きな勝利と受け止められた。「テザー社」は2024年の最終会計四半期に、945億ドルの「財務省証券」を含む1437億ドルの資産を計上した。比較のために、エルサルバドルのGDPは世界銀行によって2023年に340億ドルと推定されている。「テザー社」の資産の4分の1だ。
「テザー社」はエルサルバドルを拠点とする最大の企業となり、他の暗号資産企業もこの国の先進的な暗号規制の枠組みやますます熟練した労働力を活用して、その足跡をたどるに違いない。サルバドルの人々にとって、それはキャリアの機会が増え、給与が上がり、この国が独自の技術ハブになる可能性があることを意味する。
「ビットコイン・カンファレンス・プランB」は、政府が「IMF」との最近の数十億ドル規模の取引の一環として、ビットコインの法定通貨としての地位を取り消したわずか数日後に開催された。ビットコインコミュニティの一部のメンバーは、ブケレ大統領が「IMF」に屈したと非難しているが、「プランB」のサルバドル人は誰もそのようには見ていないようだ。彼らの見解では、大多数の企業はもともとビットコインを使用していなかったため、実用的なレベルでは何も変わっていない。
どうも、ビットコインの法定通貨化とエルサルバドルがビットコイン大国になることとはほとんどなんの関係もなかったようだ。法定通貨化が断念されようとも、「テザー社」の本社移転などでエルサルバドルがビットコインの世界的な中心地になる動きには衰えがないようだ。エルサルバドルの前途は洋々である。
「ChatGPT4o」によるリップルの相場予測
「ChatGPT4o」によるビットコインの相場予想
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昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。