マネーボイス メニュー

ゼロからお金持ちになれる2つのアプローチ。富裕層の目標達成法=山田健彦

人生の成功者たちはどのように目標を立てて、それを達成しているのでしょうか。なかなか教わることのない具体的な目標設定の方法やステップアップの手順までを解説します。(『資産1億円への道』山田健彦)

人生の成功者だけが知っている「目標達成」のための2つの大原則

なかなか教わらない「目標設定」の正しいやり方

成功哲学では「目標を設定しなさい」と教えますが、どのように設定すればよいのかは教えてくれません。この設定方法を知らないと、人生のバランスが崩れることがあるので、注意しなければなりません。バランスが崩れるというのは、経済的な目標は達成したものの、家庭が崩壊したとか、気がついたら友達が誰もいなくなったなどです。

また、設定した目標をどのように達成させるかも知っておく必要があります。目標は、設定した日からゴールまで、短いものでも3ヶ月位、長いものでは5年、10年というのも珍しくはありません。しかも、どのような目標であれ、計画通りにスムーズに進んでいくということは滅多にありません

【関連】著名投資家のジム・ロジャーズが「北朝鮮の内部崩壊」を確信するワケ=東条雅彦

さらには、目標を設定して進んでいるはずなのに、進歩が感じられない期間が結構長くあったりします。大体の人は、その段階で「これは自分には向いていないんだ」などと考え、挑戦するのを止めてしまいます。

目標達成というのは、植物を育てるのとよく似ています。種を撒いてからある程度の期間は芽が出てきません。それでも水や肥料を与え続けます。しかし、ある季節になると一斉に芽が出て、やがて綺麗な花が咲きます。「種」をまいてから「花」が咲くまで、タイムラグがあるのです。多くの人は目標達成に向けたこの過程を知らないので、長い期間「肥料を与える」ことや「水やり」を続けられません。

実は、目標はある時期を過ぎると、加速度的に成果が出てくるポイントがあります。ある人はこのことを「目標のほうが自分に近づいてくる感じ」と言っています。このプロセスを知っていると、やる気を継続させることができるのです。

まずは、目標がどのようなプロセスを経て達成されていくのかを把握しておきましょう。

目標の立て方:「トップダウン」と「ボトムアップ」

トップダウン」は、大きな目標を先に決める方法です。例えば、「資産1億円を5年以内に築く」「猫カフェをオープンし、全国にチェーン店展開100店を10年以内に築く」等々です。この手法を好む人は、体育会系のノリで、イケイケ・ガンガンという人です。売上が急速に伸びている会社や営業等にもよくいる人達です。

対して「ボトムアップ」は、目の前の目標から1つ1つ積み上げていく方法です。この手法を好む人は、物事を現実的に考えます。性格的には慎重でまじめな人が多く、会社組織では総務、経理、人事によくいる人達です。

では、どちらの方法で立てた目標が達成しやすいでしょうか

Next: 達成しやすいのはどっち?「トップダウン」と「ボトムアップ」それぞれの特徴



「トップダウン」と「ボトムアップ」それぞれの特徴

目標を達成しやすいのは、圧倒的に「トップダウン」です。目標は大きく立てた方が達成しやすいのです。「ボトムアップ」で立てた小さな目標は、その気になりさえすればいつでも達成できるので、逆に本気になって取り組まない傾向があるのです。

もちろん「トップダウン」の方にも欠点はあります。あまりにも目標が大きすぎるので、どこからどのように着手してよいかわからない場合が多いのです。

「トップダウン」でもう1つ気をつけなければならないのは、目標以外のことに注意が向かなくなることです。気がつくと家庭が崩壊していて、子供が不登校になっていたり、奥さん(旦那さん)が家を出ていったり、頑張って自分の会社を立ち上げたものの、仕事に熱中するあまり健康を害したりと、人生のバランスを崩すことが多くなってきます。

「ボトムアップ」の方はどうでしょうか。まずは堅実な目標を立てるので、本人がその気になれば達成は比較的容易なので、「自分にはできるのだ」という自信が持てます。

欠点としては、成功しても大きな成功にはならないことです。目標そのものが実現可能な堅実なものなので、結果もまた小さいものになるのです。周囲を巻き込んで大きな渦をつくるというような、人生観が変わるような成功体験は期待薄になってしまいます。また、現実的で堅実な目標設定なので、ひとたび世の中の流れが厳しくなると、目標もさらに小さくなり、現実の流れに押し流されてしまうというのも特徴です。

目標達成した自分を想像しよう

ではここから、目標を達成するための具体的な方法について解説していきます。

あなたが本気になって「資産1億円を5年以内に達成する」という目標を持ったとします。実現のためには、まずは資産1億円を達成したときの自分を想像しましょう

その時、あなたはどこで何をしていますか?
着ている服はどんな服ですか?
身につけている時計、靴、アクセサリーは?
一緒になって喜んでくれる人は誰ですか?
その人が「記念に何か贈りましょう!」と言ってくれたら、何をお願いしますか?

リアルに想像してください。

例えば、単に「スーツを着ている」ではリアルではありません。スーツの生地、メーカー、色、デザイン、作ってもらったテーラーはどこかなど、目をつぶってもありありとその時の自分がイメージできなければなりません。

これは自分の感情を揺さぶるためです。目標というのは、感情的に持った方がやる気が出ます。また、感情的に持った方が潜在意識に入りやすいのです。想像しただけで、興奮して夜になっても眠るのがもったいないと思うくらい感情を刺激してあげると、俄然やる気が出てきます。

Next: 次に大切なのは、行動を通して「人生のページをめくる」こと



次に大切なのは、行動を通して「人生のページをめくる」こと

さて、自分の感情を刺激できたとして、その次の段階です。

今日は何をしますか?

あなたは「資産1億円」を達成する、と決意しました。このまま今の生活を続けていては無理だとわかっているので、今の会社勤めとともに、何か他のこともしなければと思っていますが、具体的に何をすればよいのかはわかりません。しかも、周りには資産1億円を達成した人は誰もおらず、懇切丁寧に教えてくれる人もいません。

そのように考えると、最初はどれだけ強く決意しても、できることはほとんどないという現実に気が付きます。できることといえば、せいぜいアマゾンや図書館で本を検索して、お金や投資、資産運用に関する本を探して読むことくらいです。どのような目標を立てても、まずは基礎的な知識を身につけるところから始めるのがせいぜいのところでしょう。

いろんな本のタイトルを眺めていると、さまざまな投資をしたり、副業をしたり、はたまた家庭内の不用品をネットオークションに出したりなど、色々な収入増の方法があることがわかってきます。

この時点では気付いていないかもしれませんが、実は本から得た情報、知識で、あなたは確実に1歩を踏み出しています。資産1億円達成というジグソーパズルの1つのピースを埋めているのです。

そして何気なくネット検索をしている次の週末、お金を増やすための色々な無料セミナーや安価なセミナーがあちこちで開催されているのが目に入ってきます。中には、都心の一流ホテルでケーキセット付きのセミナーなんていうものも発見します。

ネットオークション、FX、株式投資、不動産投資、輸出のセミナーに始まり、週末コンサルタントとして開業しようとか、総合病院や施設での話し相手のアルバイト等々それこそ普段忙しい会社勤務ではなかなか気づかなかった様々なものが、まさにオンパレード的にあなたの目に飛び込んでくるのです。

あなたはネットの説明を読んで、とりあえず2つ、3つ申し込んでみました。行ってみると、なかには講師の自慢話で終わってしまうものや、フィーリング的に「違うかな」というのもありましたが、たまたま隣の席に座っている自分と年も同年代の人がいて、話をしてみたら、「先週行った、あのセミナーも良かったわよ」などという話を聞き、だんだん情報の蓄積も進んできます。

こうしたことを何度か繰り返すうちに、自分なりの資産1億円達成のイメージがおぼろげながらできあがってきます。同時に、こうした努力の結果、少しずつ知識や体験が広がってきて、同じ目的を持つ人の輪が膨らんできます。そうすると、いつの間にか、他の人がはじめの1歩をどう踏み出したのか、どのような落とし穴が待ち構えているのか、リアルにわかってくるようになります。

さらに少し時が経つと、紹介で顧客本位に相談に乗ってくれる、銀行、生保や証券会社の担当者やFPの人達との縁もできて、色々と有利な取引や、案件によっては融資してもらうにはどうしたら良いかなんて話をしてもらえる日もやってくるようになります。

こうして話が具体的になってくるに従い、「自分にもできそうだ」という自信がわいてくるようになり、「ものごとはあれこれ思い悩むのではなく、まずは1歩を踏み出してみるものだな」と気が付きます。

成功哲学では、このことを「行動すれば次の現実」とか「人生のページをめくる」などと表現します。

はじめはやる気があっても何をどうしたらよいのかさっぱり見当がつかなかった状態から、こうしてさまざまな事柄が具体的な姿として目の前に現れてくるのです。

Next: 勝手に成功してしまう。目標達成のための2つの大原則



成功は人が運んできてくれる

ものごとは最初から上手く行くことは滅多にない」ということを成功者はよく知っています。成功者が地道な努力に時間を費やすことに不安を感じないのは、この原則を知っているからです。

もう1つ、大事なことがあります。それは「成功は人が運んできてくれる」という法則です。自分ひとりの努力で勝ち取った成功なんてものは大した成功でもなく、また長続きしないことを知っておいてください。

あなたが資産1億円を達成したことで、あなたの周りの人が喜んでくれたり、幸せになるかどうかが大事なのです。

このような方法論やノウハウを身に着けていれば、周りの人があなたの成功の手助けをしてくれます。あなたは、それこそ勝手に成功していってしまうのです。

秘訣は「成功を独り占めしない」です。この続きはまた次回お話します。
無料登録はこちら

【関連】ジョジョの奇妙な人口問題~「100人村」で理解する2065年日本の危機=東条雅彦

【関連】「資産1億円」の正体。なぜ富裕層と呼ばれる人たちは意志が強いのか?=山田健彦

【関連】あなたを億万長者にする「健全な思い込み」と「投資脳」の鍛え方=山田健彦

【関連】真面目な日本人ほど「子どもを貧困に追い込む」ダメ親になりやすい=山田健彦

資産1億円への道』(2017年2月13日・28日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

無料メルマガ好評配信中

資産1億円への道

[無料 ほぼ 週刊]
資産が1億円あるとゆとりある生活が可能と言われていますが、その1億円を目指す方法を株式投資を中心に考えていきます。株式投資以外の不動産投資や発行者が参加したセミナー等で有益な情報と思われるものを随時レポートしていきます。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。