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日本株はどこまで米国株高に追随できる? 19500円より上は重たく(1/26)=清水洋介

ダウ平均が2万ドルを付けたということで日経平均も2万円が期待されますが、米国株高が日本株高につながるかどうかは疑問で、19,500円水準を意識すると上値も重くなると思います。(『清水洋介の日々是相場 -夕刊-』清水洋介)

※本記事は有料メルマガ『清水洋介の日々是相場 -夕刊-』2017年1月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

ダウ2万ドル超え受け日経平均終値は344円高の19402円

本日の終値

日経平均:19,402.39円(+344.89円)
≪東証一部≫
売買高:23億0,000万株
売買代金:2兆7423億5700万円
値上り銘柄数:1,599銘柄
値下り銘柄数:309銘柄
騰落レシオ(25日):98.42%(+3.04%)
為替:1ドル=113.32円

市況概況

米国株が高く、ダウ平均が節目とみられる2万ドルを超えてきたことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系5社ベース)が大幅に買い越しと伝えられたことなどから買い先行になりました。電子部品株や金融株など買い気配から始まる銘柄も多く、寄り付きから大きく買われる展開。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物の上値が重かったことから、寄り付いた後も買い直されては上げ幅を拡大、大幅高となりました。

昼の時間帯も先高期待が強く、先物の買い戻しが入り、後場に入ってからもさらに先物主導で買われる場面もありました。ただ、為替は円高気味ということもあり買い戻しを急ぐ動きはあるものの積極的に買い上がるというような動きも止まり、いったん上値が重くなると手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小。結局最後は買い直されて高値圏での引けとなりました。

日経平均株価 5分足(SBI証券提供)

米ドル/円 5分足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

小型銘柄も短期売買の個人投機家の買いも多く、総じて堅調。それでも特に材料があって買われるということでもなく、上値も限られました。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って堅調でした。先物は朝方からまとまった買いが散発的に見られ、指数を押し上げる要因に。それでも買い戻し一巡となると、積極的に買い上がるということもなく、最後は手仕舞い売りに押されました。

米新大統領の政策期待で買われているということが言われていますが、冷静に考えると日本企業にとってそれほどプラスになるということでもなく、買いも限られて来そうです。ダウ平均が2万ドルを付けたということで日経平均も2万円が期待されますが、米国株高が日本株高につながるかどうかは疑問で、19,500円水準を意識すると上値も重くなると思います。

Next: 日経平均は25日線を割り込むかどうかが焦点に/銘柄ピックアップ



テクニカル分析

日経平均

25日移動平均線や基準線を抜けて来ました。遅行線が日々線に押さえられており、ここで再度25日移動平均線や基準線を割り込むかどうかということで方向が決まりそうです。

日経平均株価 一目均衡表 日足(SBI証券提供)

日本バルカー工業<7995>

75日移動絵平均線や雲を意識して反発、一気に25日移動平均線や基準線を超えて上値を目指す動きになりました。少し上がりすぎということで調整が見られそうです。

銘柄ピックアップ

日本バルカー工業<7995>1,685円(+126円)

昨日の引け後に好調な決算と増配を発表したことが好感されて買い気配から始まり、大幅高となりました。米国株高を受けて総じて堅調となるなかでわかりやすい材料ということで買われました。

日本バルカー工業<7995> 日足(SBI証券提供)

デイトレ日誌

連日の大幅高となりましたが、相変わらず盛り上がりに欠ける展開と思います。為替は円高気味のままで特に反応はせず、株価だけが高いという感じです。ニューヨークダウが節目とみられる2万ドルを超えたということで買われましたが、トランプ新大統領の政策などを見ると買えないのではないかと思います。

米国株高が必ずしも日本株高につながるという状況ではないような気がします。米金融株が高いと言っても、日本の金融株は米国債が下落していることで利益が減るということでもあり、米国の金利が上昇し為替が円安にならなければ、日本の金融機関にとってはマイナス材料だと思います。

何となく非常に違和感のある上昇であり、ここは特に上昇すると儲かるポジションに変えるということでもなく、上昇したら利益が出るものは出しておくということで良いと思います。日本の国債も金利が上昇しており、日本企業にとってはマイナス要因と思います。

日銀の金融政策決定会合や米国のFOMC(公開市場委員会)を控えての手仕舞いの買い戻しが中心と思われ、ここは上値追いは禁物と思います。
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※本記事は有料メルマガ『清水洋介の日々是相場 -夕刊-』2017年1月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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