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「お寒い開会式」まであと100日。平昌冬季オリンピックは本当に開催できるのか?

韓国で開催される「平昌五輪」まで残り100日を切った。しかし、チケットはまったく売れず、マイナス20度まで下がるメイン会場には屋根がない状況だ。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2017年10月22日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

チケットが全く売れない平昌五輪。韓国でも「中止すべき」の声が

冬季五輪まで残り100日、出場辞退続出

韓国で開催される「平昌五輪」まで残り100日を切った。だが、正式なスケジュールは日本ではあまり知られていないのではないだろうか?そこで調べてみると、開会式が2018年2月9日で、閉会式が2018年2月25日となっている。16日間という長い行事だ。もっとも、本当に開催されたらの話だが…。

というのも、次の3つのパターンから、開催中止に追い込まれる可能性が考えられるからだ。まず一番ありそうなのが、朝鮮半島有事での開催中止。もう1つのパターンは、何か大きな事故が起こって開催中止というパターン。そして3つ目は、出場をボイコットする国が続出して、競技が成り立たないので中止というパターンだ。

参加国が減った結果、皮肉にも韓国勢がメダル独占という3つ目のパターンも面白そうではあるが、今これが、あながち冗談とは言えない流れになってきている。

すでにフィギュアスケートでは、ロシアと米国の女王が出場を辞退した。アメリカのプロホッケーチームも出場しないので、いくら五輪といえども、世界最高の選手同士がぶつかり合う大会とは言えなくなっている。

もちろん、そのようなオリンピックであっても、試合会場の気温が氷点下となるサバイバル訓練のような極寒の環境で演技をする選手たちには何ら罪はない。仮に日本が参加するのなら、日本人選手をしっかりとテレビの前で応援したいとは思う。くれぐれも、選手たちに怪我がないようにと祈っている。

切り札は「文在寅大統領グッズ」プレゼント?

恐らくこのニュースを知らないであろう読者の皆さんは、このタイトルはいったい何を言っているのか?と思うかもしれない。なんと韓国政府は、チケットが売れないことへの苦肉の策として、「平昌五輪のチケットを購入すれば、来賓用に製造している文在寅大統領のサインが入った腕時計を抽選でプレゼント」するそうだ。

この腕時計は希少価値が高く、中古品の取引サイトで「200万ウォン(約19万9000円)」もするという。まぁ、今回の抽選で配れば価値は下がるので、20万で売れるわけではないと思われるし、そもそも、私は欲しいとは思わない。

文在寅大統領はアイドルでも何でもないのだが、なぜか「文在寅大統領グッズ」の売れ行きはよいそうだ。3年後にはロウソクデモで追い出しているかもしれないというのに。

そんな「おまけ」をエサにチケットを捌くというアイデアが成功するかどうかはわからないが、普通はそんなことをしなくても、オリンピックのチケットは売れるものだ。しかし今回は、売れない理由がてんこ盛りなので、致し方がないとも言える。特に、マイナス20度まで下がる地域で行われるオリンピックで、開会式の会場に屋根がないというのは致命的だろう。

Next: 危険すぎる? 本当の意味で「揺れる」スタジアムの恐怖



氷点下10度、観客の移動で文字通り「揺れる」スタジアム

韓国ノーカットニュースによると、氷点下10度から下手すれば氷点下20度まで下がる吹きさらしのメイン会場は、観客が一度に大勢移動したりすると「揺れる」スタジアムらしい。つまり、建物の強度が極めて心配であるということだ。

スタジアムの定員は3万人ぐらいだそうだ。ただ、どうせ3万人も来ないので、そこまで大きな大移動はないだろう。それより氷点下10度の場所で座っていろというのが、どう考えてもサバイバルゲームである。

観客に与えられるのは毛布とカイロのみで、後は自分たちで寒さをしのげという。だが、選手たちは開会式中に毛布を被っているわけにはいかないので、相当、厳しいのではないだろうか。特に一番で入場してくる国の選手たちは気の毒で、氷点下の中、何時間も立たされることになる。どうせ開催国である韓国の選手は最後に出てくるだろうし、この時点で、大きなハンデがあるのではないだろうか?

仮に最初に入場するのが日本の選手たちだったら、これは相当な嫌がらせと言えるだろう。その点も開会式の注目ポイントであり、通常であればアルファベット順になるはずであることを申し添えておく。

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以上、今回は平昌五輪の最新情報をお届けした。韓国では、「今からでも中止にした方がいい」という意見もある。しかし、今から中止にしたところで、別開催も難しい。IOCもこのまま行くと思われる。筆者としては各国がボイコットしてくれることを望むが、それが難しいのなら、誰も怪我をしない大会であって欲しいと願うばかりである――

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・平昌五輪まで残り100日。チケット3割。ー20度まで下がる開会式の会場に屋根はない(10/22)
・韓中通貨スワップ協定の延長が決定!?日本にとっては良いことかもしれない(10/15)
・交渉期限はわずか1日。最後まで諦めない韓国。韓中通貨スワップ協定に劇的妥結はあるのか(10/8)
・平昌五輪の公式HPから日本列島が消える。欧州も参加をボイコット宣言。チケットは全く売れず(10/1)


※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2017年10月22日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』(2017年10月22日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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数年ごとに起きるデフォルト危機。世界経済が後退すれば、投資家が真っ先に資金を引き揚げていく新興国市場。輸出依存が96%という恐ろしい経済構造。ヘッジファンドに玩具にされる韓国市場。中国の属国化へと突き進む2014年。並行してスタグフに悩まされる現実。そして、1100兆ウォンを超え、雪だるま式に膨らむ家計債務の恐るべき実態。経済の問題点とは何なのか?なぜ、また、第四次経済危機が迫っているといえるのか。それは読めばわかる!投資、ビジネス、教養、雑談ネタにも最適な、最も韓国経済の実情を知ることが出来るメルマガ。

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