6月中旬からたった3週間で約35%も下げた中国株。27日も上海総合指数が8.5%急落するなど不安定な状態は続いています。世界一の投資家、ウォーレンバフェットの投資方法を参考に企業分析をするメルマガ『バフェットの眼』八木翼さんは、現在の中国が「ヤバい状態」にあるのは指数の悪化に起因するもので、指数悪化の要因は2つあると語ります。
中国経済が成長しない要因その1 生産年齢人口の減少
先週も述べたとおり、中国はヤバい状態です。ここにきてまた下落したのは、実体的な指数が悪化しているからです。
で、この指数の悪化の主な要因は2つあります。
先週も述べた、生産年齢人口の減少が1つです。
【生産年齢人口の比較:15~64歳】
1990年 | 2000年 | 2010年 | 2025年 | 2050年 | |
日本 | 8585万人 | 8636万人 | 8157万人 | 7165万人 | 5179万人 |
米国 | 1.68億人 | 1.90億人 | 2.12億人 | 2.27億人 | 2.47億人 |
ドイツ | 5477万人 | 5585万人 | 5430万人 | 4954万人 | 3870万人 |
中国 | 7.55億人 | 8.55億人 | 9.24億人 | 9.96億人 | 8.70億人 |
うん、実は中国の生産年齢人口はもうピーク気味なんですよね。
表では、まだ増えていますが、中国人の定年は、男性が60歳、女性が50歳(管理職の場合は55歳)と若い。
この統計は64歳までを生産年齢人口としていますが、実際は、中国の生産年齢人口はピークアウトしていて、既に減少に転じています。
これが中国経済が成長しなくなっている主因の1つです。
Next: もう1つの要因は元高
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会社の価値を見るので、基本的には、一度分析したら買いっぱなし。
筆者のこれまでの運用成績も見ることができます。
中国経済が成長しない要因2 元高傾向
もう一つが元高です。
中国の元は、ドルとほぼペッグされていて、ドルが上昇すれば、元も上昇するという形をとっています。
日本の2013年の輸出額は$7150であり、GDPの17%。中国の2008年輸出額は、$1兆4300億であり、GDPの32%です。
日本よりも輸出に特化しているのです。
今中国では、日本で円高が不景気の要因となったのと、同じことが起きています。
人民元を切り下げれば、景気は回復する可能性が高いです。そのうち中国は人民元切り下げを行うと思います。それしか手がありません。
ちなみに、米国の利上げで中国の元は、米ドル上昇についていけなくなるので、利下げは間違いありません。中国の製造業にとっては、プラスでしょうが。。。
うーん、今の中国株はリスクがありすぎて買う気になれませんね。。。
しっかりした分析ができていて、割安であり、人民元切り下げが十分にいい結果をもたらすなら買ってもいいと思いますが。。。
微妙です。
『バフェットの眼(無料版)』2015/7/21号より抜粋
※太字はマネーボイス編集部による
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