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インサイダー取引を株価から読み取る、日経平均を動かす男の投資哲学はやっぱりすごい=八木翼

個人投資家cis氏の初となる著書「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」が発売され投資家界隈で話題に。その中から特に印象に残ったポイントを紹介します。(『バフェットの眼(有料版)』八木翼)

※『バフェットの眼(有料版)』では、読者からのリクエストも踏まえ、毎号さまざまな企業を詳しく分析しています。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

cis本解説!小さく負けて、大きく得すれば勝率3割でも勝てる

絶対に逆張りはするな、順張れ

僕はかなり逆張りをするタイプです。というのも移動平均線に沿って、反発しそうなところや、反落しそうなところでインしてきたからです。

特に短期投資についてはこの傾向が顕著でした。

しかし、これまでこれでうまくいっていた理由は単純で、アベノミクスの最中だったからです。基本的には買いで入って、ちょっと経つと大きくプラスになっていくというのが僕のスタンスでした。

なぜ逆張りをしたいのかというと、「転換点を当てる」という気持ちよさによっているからだと思います。

多くの投資家は、この点が間違っている。「頭と尻尾はあきらめる」というイメージが一番大切なのかもしれない。

特にcisさんの言葉で響いたのは、以下の部分。

「今現在買われていることで上がっている、売られていることで下がっているというのは明確な事実としてそこにある。であればマーケットの潮目に沿って行動するのがいちばん勝つ可能性が高い」

この視点で大事なのは、マーケットは常に正しいということです。

当たり前といえば当たり前ですが、なぜ正しいのかところが大事です。例えば、インサイダー取引。インサイダー取引は、優位性を持った情報を持っている人が動いているので大きく張ることができます。

大きく張ることができるということは、株価が動きます。

「なんでこんなにこの株が上がっているんだ?」もしくは、「なんでこんなにこの株が下がっているんだ?」と思うことは、多々ありました。

普通の人であれば、理由がないのに上がっている株は売りです。いつか基準の価格に戻ると考えるのが普通ですが、逆です。

何か優位性のある情報を持っている人がいて、その需給が崩れているのであれば、さらに買う(もしくは売る)という戦略が機能するわけです。以下の文も、cisさんのその戦略を表しています。

「少し下がったところで買う」とか「割安なタイミングで買いたい」とか考えるのは、そもそも発想として間違っている」。

Next: 著者が注目した、cis流投資のさらにすごいポイントとは?



株価こそが答え、cis流の市場への向き合い方

「僕の場合、銘柄それぞれの勝敗を考えるなら、利益になる取引は3割くらいしかない」

「残りのほとんどがトントンかチョイ負け。けれども、負け額に対して10倍や20倍の金額を勝つことがあるから、勝率は低くともトータルではプラスになる」

「株でいちばん大切なのは迅速な損切り。失敗から逃げてはダメで、失敗は当然としていかに最小にとどめるか」

「上がって高値が付いたとき、僕は喜んで買う。だけれど普通の人はまず買えない」

「買った値段より高く売れれば儲かるから。過去と比較して考えないほうがいい」

「企業の価値を株価が正しく反映していないと考えるよりも、株価こそが答えであり、世の中の総意として適正だとみなされている数字だと考えるほうが正しい」

株価こそが答え。それであれば順張りが正しい。シンプルですが、説得力のある説です。

「僕の場合、あまり小さな値動きは気にしないで、ある程度下がったときに売ることが多い。相場用語で、上がってきた株が一時的に下がることを「押し目」というけれど、僕は2度目の押し目で売ることが多い

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※本記事は、『バフェットの眼(有料版)』2019年1月18日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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バフェットの眼(有料版)』2019年1月18日号より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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