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米朝会談でトランプが画策する「南北統一」、実現しても日本は朝鮮半島と距離を置くべき理由=児島康孝

2回目となる米朝首脳会談がベトナムで開催されたことは、実に象徴的です。どうやらトランプ大統領は、「南北朝鮮の対立」という構図を変える考えのようです。(『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』児島康孝)

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朝鮮半島で経済発展が始まっても、日本は全力でスルーすべき

トランプ大統領は、南北朝鮮の構図を変える

今回の2回目の米朝首脳会談がベトナムで開催されたことは、実に象徴的です。

ベトナムも、北ベトナムと南ベトナムの対立が続いた後、北ベトナムが統一するという結果になったからです。

トランプ大統領は、南北朝鮮の対立という構図を、変えようとしているようです。

これは、東西の冷戦が変容する中で、いまも北朝鮮と韓国という、かつての対立のままである朝鮮半島を変えようということです。

考えてみれば、かつてのベトナムも、「共産ゲリラ」の北ベトナムと言われていました。

南ベトナムの首都サイゴンが陥落した際には、日本では「これで自由主義(西側)陣営は崩壊してしまうのではないか」という報道がされていました。

しかし、今のベトナムをみますと、そんなことにはなっていません。

ですから、今回の米朝首脳会談でも、かつての南北ベトナムの歩みと似た経緯をたどる可能性が高まっています。

変化は2018年初めから

こうした変化は、2018年の初めから、徐々に進んでいました。

当メルマガでは、以下のようにお伝えしています。
2018年1月5日号:朝鮮半島は、南北統一に向けて動き始めた
2018年1月6日号:南北統一で「高麗」が復活すれば、どうなる?

配信した時点では、こうした話は半信半疑で受けとめられたでしょう。状況が変化した以上、そのままお伝えするしかありません。

現代版「高麗」が復活することは、歴史的にみても、不思議ではありません。

またアメリカが、南北朝鮮の対立のために、膨大な予算や人員を投入し続けるのも効率的ではありません。

もし、南北朝鮮が統一し、経済の発展が始まっても、日本としてはあまり関わらない方がよいでしょう。

利権があったとしても、かかわらず、スルーすべきです。歴史的にみて、日本が朝鮮半島にかかわると、良いことがありません。

Next: 南北統一でも、朝鮮半島とは距離を置くべき?日本がやることは他にある



日本は「デフレ脱却」を優先すべき

それよりも、いち早くデフレ不況から脱却して、日本の経済力を強化し、存在感を高めることが必要です。

デフレ不況を続けていると、中国や、現代版「高麗」に、押されることになります。

東京の銀座でも、所得が低下した日本人は元気がなくて、中国人観光客が幅をきかせています。それがいまの縮図と言えます。

デフレ脱却には、日本の安全保障上の意味も大いにあります。しかし、日銀を中心として、中国を利する金融政策をとり続けており、まともな対応策を進めていません。

日本の経済力の低下による、世界の中での日本の存在感の低下が、日本の大きな脅威となっているのです。

安全保障上の理由からも、国民生活の向上と経済の活性化に、すぐに取り組むべきです。

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ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2019年2月28日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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