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韓国の経済破綻は止められないのか?輸出入の激減で陥った悪循環

今回は韓国の最新輸出と輸入について見ていく。韓国経済は輸出依存の国であり、中国、アメリカ、EUと世界的な市場規模を持つ国との取引が中心なので、それらの国の経済事情が韓国経済の良し悪しに直結する。

好景気の時はそれでいいのだが、今の時代はどこをとっても不景気である。このため、今後の輸出は拡大することはほとんどあり得ない。しかも、建設や海外プラントなどを数多く韓国企業に発注していた中東も経済の悪化が目立ってきている。このような最新事情から韓国経済破綻というものが現実味を帯びてきた。(『週間韓国経済』)

輸出も輸入も激減。八方ふさがりの韓国経済に打つ手なし

韓国経済は衰退時期に入ったと見られる

<前略>産業通商資源部が1日に明らかにしたところによると、10月の輸出額は435億ドルで前年同月比15.8%減少した。これは8月の輸出減少率15.1%より振るわない数値だ。

その上物量基準でも先月の輸出は1年前より9.4%減少した。今年に入り輸出額が1年前より減少するケースはあったが、輸出量自体が減ったのは2月のマイナス1%、4月のマイナス0.8%、5月のマイナス3.1%程度だった。6~9月は物量基準で輸出が増加に転じたが、先月は大幅に減少した。これは輸出不振が単純な単価下落により現れているものではないとの意味だ。

先月の輸入は368億ドルで1年前より16.6%減少した。これに伴い貿易収支は67億ドルの黒字を記録し、45カ月連続の黒字記録も継続した。だが、輸入減少率と輸出減少率の格差が狭まっている。これまでは輸出より輸入の減少幅が大きいことで黒字幅が大きくなっていた。しかし今後輸出が輸入よりも 大幅に減ればこれまでの黒字基調を維持するのも難しくなる。<後略>

出典:韓国の輸出、10月は今年最大の減少幅記録 – 中央日報日本語版

輸出額が減っているのに貿易黒字というのは、その分、輸入が減っているということである。45ヶ月連続黒字記録とか述べているが、正直、黒字だからいいってものではない。確実に韓国経済が縮小しているのだ。

2014年と同じ時期に比べて、輸出が15.8%、輸入が16.6%の大幅な減少である。短期間のデータでは予測が覆ることもあるが、今回の場合、2015年の上半期がピークで、ほぼ確実に経済衰退時期に入ったと見て良い。2016年はさらに悪化することだろう。

さて、輸出と輸入が減っている大きな原因が世界経済の鈍化というのはすでに説明した。しかし、それだけではない。実は韓国がこのままだと一人負けする状態へと陥る可能性がある。その原因が中国の追い上げ日本の円安である。ただ、これは想定外の出来事だったのではない。

Next: 韓国を追い詰める「中国の発展」と「日本の円安」


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中国企業の技術発展で駆逐される韓国製

2008年ぐらいから造船分野で見られたように中国企業の著しい発展が指摘されるようになった。その中国の技術は韓国と大差ないところまで追いついており、このままだと、安い中国製品に韓国産そのものが駆逐されていく。スマホ、液晶テレビ、DRAM,太陽光発電、造船、キムチなどの食料品が当てはまる。

また、韓国が逆に中国から輸入するものが増えている。唯一、中国に勝っているのは自動車ぐらいだろうか。これも数年後にはどうなるかはわからない。

中国企業の脅威に晒されているのは韓国だけではないが、先に飲み込まれるのは間違いなく韓国企業である。技術薄利多売商法もパクられて最後は安い中国産品で市場が覆い尽くされていく。

年内にも発行される中韓FTAで韓国はますます中国依存となり、最後は属国化していくことだろう。もはや、後戻りは出来ない。アメリカを威嚇する中国の軍事パレードに朴槿恵大統領自らが出席した。敵国の韓国がどうなろうが管理人はただ看取るだけであるが、この8年ほど韓国経済を見てきて、なるようになったという感想である。

経済、政治的な分野の結びつきは強くなるが、中国人は韓国人を嫌っている。つまり、文化的な結びつきが弱い。これはそのうち迫害される未来を暗示させる。

円安の影響で世界の需要は質の高い日本製へシフト

韓国を悩ませるのは後ろから迫る中国だけではない。実は前にいる日本も韓国経済において恐ろしい存在である。

元々、韓国の技術が日本の丸パクリなので、競合する分野が同じだからである。そして、2008年以降は日本は民主党政権になり、空前絶後の円高となった。これは民主党政権による円高容認、韓国経済への支援があったのだろう。

その証拠に民主党政権が担当だった当時、韓国経済は表向きには絶好調だった。反対に日本企業は円高に苦しめられた。だが、自民党政権を取り戻すと円は一気に下落していった。そして、現在は1ドル=121円である。

こうなってくると、韓国の経済危機によるウォン大暴落で、韓国の輸出が大幅に拡大して危機を脱出するウルトラCが使えない。実際、韓国は2008年のリーマン・ショック後は米韓通貨スワップとこのウルトラCでいち早く、世界同時不況から1番に抜け出したとされる。真相はただのデマなのは言うまでもないが、輸出がウォン安によって伸びたのは本当だ。

そのため、1600ウォンとかのウォン安になっても、ウルトラCがあれば、輸出が伸びてなんとかなったのだ。ただし、日本が円高ならの話だ。日本が円安で、韓国でウォン安だった場合、当然、質が高い日本製品が売れるので韓国の貿易は縮小せざるを得ない

それが最初の輸入減少にも影響しているわけだ。さらに、日韓通貨スワップ協定の延長もなし。日韓首脳会談で話題にすらなかったので韓国経済は極めて苦しい状態へと向かっている。

何もかもが悪循環。着実に忍び寄る経済破綻の影

次の経済危機では、アジア通貨危機、リーマン・ショック後を越える遥かに深刻な事態となり、スワップにまで手を出して最後は経済破綻(デフォルト)にまで落ちていく。

それに、輸出減少は韓国人から仕事や賃金を奪う。4人に1人の青年が失業中の現在、個人や家計債務だけが増加していく。ゾンビ企業が3000社を超えて、さらに増加中。銀行はゾンビ企業にした融資を不良債権として処理する。

銀行融資は絞られて企業はお金を借りることもできず、高金利で社債を発行するしかない。何もかもが悪循環なのだ。

輸出と輸入の減少で韓国経済が破綻する恐れがある。そのような未来が2016年、2017年と続くのだ。それなのに、韓国の朴槿恵大統領はニホンガーイアンフガーと的外れな外交である。

女性の人権を支援して訴える前に、国内の経済悪化に苦しんでいる人々を助ける方が先であろう。だが、彼女がやったことは金利の引き下げ、不動産の融資緩和ぐらいしか思いつかない。

ちなみにまだ、朴槿恵(パククネ)政権は2年以上も続く。さらに次期大統領は歴史的無能と言われた事務総長。実に楽しみな未来だ。

【関連】韓国パククネ氏、米韓首脳会談で「何の成果も!得られませんでした!」

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』(2015年11月15日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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