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【テクニカル】日経平均は火・水どちらかマイナス引けで2勝10敗の底値圏に

現在の日経平均株価は、テクニカル面からはいつ底を打ってもおかしくはないのですが、とにかく投資家のマインドが冷え切っているのが最大のネックです。(『THE相場観!』)

日経平均の17000円割れは底なのか、それとも一段安か?

18日の日経平均株価は一時1万7000円の大台を回復

米国株の大幅下落を受けて日経平均は昨年9月29日安値16901円(225先物は16890円)を割り込んで取引を開始した。売り優勢の展開で9時15分には16665円まで下げ幅を拡大したが、円建てCME先物安値16575円を割り込まなかったことなどから売り一巡後は下げ渋る格好に。

その後は、中国人民元の対ドル基準値レートが先週末比でやや元高となったことや、上海総合指数が切り返したことなどが材料視されて下げ幅を縮小。一時17000円台を回復する場面も見られました。

日経平均株価 15分足(SBI証券提供)


日経平均株価 日足(SBI証券提供)

市場では「外為市場で円高一服感が広がり、売り急ぐ雰囲気にはなっていないが、戻りも鈍い。日柄的にはそろそろ底打ちしてもおかしくないものの、外部環境が落ち着かない限り手を出しにくい」や、「投機筋の先物売りに国内金融機関によるヘッジの先物売りなども出ているもようだが、ファンダメンタルズに大きな変化はなく、外部環境が落ち着けば反発力は大きい」などの声がありました。

225ナイトは上海総合指数がプラス圏で終えたことや、ドル円が117円台を維持していることなどが材料視され17時半現在17000円付近まで戻りました。18日夜は米国株式市場がキング牧師生誕記念で休場となっていることで商いは減少する見込みです。

18日大引け時点 テクニカル分析

テクニカルですが、本日の騰落レシオは58.92%。これで60%割れは12日、15日、18日の3日となりました。これは記録的なことではないかと思います。過去の最低値は2008年1月の52%です。

また25日線かい離-8.14%は、やはり予想してたとおり、前場寄り付き直後の-9%台は売られすぎとみて押し目買いが入りました。

サイコロジカルは3勝9敗ですが、火、水どちらかがマイナスで引けると2勝10敗になり、過去のデータでは底値圏を示唆します。

これらのテクニカル面からはいつ底を打ってもおかしくはないですが、とにかく投資家のマインドが冷え切っているのが最大のネックです。反発力がありません。

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1/29日銀金融政策決定会合はどうなる?黒田総裁の気になる発言

日銀の黒田総裁は、景気の情勢について報告を受ける支店長会議で、新興国経済の減速などが景気や物価に及ぼす影響を点検したうえで必要な場合には追加の金融緩和も辞さない考えを改めて示しました。

上記材料で、日経平均は戻しましたが、これは正月明けの祝賀会の際のテレビインタビューでも黒田総裁は同じようなコメントを残していましたので新鮮味は感じませんでした。

ただ115円とか円高が進むようなら1月29日の会合で追加金融緩和の可能性はあるとみています。

19日(火)は、11時00分発表予定の「中国10-12月期GDP」に注目です。市場予想は+6.9%(前年同期比)となっています。

市場予想を下回った場合、下ブレもありますので、気になる方は10時~11時ごろまでには決済を終えて様子を見るのが賢明でしょう。

18日(月)は15日(金)に急落した新興銘柄の人気株に押し目買いが入りましたが、この流れが続くかどうかはわかりません。

また東証主力株は昨年秋(9月頃)の安値を割り込んだ銘柄が多いのでこれらも一段安には注意が必要です。

日経平均の17000円割れは底なのか、それとも一段安か。今週も難しい相場になりそうです。すでに200日線は右肩下がり。15日終値での日経平均の1株利益は1195円(PER14.18)と円高の影響なのか減少中です。

ここから買いか、売りか、迷う場面ですが、大きく売られた後のボラティリティの高いときは短期銘柄のチャンスです。

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THE相場観!』(2016年1月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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2025年に日本では団塊の世代の年齢層がほぼすべて75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護、年金などの社会保障費が急増して財政危機の引き金になりかねないと危惧されています。また年金を管理運用しているGPIFが2016年6月に発表した運用報告では、国内株式の評価損が響き、約マイナス5兆円を計上したことでマスコミが騒ぎました。ただこれも株式運用ではなく、債券やそのままキャッシュで運用していたら20年後には200兆円の年金はなくなるのです。将来にいろんな不安を抱えながらの株式投資になりますが、自分の年金くらいは株式運用で増やしていきましょう。それが私がメルマガを通じてお伝えしたい主旨です。

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