30代前半の独身女性から、結婚に絡む家族関係についてお話を頂きました。そこで今回は、毒親持ちの方との結婚について少し建設的な考え方をお伝えします。(『婚活FP山本の実例分析書 ~運命の出会い、その先を見据えて~』山本昌義)
山本FPオフィス代表、CFP。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年に山本FPオフィスを設立。現在は「婚活FP」を名乗り、婚活パーティ等を企画しながら婚活中の方、あるいは結婚直後の方など比較的若年層の精神面・経済面双方の相談業務をメインにこなす。中立性の確保の点から、一切の商品・代理店は扱っていない。
毒親との交際についての基本的な考え方とは?
彼氏の毒親との関係性が憂鬱で、結婚に踏み切れない場合
今回は30代前半の独身女性から、結婚に絡む家族関係についてお話を頂きました。
「彼の両親との関係性が憂鬱。どうすべきでしょうか?」
どうやら、彼氏の親はいわゆる毒親で彼とは結婚したいが、この点で悩んでいる様子。また彼氏も、十分に毒親の認識はあるそうです。
それは悩むところでしょうね…。ですが、覚悟と考え方次第では十分に対応できるかもしれませんよ!
今回は、毒親持ちの方との結婚について少し建設的な考え方をお伝えします。
さて、まずは基本ですが『付き合いたくないなら、その通りにする』シンプルですが、これが一つの正解でしょう。
そもそもの話ですが、今どき「親子は仲良くしなければならない」などはなく親子が作り上げてきた関係性次第です。
むしろ力関係上、親こそが関係性の主体なのでその親が仲良くすることを望んでいないなら、嫌われても仕方ない言動を繰り返しているなら、そんな関係性は実質的に存在できません。
幸いにも、彼氏も同じ思いのようですし、二人ともすでに成人した自立した大人です。遠慮なく、結婚後は疎遠になりましょう。
なお、最近は良くも悪くも人間関係の希薄化で親戚間はおろか、家族間でも同様の動きが
極めて増えているのが実情です。世間体も、特に気にならないでしょう。
強いて言えば、その親に影響されることなく、むしろ親を反面教師として、あなたは結婚後子供に愛されるよう励んで頂ければ幸いです。
なお、あなたの親や彼氏の捉え方については相応に注意することをおすすめします。
さて、並行的に大切なことなのですが「良くも悪くも人間関係は鏡が基本」これについて、強く覚悟しましょう。
簡単にいえば、親を見捨てるのであれば親からも見捨てられるのが基本ということです。その親の資力はいかがなものでしょうか?
そもそも、昔の親や上司が敬われたのは下からすれば、素直に「得になるから」です。だから、少々の理不尽にも耐えるべきでした。
一方、今は「老後資金2,000万円問題」があります。
親を見捨てるなら、相続も期待できないので夫婦の自力だけで備えなければなりません。この点についての強い覚悟が必要です。
Next: 老後資金2,000万円問題は、相続ナシで達成するのが難しい…
人間関係は鏡、損得勘定も併せて検討が必要
また、この問題は想像以上に難題であり多くの場合、相続ナシでは達成できないほどです。相続ナシで達成するなら、綿密な人生設計の元何十年も夫婦で努力を重ねる必要があります。
それほどの努力をするか、それとも親を頼るか…親に資力がないなら検討するまでもないですが資力があるなら、かなり悩ましい選択でしょう。
なお、相続以外だと「育児」においても頼れるか否かは、相応に悩ましくなりがちです。毒親なら、育児に関わってほしくないかもですが…。
少なくとも、これが世間体などを排除した場合の純粋な損得勘定での考え方になります。
どちらが正解かは誰にも分かりません。十分に彼氏と話し合い、二人が納得のうえで決め結婚して幸せをつかみ取っていきましょう!
最後にちょこっと…
毒親との関係をどうすべきなのか…?最近の親世代の嫌われっぷりは相当なものですね…。これも時代の変化の一種かもしれません。
ひとまず「イヤなら付き合わない」が基本です。相手が誰であろうと関係ありません。文字通り毒にしかならないなら見切りましょう。
その一方、人間関係は鏡、損得勘定は大切です。今は老後2,000万円が大きく立ちはだかっています。プライドを取るか、利益を取るか…親の資力を元に、十分に考えて決断しましょう。
なお、綿密な人生設計をしたい方自力で老後2,000万円問題に対処したい方は私でよろしければ、いつでもご相談下さいませ。
『婚活FP山本の実例分析書 ~運命の出会い、その先を見据えて~』(2019年10月11日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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婚活中の方、ご成婚された方 こんにちは。婚活FP山本と申します。 昨今は空前の婚活ブーム! …引いては婚活が厳しい時代です。 ご結婚に至っても、3組に1組は離婚する時代。 大変な時代ですね。 ここでは、私が実際にお受けした相談内容を元に 男女の心理差や経済的な側面を主として なぜダメなのか?どうすれば良かったか?を分析し 実例として、皆様にお届けさせて頂きます。 なお、私は「現実的な結婚」を支援しています。 そして、実例は男女の本音が登場します。 このため、皆様の夢を打ち砕く内容も多いかと思いますが ご容赦の上でお読み頂き、ご活用下さい。