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ドル円、このまま111円台へ突入か?〜転換点を読み解く各通貨ペアチャート分析=川口一晃

上昇トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で108円90銭を割り込むことである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年1月19日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円 高値更新

<先週の動き>

先々週に右肩上がりのACラインに到達した後はACラインに沿って推移。先週末にC点が位置する時間帯にC点水準に引き寄せられて取引を終えている。
次の注目日は1月28日前後である。

A点水準:約108円75銭
B点水準:約113円25銭
C点水準:約110円50銭
D点水準:約106円

<今週のポイント>

堅調な展開が続くのであれば、右肩上がりのCEラインに沿って推移していくことが期待される。先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。しかも、先週末には同事線が出現している。

<現在の相場状況>

(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で108円90銭を割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>

堅調な展開が続いている。右肩上がりのACラインに沿って推移をしている。また、B点が位置する時間帯を通過した後も上昇が続いているからだ。この場合、CEラインに沿って111円を窺がう動きに期待が高まる。

<サブシナリオ>

上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性が残っている。しかも、先週末には同事線が出現している。そして、上値抵抗線CDラインも存在しているからだ。この場合、108円台に入っていくことになろう。

ユーロ/米ドル 上値を抑えられる

<先週の動き>

堅調な展開が続くのであれば、少なくとも上値抵抗線BDラインを越えていくことが求められた。しかし、そのBDラインに到達すると同事線が出現。その翌日には陰線が出現している。なお、終値で1.110ドルを割り込んだことから、売りポジションに転換した。
次の注目日は1月20日前後である。

A点水準:約1.10ドル
B点水準:約1.125ドル
C点水準:約1.09ドル

<今週のポイント>

上値の重たい展開が続くのであれば、右肩下がりのBDラインに沿ってD点を窺う動きになっていくことが考えられる。ただし、週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。

<現在の相場状況>

(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で1.118ドルを越えることである。

<今週のメインシナリオ>

上値の重たい展開となっている。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点以降は横這いに推移していたのだが、先週末に下放れてしまった。しかも、上値抵抗線BDラインが効いているからだ。この場合、D点を窺うことが考えられる。

<サブシナリオ>

堅調な展開に移行する可能性もある。C点位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。この場合、BDラインを越えて1.12ドルを伺う動きになっていこう。

Next: ユーロ/円 跳ね返される | 豪ドル/円 上値を抑えられる



ユーロ/円 跳ね返される

<先週の動き>

堅調な展開が続くのであれば、上値抵抗線として位置していたABラインおよびACラインを越えていくことが求められた。実際には両ラインを越えたものの、一番上に位置していたADラインを越えることは出来ずに押し戻されている。
次の注目日は1月22日前後である。

A点水準:約123円00銭

<今週のポイント>

堅調な展開が続くのであれば、上値抵抗線ADラインを越えていくことが求められる。ADラインを越えることで真上に新しいペンタゴンが描き足され、強気も広がるからだ。週央にB点が位置する時間帯を通過することで、流れが変わる可能性がある。つまり、上値の重たい展開に移行する可能性があるからだ。

<現在の相場状況>

(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で121円40銭を割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>

堅調な展開を維持している。A点が位置する時間帯を通過した後も上昇が続き、上値抵抗線として位置していたABラインおよびACラインを越えてきているからだ。また、直近の高値も更新している。この場合、ADラインを越えて123円台に乗せていくことになろう。

<サブシナリオ>

上値の重たい展開に移行する可能性もある。上値抵抗線ADラインが控えている。また、B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。この場合、ACラインに絡みながら121円を試すことが考えられる。

豪ドル/円 上値を抑えられる

<先週の動き>

A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より上昇に転じ上値抵抗線ADラインを越えたものの、その後は横這いとなり上値を抑えられている。
次の注目日は1月23日前後である。

A点水準:約76円50銭
C点水準:約79円50銭
D点水準:約71円75銭

<今週のポイント>

週央にB点が位置する時間帯を通過する。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わるのか否かがポイントになる。上値の重たい展開に移行するのであれば、右肩下がりのADラインを意識した動きになっていくことが考えられる。逆に、堅調な展開が維持されるのであれば、ACラインを引き寄せられる動きが期待される。

<現在の相場状況>

(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で75円00銭を割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>

堅調な展開を維持している。A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より上昇に転じている。また、上値抵抗線ADラインを越えてきているからだ。この場合、終値として76円台に乗せていくことになろう。

<サブシナリオ>

上値の重たい展開に移行する可能性もある。週央にB点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性がある。また、先週末にかけて同事線が出現した後に陰線が出現している。しかも、その同事線の出現した水準がp点水準の手前であるからだ。この場合、ADラインに引き寄せられ、74円を割り込む可能性も出てこよう。

Next: ポンド/円 もち合い続く



ポンド/円 もち合い続く

<先週の動き>

もち合いとなっているポンド円だが、D点が位置する時間帯を通過することで新しい流れが出るのか否かが注目された。実際には、D点が位置する時間帯に比較的大きな陽線が出現したが、買いポジションに転換することはなく翌日は陽線を打ち消すかのような陰線が出現している。
次の注目日は1月22日前後である

A点水準:約142円50銭
B点水準:約148円
C点水準:約136円

<今週のポイント>

堅調な展開に移行するのであれば、少なくとも上値抵抗線BFラインを越えていくことが求められる。また、AFラインも割り込んではいけない。週央に通過するE点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出るのか否かがポイントになろう。

<現在の相場状況>

(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で144円10銭を越えることである。

<今週のメインシナリオ>

上値の重たい展開が続いている。右肩下がりの上値抵抗線BFラインが存在してる。また、D点が位置する時間帯を通過した後ももち合いが続いているからである。この場合、AFラインを割り込み、140円を試す動きになる可能性がある。

<サブシナリオ>

堅調な展開に移行する可能性はある。AFラインが下値支持線となっている。
また、E点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出現する可能性が
あるからだ。
この場合、145円台に乗せていくことが期待される。

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image by:Sergey Nivens / ShutterStock.com

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年1月19日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年1月19日号)より

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