日経平均は上昇トレンドの上昇局面。売りポジへの変更は、2万3,500円を終値で割り込むこと―正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年1月19日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 高値での攻防
先週のレポートでは、AEラインに注目した。堅調な展開が続くのであれば、上値抵抗線であったAEラインを越えて真上に新しいペンタゴンが描き足されることが期待されたからだ。実際には、AEラインを越えて真上に新しいペンタゴンが描き足された。そして、先週末の終値としてもAEラインを維持している。
次の注目日は1月23日前後である。
A点水準:約2万3,850円
C点水準:約2万4,500円
今週のポイントは、高値更新となるのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
ACラインに注目したい。堅調な展開が続き高値を更新していくのであれば、右肩上がりのACラインに沿って推移していくのが理想的であるからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、2万3,500円を終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。AEラインを越えたことで真上に新しいペンタゴンが描き足されている。B点が位置する時間帯を通過した後も値を上げているからである。この場合、ACラインを意識した動きからC点を窺う可能性が出てこよう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。週央にD点が位置する変化日を迎える。また、上値の節目水準であるp点が存在するからである。この場合、AEラインを割り込み2万3,500円を下回ることが考えられる。
Next: ニューヨーク・ダウ 週明けの動きに注目~米国市場分析
ニューヨーク・ダウ 週明けの動きに注目
先週のレポートでは、BDラインに注目した。上昇トレンドが続くのであれば、上値抵抗線であるBDラインを越えていく動きになるこが期待されたからだ。実際には堅調な展開は続き、先週末にはBDラインに到達して取引を終えている。
次の注目日は1月20日前後である。
A点水準:約2万7,000ドル
B点水準:約2万9,300ドル
C点水準:約3万0,800ドル
今週のポイントは、週明けの動きに注目をしたいということである。
<あくまでも個人的見解>
E点に注目をしたい。週明け早々にE点が位置する時間帯を通過する。したがって、E点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになるからだ。しかも、先週末にBDラインに到達して同事線に近いローソク足を示現しているだけに注目をしたい。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、2万8,700ドルを終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。B点およびC点が位置する時間帯を通過した後も上昇が続き、最高値を更新している。また、右肩上がりの下値支持線ADラインに平行に推移しているからだ。この場合、3万ドルを意識した動きが続くことになろう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。週明けにE点が位置する時間帯を通過する。つまり、流れが変わる可能性がある。また、BDラインが上値抵抗線になる可能性も残っている。そして、BDラインを越えてもCDラインが控えているからだ。この場合、ADラインを割り込み2万8,000ドルを試すことが考えられる。
Next: ナスダック 流れは変わるか~米国市場分析
ナスダック 流れは変わるか
先週のレポートでは、C点に注目した。ペンタゴンのど真ん中の時間帯に位置するC点を通過することで、流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、C点を通過した後も上昇は続き、最高値を更新している。
次の注目日は1月27日前後である。
今週のポイントは、上昇トレンドは続くのかということである。
<あくまでも個人的見解>
B点に注目したい。中心点のB点を通過した。その翌日には陽線が出現したものの、2日目には同事線に近いローソク足が出現した。したがって、流れが変わる可能性がまだ残っているからだ。
<トレンドのポイント(長期)>
上昇トレンドの上昇局面
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、買いポジション。
売りポジションへの変更は、9,130ポイントを終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。上値抵抗線ACラインを越え、ど真ん中の時間帯にあたるC点を通過した後も上昇が続いている。また、下値支持線CEラインも控えているからだ。この場合、9,500ポイントを窺う動きを想定出来よう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性は残っている。B点が位置するペンタゴンの中心点の下方を通過したことで、上値は限定的となったからである。また、先週末には同事線に似たローソク足が出現しているからだ。この場合、CEラインを割り込み、9,100ポイントを試す可能性がある。
※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年1月19日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコイン・個別銘柄の展望もすぐ読めます。
『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年1月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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