広告大手の株式会社電通は11日、日本の総広告費と媒体別・業種別の広告費を推定した「2019年 日本の広告費」を発表した。
「2019年 日本の広告費」によると、2019年の総広告費は6兆9,381億円で8年連続のプラス成長。自然災害や消費増税に伴う個人消費の減退、先行きが不透明な世界経済、インバウンド消費の影響が不安視される中、インターネットやイベント関連の広告費の伸びが全体の数字を押し上げた。
伸び幅が特に著しいのが「インターネット広告費」で、6年連続で2桁成長。初めてテレビメディア広告費の1兆8,612億円を超え、2兆1,048億円に達した。
大型プラットフォーマー等が安定した伸びを見せたほか、マスコミ四媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビメディア)事業者が提供するインターネットサービスに由来した「マスコミ四媒体由来のデジタル広告費」や「物販系ECプラットフォーム広告費」が、それぞれ好調だった。「マスコミ四媒体由来のデジタル広告費」は前年比122.9%と大幅に伸長している。
その一方で、マスコミ四媒体はいずれも前年割れし、5年連続で広告費は減少した。
この報道を受けネットからは、「時代が変わった瞬間だ」「ついにこの日が来た!」「大企業と個人が戦える時代になった」「歴史的な転換期に出会えた」という声が上がっている。
電通報は、「さまざまな情勢の変化で日本のGDPがかなり減速する中でも、インターネット広告が変わらず広告費全体を牽引したといえる」と「2019年 日本の広告費」を総括している。このままテレビメディアとインターネット広告の差は大きくなっていくのだろうか。
Next: 「時代が変わった瞬間だ!」ネット歓喜
Twitterの反応
インターネットの世界は、広告費において初めてテレビを上回る日が来た。まだまだテレビは超巨大なメディアなのだが、プラットフォームとしてのインターネットは、どんどんテレビを追い抜いていく。これは「時代が変わった」瞬間なのかもしれない。https://t.co/lvm9eUiCNk
— 鈴木傾城 (@keiseisuzuki) March 11, 2020
時代が変わり、何かがくたばる
インターネット広告費が2兆円突破、遂にテレビメディア広告費を超えました 。
電通、2019年の 日本の広告費 を発表。日本の総広告費は、6兆9,381億円。詳細は記事リンクを御覧ください#日本の広告費 pic.twitter.com/pY5RAQXhtA— 寛解 (@KANKAI79) March 11, 2020
ついにこの日が。ネット広告費かテレビ広告費を上回る。
(まぁ去年の段階でほぼ並んでいたので予想通りではあるものの)ある種の感慨はある。https://t.co/blGf4kf7PB
— 新田哲史 (@TetsuNitta) March 11, 2020
ついにこの日がきた!
「日本の広告費、ネットが2兆円でテレビ広告費を抜く」
ブロガーやユーチューバーに朗報です。
この結果を公表している電通さんのお気持はいかばかりなのか。
とうとう、大企業と個人が戦える時代になりましたね。 https://t.co/uEzGvcUnVX— shimano@フリーブロガー育成家 (@shimanofree) March 11, 2020
もう去年時点でインターネット広告がTVCM抜いてたんだ。現場感覚としてはぶっちゃけまだ当分抜けないだろうと思ってた / 「2019年 日本の広告費」 – 電通 https://t.co/PXq5fm0efW pic.twitter.com/qBJAXrmRN2
— TJO (@TJO_datasci) March 11, 2020
電通発表の「日本の広告費」グラフ📊
歴史的な転換期に出会えた感じ❗️
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【テレビ業界の終わりの始まり】
既得権益にまみれたテレビが終わる時、
僕たちの生活はどう変わるんだろうか❓
今から10年後の世界はどんなのか
楽しみで仕方がない😆✨ pic.twitter.com/Ptpqi9x5qg
— リョー#仕事楽しい隊 隊長💮3級FP技能士 (@k_rion_) March 11, 2020
20年以上前、広告宣伝効果のプログラムを書いて生計を立てていました。ある会議で、これからはネット広告の時代だからプログラムにも組み入れましょうと発言したら、広告代理店の人々から爆笑されました。いや、それだけですが。 #NewsPicks https://t.co/zPv0r0EbzX
— 竹内薫 (@7takeuchi7) March 11, 2020
時代の転換点って感じがしますね。#日本の広告費 https://t.co/sCXeNKxsxI
— えるえる学院 (@Katemira_) March 11, 2020
日本の広告費の解説が電通報に出てると教えて頂きました。
昨年末はテレビ局の方々が、口を揃えてテレビCMに対する危機感を話されてましたが、それほど減少幅は大きくない印象。
ただ、減少額が最終四半期中心とかだと、来年は更に減少が加速する可能性があるのかも。
注目。https://t.co/Kmb8FJUFNp— 徳力 基彦(tokuriki) (@tokuriki) March 11, 2020
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Source: 「2019年 日本の広告費」、電通報
Image by: Manuel Ascanio/Shutterstock.com