新型コロナの影響で、特に自営業の方は経済的に大打撃を受けています。このご時世、「自営業の彼氏と結婚してよいのか？」と、婚活FPの私のもとに相談が来ました。（『婚活FP山本の実例分析書 〜運命の出会い、その先を見据えて〜』山本昌義）
山本FPオフィス代表、CFP。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年に山本FPオフィスを設立。現在は「婚活FP」を名乗り、婚活パーティ等を企画しながら婚活中の方、あるいは結婚直後の方など比較的若年層の精神面・経済面双方の相談業務をメインにこなす。中立性の確保の点から、一切の商品・代理店は扱っていない。
コロナで苦しむ自営の彼と結婚すべきか？
婚活ファイナンシャルプランナーとして活動する私のもとに、30代前半の独身女性から「彼氏について」の相談を頂きました。「このまま彼と結婚していいのか不安になった。どうしたら？」という内容です。
何でも、彼氏は自営の飲食店経営者で、このコロナ騒動で大打撃を受けたとのこと。
ちなみに相談をくれた当人は年収400万円の会社員で、交際は1年ながら結婚を考えていたそうです。
ついに来た…という感じの内容ですね。ぜひ、ここは冷静に考えてみましょう。
今回は「自営の方との結婚」について、建設的な考え方をお伝えします。
会社員だって不安定な時代
さて、まずは「これは自営の方との結婚の宿命」という、基本中の基本は理解しましょう。
そもそも、自営業は水物です。飲食店なら流行り廃りもあり、なおさらといえます。
そういう方と結婚すれば、良い時もある反面、悪い時にも運命を共有するのが実情です。
仮に今回のコロナ騒動を乗り切れたとしても、またいずれ同様の事態は起こりえるでしょうね。
ただ……では普通の会社員なら安全かといえば、もはやそうとも言えない時代になりました。
働いても働いてもなかなか年収が上がらないばかりか、最近では大手でも40代でリストラ対象です。
仮に運よく定年まで残れたとしても、その後の仕事や収入に困るのが会社員になります。
Next: 少なくとも、今まで普通に経営できていた様子。飲食店は3年で7割が廃業――
会社員と自営業のカップルはバランス良好
少なくとも、今まで普通に経営できていた様子です。
飲食店は3年で7割が廃業するとされる業界なので、十分に実力のある彼氏とも言えます。
また、自営業者と会社員の組み合わせは、リスクバランス的には最高です。
経営が苦しい時はあなたが支えて、その代わりにまた、コロナ終息後にしっかり稼いでもらいましょう。
お店が潰れたらどうする？
さて、並行的に大切なことなのですが、「仮に店が潰れたらどうするのか？」。こんなことを考えてみることも大切です。
今回のコロナ騒動は本当に甚大なものなので、本当に彼氏さんのお店も潰れるかもしれません。
すでに結婚していたとしたら、どうしますか？ 離婚を希望するのでしょうか……？
結婚には相応の打算なども必要と言えますが、お金しか考えない結婚は大抵失敗します。得しか考えない結婚も、大体同じです。
「コロナが終息したら結婚」は危険？
そもそも、仮に潰れなかったとしても、まだまだコロナ騒動は当面続く可能性があります。元に戻るまで、何年かかるかわかりません。
今は彼氏も結婚など考えられないでしょうが、「経営が回復したら結婚」などと言っていると、
その時、あなたは何歳でしょうか？
出産が難しくなるどころか、彼氏が結婚してくれないかもしれません。
逆に、苦しむ彼を何かの形で支援できれば、彼もより強く、あなたとの結婚を望むのかと。
色んな意味で、ここは正念場です。
ピンチをチャンスにするのか、それともピンチにそのまま負けるのか……。
十分に考え、行動を起こしていきましょう。
苦しむ自営業者と結婚していいのか……。少なくとも、自然な気持ちでしょうね。
Next: 今は自営の悪い側面が前面に出ていますが、会社員にはないメリットもある――
会社員より安心できる面も
今は自営の悪い側面が前面に出ていますが、会社員にはないメリットもあるのが自営です。ちょっとだけ、冷静に考えてみましょう。
一方、潰れたらどうするのかを考えるのも重要です。離婚するのか、支えるのか……正解はありません。
結婚は人生を大きく揺るがす選択肢ですから、十分に考えて、結論を出しましょう。
なお、彼氏を支える方法が知りたい方や、こんな時の男性心理が知りたい方は、私でよければ、いつでもご相談くださいませ。
『婚活FP山本の実例分析書 〜運命の出会い、その先を見据えて〜』（2020年3月15日号）より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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婚活中の方、ご成婚された方 こんにちは。婚活FP山本と申します。 昨今は空前の婚活ブーム！ …引いては婚活が厳しい時代です。 ご結婚に至っても、３組に１組は離婚する時代。 大変な時代ですね。 ここでは、私が実際にお受けした相談内容を元に 男女の心理差や経済的な側面を主として なぜダメなのか？どうすれば良かったか？を分析し 実例として、皆様にお届けさせて頂きます。 なお、私は「現実的な結婚」を支援しています。 そして、実例は男女の本音が登場します。 このため、皆様の夢を打ち砕く内容も多いかと思いますが ご容赦の上でお読み頂き、ご活用下さい。