今まではまったく結婚願望がなかった40代前半の女性が、不況や新型コロナの影響で急に危機感を覚え始めた。果たして今からでも自分は結婚できるのか?今後もますます増えていきそうな悩みに、婚活FPの立場からお答えします。(『婚活FP山本の実例分析書 ~運命の出会い、その先を見据えて~』山本昌義)
山本FPオフィス代表、CFP。商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て2008年に山本FPオフィスを設立。現在は「婚活FP」を名乗り、婚活パーティ等を企画しながら婚活中の方、あるいは結婚直後の方など比較的若年層の精神面・経済面双方の相談業務をメインにこなす。中立性の確保の点から、一切の商品・代理店は扱っていない。
コロナで危機感「今さらだけど結婚したい」
婚活ファイナンシャルプランナーとして活動する私のもとに、40代前半の独身女性から相談をいただきました。「今さらだけど結婚したくなった。どう思いますか?」という内容です。
今までは結婚願望が無かったものの、友人や周囲でクビになった方が出始め急に危機感が強まったとのことです。また、当人は年収400万円の正社員ですが、コロナで業績も厳しくなったとのこと。
今後、増えそうな相談内容ですね…。ひとまず、冷静に考えていきましょう。
今回は、40代前半女性の婚活について、建設的な考え方をお伝えします。
自分の現状を冷静に考えてみる
さて、まずは基本ですが『結婚は不可能ではないが、厳しいのが現実』。これだけは最初に押さえておきましょう。
というのも、どうしても女性は婚活で「年齢」を問われてしまうのが現実です。40代前半ともなれば、同年代は厳しく、よくて50代前半男性が対象になります。
まず、この年齢差は大丈夫でしょうか?
また、最近の50代男性は格差が大きく、あなたより年収が低いことも多いです。未婚男性ならなおさらと言えます。
さらに、今回のコロナの影響は凄まじく、しかも終わりが見えない状況です。男性でも稼いでいて当たり前ではありません。
この状況で、なお稼げている男性はモテますし、どうしてもあなたを選ぶ可能性は低いと言えます。
つまり、結婚自体が難しい一方で、仮に結婚できても経済的な支えになりにくいです。最近では早期リストラの流れも加速していますし、50代ならなおさらと言えます。
それでもなお、婚活・結婚したいかどうか。少し落ち着いて考えてみましょう。
Next: 「転職や独立を視野に入れて努力を重ねる」こんな方向性も考えてみましょう――
自分の力で生きる準備を
さて、並行的に大切なことなのですが、「転職や独立を視野に入れて努力を重ねる」こんな方向性も考えてみましょう。
すでに触れた通り、もはや結婚は可能性が低く、仮に結婚できても経済的な支えになりません。一方、どうやら元々結婚願望が無かったため、代わりに仕事には励まれてきた様子です。
もしかしたら、コロナの影響であなた自身も将来的にクビになるかもしれませんが、「なることを前提に」準備しておきませんか? そうすれば、大きな安心感に繋がるかと。
幸い、昨今は実力さえあれば年齢を問わず転職も十分可能です。今は就職氷河期世代への支援も強化されているのでなおさらと言えます。
また、今回のコロナは広範囲に影響していますが、影響を受けていない業界も相応にありますし
コロナが落ち着いたら回復する会社もたくさんかと。
いっそ、自分で独立してしまうのもおすすめです。
いずれにしても、結婚が支えにならない以上、自分の力で何とか対処していくしかありません。そもそもクビになるかどうかも分かりませんが、なったらなったで転職や独立という方法があります。
今後、世の中は急速に変化していくでしょうが、なんとか、その流れに上手に乗っていきましょう。
最後にちょこっと…。
急に将来が不安になって結婚したくなった。大規模災害は、毎回、同じ現象が起こりますね…。
ただ、不可能ではないものの結婚は厳しく、仮にできても経済的な支えにならないかと。
だからこそ、自分で備えていくことが必要です。幸い、まだ多少の準備時間はあります。いざとなったら転職または独立できるよう、今からでも準備に励んでいきましょう。
なお、それでも結婚を選びたい方や既婚者でも将来が不安になった方は、私でよければ、いつでもご相談下さいませ。
『婚活FP山本の実例分析書 ~運命の出会い、その先を見据えて~』(2020年3月27日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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婚活中の方、ご成婚された方 こんにちは。婚活FP山本と申します。 昨今は空前の婚活ブーム! …引いては婚活が厳しい時代です。 ご結婚に至っても、3組に1組は離婚する時代。 大変な時代ですね。 ここでは、私が実際にお受けした相談内容を元に 男女の心理差や経済的な側面を主として なぜダメなのか?どうすれば良かったか?を分析し 実例として、皆様にお届けさせて頂きます。 なお、私は「現実的な結婚」を支援しています。 そして、実例は男女の本音が登場します。 このため、皆様の夢を打ち砕く内容も多いかと思いますが ご容赦の上でお読み頂き、ご活用下さい。