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株価暴落の第二波・第三波は来る。コロナと共存できない企業はこの2年で衰退へ=藤井まり子

向こう1年半から2年くらい、内外の株式市場は「2020年2月の最高値」を更新できないで、ボックス相場になるのではないでしょうか。マーケットは周期的に楽観から悲観へ、悲観から楽観へと交互に揺れ動くことでしょう。(『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』藤井まり子)

※本記事は有料メルマガ『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2020年5月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

BC(ビフォーコロナ)から、AC(アフターコロナ)へ

とてつもない激動の時代が始まり出しています。変化に適応できない企業は、たとえ大企業でも退場していくことでしょう。「リアルからバーチャルへ、集中から分散へ」と、大きな地殻変動が巻き起きています。

新型コロナと人類との戦いは長引きます。2~3年は続くと見ています。

人類はいつかは新型コロナと戦うことを止めて(諦めて)、新型コロナと共存することを選び取ることでしょう。

その時は、「今とは全く違った新しい時代(AC:アフターコロナ)」時代が訪れていると予測します。

AC(アフターコロナ)の時代は、BC(ビフォーコロナ)の時代とは「断絶に近い」ものがあり、BCからACへのシフトの時代は、激動の時代になるでしょう。

リアルからネットへ。集中から分散へ

ホワイトカラー部門では、人々のリモートワークは普通になり、人々は一部の都市部に密集して暮らすこを止めて、分散して暮らし始めます。ホワイトカラーの人々は、郊外の広々としたオフィスに週に1度か2度通えば、あとは在宅で働けます。

マイホームでも、地価の安い郊外で暮らす人が増えます。郊外では「広々とした街」が分散して発達することでしょう。

海外旅行や海外出張なども激減するのではないでしょうか?

人々は今よりもAmazonなどのインターネット通販を多用するようになることでしょう。そうなれば小売りは、百貨店などごく一部の富裕層向けのものを除けば、急速に衰退していきます。

在来型のシアターも、インターネットで配給される映画にその座を取って代わられるかもしれません。

レストランは、普通の人々にとっては、テイクアウトやデリバリーがメインになるでしょう。

日本のオンライン教育は諸外国に比べてひどく遅れていますが、学校教育もオンライン教育がメインとなることでしょう。

大勢を詰め込む「大量輸送の交通機関」がすたれるかもしれません。代わって、近い将来、自動運転の電気自動車が実用化され、カーシェアリングとともに発達することでしょう。

コロナ社会に適応できなかったものは、人も企業も退場する

新型コロナが起爆剤となって、今まで起きていた「リアルからバーチャルへ、さらには集中から分散へ」の「大きな地殻変動」が「とてつもないスピード」で加速されるわけです。

とてつもない激動の時代です。

「新しい変化」に適応できない企業は、たとえ大企業でも、急速に衰退していくことでしょう。「従来型企業」の急速な衰退・退場のせいで、不況は長引くことでしょう。

しかしながら、そういった混沌の時代にあっても、新たに急成長するIT・AI関連の企業は百花繚乱、続々と急成長していくことでしょう。

Next: 新型コロナが起爆剤となった「前代未聞の地殻変動」では、各国中銀も――



ヘリマネ出動のたびに悲観から楽観へ、楽観から悲観へと揺れ動く「激動の時代」

新型コロナが起爆剤となった「前代未聞の地殻変動」では、各国中銀も無制限の金融緩和策でこれに対応します。各国財務相も惜しみなく「バラマキ」を継続します。

2020年、第二次世界大戦前の恐慌時代の1930年代からおよそ90年ぶりに、ヘリコプターマネーが出動しているわけです。

向こう1年半から2年くらい経過すれば、新型コロナの特効薬かワクチンの開発に目処が立つかもしれません(夢物語かな?)。

あるいは、向こう1年半か2年くらい経過すれば、新型コロナの第二波・第三波を乗り越えて、人類は集団免疫を獲得しているかも知れません。

その頃になれば、アメリカの株式市場も「2020年2月の史上最高値」を更新するようになるかもしれません。

しかしながら、それまでは、楽観と悲観が交互に激しく入れ替わって、内外の株式市場はボッ
クス相場を形成する可能性があります。

向こう1年半から2年くらいの中長期で眺めれば、長期国際分散投資においでは、ピンチはもちろんビックチャンスです。ピンチのたびに株式を買い増していけば、中長期では大きく報われることでしょう。

向こう1〜2年はボックス相場か

目下、内外の株式市場では楽観論が支配的で、3月23日の底値から半値まで戻してきました。ここ1ヶ月くらいは、楽観と悲観が拮抗しています。

それでも、この春から夏、さらには秋にかけて、悲観論が優位に立つ場面が訪れることでしょう。

内外の株式市場は2割くらいは下落する可能性もありますし、下手をすると、二番底を探る展開になって、3月の底値を更新するかもしれません。

株式市場が二番底・三番底・四番底……を探るたびに、パウエルFRBとアメリカ財務省は、さらには日本やヨーロッパは、さらなるヘリマネをばらまくことでしょう。

そうすれば、再び、内外の株式市場では楽観論が支配的になるかもです。

当面、向こう1年半から2年くらいは、この繰り返しになるのではないでしょうか?

Next: 膨大な資金の置き場に困っている富裕層は、2~3年(?)後の「コロナ危機」――



新型コロナウイルスのしぶとさと「アフターコロナ時代」の厳しい現実

膨大な資金の置き場に困っている富裕層は、2~3年(?)後の「コロナ危機」後に確実に訪れるであろう「まだ見ぬ将来のインフレ」を心配して、株式保有を継続しています。

もちろん、目先の株式市場の行方については、金融アナリストによる予想は、真っ二つに割れています。

ジョージ・ソロス、債権王ガンドラック、ブラックロックのラリー・フィンクCEOなどなどの大物を始め、ほとんどのアナリストは「暗い見通し」をしています。

しかし中には、年末までにS&P500は3,00ポイントをタッチすると信じている強者もいます。ゴールドマンサックスなどは、目先20%の調整が起きても年末にはS&P500は3,000ポイントを目指すと予想しています。

ところが、後述するように、「V字回復」や「ワクチンや特効薬」の開発の成功は、目先は「夢物語」「幻想」に近いものがあります。

目先は、こういった「期待」は期待倒れに終わって、再び幻滅や悲観論がマーケットで支配的になることでしょう。

慎重ながらも各地でロックダウンが解除され始めています。早晩、人々は「新柄コロナウイルスのしぶとさ」と「厳しいアフターコロナ時代の現実」に直面せざるを得なくなるのです。

「噂で買って、事実で売れ」の相場格言の通りに、遅かれ早かれ利益確定が続出し始めることでしょう。

続きはご購読ください

4. 「幻想」としての特効薬やワクチン開発の成功~「悪い夢」を見ているようだが、アフターコロナの社会経済は否応なく「激変」してゆく

5. 「集団免疫」戦略へ大胆に舵を切り替えたトランプ政権~アメリカでは5月末日までに1日20万人が感染して、1日3,000人が死んでゆく

6. 「二番底」は避けられないだろう~アフターコロナの大きな地殻変動は続き、「コロナ不安・コロナ不況」は長引くだろう

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2020年5月配信分
  • 悲観から楽観へ、楽観から悲観へ揺れ動く「激動の時代」~市場はしょっちゅう間違える!(5/12)
  • 「経済のV字回復」と「ワクチン・特効薬の開発」は夢物語~露呈するコロナ後の厳しい現実(5/8)
  • 5月の売り崩し(Sell In May)が始まった!?(5/1)

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image by:Shyntartanya / Shutterstock.com

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藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2020年5月12日号)より一部抜粋、再構成
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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