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GoToトラベル猛反発は序の口、次はGoTo飲食店・商店街・イベントが控えている

新型コロナウイルスの感染拡大による消費の落ち込みを改善するために、政府が実施を発表した「Go To キャンペーン」。「いまこのタイミングでやるべきではない」「予算を医療現場や九州豪雨の被災地、旅行関係の中小事業者への支援に回すべきだ」との声が多数あがっており、署名サイト「Change.org」では、5日間で109,043が賛同している(2020年7月16日12時現在)。同サイト上には、「Go To キャンペーン」について「政府主導の旅行推進キャンペーン」と記載しているが、実は「Go To キャンペーン」が適用されるのは、「旅行」だけではないことをご存知だろうか。

Go To Eat

「Go To Eat」は、オンライン飲食予約サイトを経由し、キャンペーン期間中に予約や来店をした消費者に、ひとり最大「1000円分のポイント」と2割相当分の割引等の「プレミアム付食事券」が支給されるもの。ポイントや食事券はキャンペーン登録店舗で使用できる。このキャペーンを利用するにあたって注意してほしい点は、「ポイントと食事券は同時に使用できない点」と「ふらっと立ち寄った店では適用されない点」、「ポイントを人数で分割することができない点」だ。ポイントがつくと思っていたのにつかなかったなんてことがないようにしっかり把握しておきたい。

キャンペーン登録店舗やオンライン飲食予約サイトはまだ公表されておらず、開始日時も決まっていない。「Go To キャンペーン」が発表された当初は2020年8月初旬ごろからスタート予定であったので、お盆前後が有力なのではないだろうか。

Go To 商店街

「Go To 商店街」は、300万円を上限に、商店街に支援金が支給されるキャンペーンだ。商店街内のテイクアウト対応可能な店舗のポータルサイトの作成や、飲み歩き・食べ歩きツアーの開発、デリバリー、毎年恒例イベントなどに支援金をあてることができる。これはすでに参加商店街の募集は締め切られており、8月末ごろからの実施が予定されている。

Next: 映画館や美術館もお得に楽しめる…?



Go To Event

「Go To Travel」と同様に、大きく賛否が分かれそうなのが「Go To Event」だ。これは、キャンペーン期間中にチケット会社経由でイベントやエンターテイメントのチケットを購入した消費者に2割相当分の割引・クーポン等が付与されるものだ。イベントには、音楽コンサート、美術館、遊園地、試合観戦、スポーツイベント、演劇、映画館などさまざまなものが含まれる。

現時点で出演者17人、スタッフ8人、観客34人の計59人の感染が確認され、あわせて850人の濃厚接触者が確認されているイベントもある。こうしたなか、「Go To Event」を行なえば賛否が分かれそうだが、果たして本当に実施されるか。

西村経済再生担当相「大きな流行は収束させた」

「Go To キャンペーン」は、「感染症の拡大が収束し、国民の不安が払拭された後」に実施される旨が緊急経済対策に記載されている。東京新聞によると、現状と記載されている条件との整合性が取れていない点について、国民民主党の馬淵澄夫氏は15日、西村康稔経済再生担当相を追及。すると、西村氏は「大きな流行は収束させたという判断をして緊急事態宣言を解除した」と回答した。東京都では連日100人を超える感染者が確認されており、警戒レベルを「最も深刻」なレベル4に引き上げている。大きな流行は収束していないように思ってしまうのは私だけだろうか。

Next: 賛否の声が分かれるネット



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Source:東京新聞FNN令和2年度国土交通省関係補正予算の概要
Image by:Shutterstock

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