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NHKは強気相場終了のシグナル?米国ロビンフッダー「株爆買い」の結末は=川畑明美

最近、アメリカで株取引アプリ「ロビンフッド」で株の売買をする通称“ロビンフッダー”が増加しています。気軽に取引ができるようになった一方で、懸念事項も増えてきています。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。

株取引アプリ「ロビンフッド」の流行

NHKのニュースでも「ロビンフッダー」を取り上げていて、少し驚きました。

ロビンフッダーとは、米国のロビンフッド証券が提供する「ロビンフッド」という名のスマホアプリだけで売買する人たちを指す言葉です。

ロビンフッドは、手数料が無料でポイントなども使って株を買える仕組みです。

コロナ禍で、在宅時間が増えた若者が中心に取引しているようです。ちょうどデジタルネイティブ世代ですね。

日本国内株でもソニーや任天堂を購入していると、少し前の日経新聞にも取り上げられていました。

靴磨きの少年までもが「株」の話

このようなニュースを見ると考えてしまうのが、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの父、ジョセフ・P・ケネディ氏と靴磨きの少年の逸話です。

ケネディ氏はその時までに株式投資で大儲けしていました。1928年の冬のある日、オフィスに向かう途中で、靴磨きの少年に靴を磨いてもらいました。

靴を磨き終わった後、その少年はケネディ氏に向かって「おじさん、〇〇株を買いなよ」と言ったそうです。

それを聞いて彼は「こんな少年までが株の儲け話をするなら、この後に株を買う人はいないから株式は暴落する!」と考え、すべての株式を売り払って1929年の大暴落を免れたという逸話です。

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ロビンフッダーの話題が「日本のお茶の間」に流れ始めた

このように書くと必要以上に怖がってしまう方がいるので、紹介するのは少し迷いました。

ロビンフッダーの話題も、数か月前からチラホラ散見していますので、今、いきなり靴磨きの少年が現れたワケではありません。

ただし、銘柄を購入する時には、ちゃんと財務状況を調べてくださいね。ロビンフッダーの影響で一部、バブルのような状態の銘柄(米国株)もあります。

また、投資信託を積立で購入しているのでしたら、あまり気にすることはない話題です。

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image by:sdx15 / Shutterstock.com

教育貧困にならないために』(2020年8月26日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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