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レオパレス21だけじゃない。今すぐ辞めるべきブラック企業47の特徴=新田龍

経理担当が辞めてしまったことで決算発表を延期しているレオパレス21は9月28日、2020年4-6月期は118億円の債務超過となる見通しだと発表。度重なる不祥事にオーナー・入居者はもちろん社内にも不満が溜まっているようで、典型的なブラック企業と言えそうだ。あなたの会社はどうだろうか?このご時世では、健全な企業でも突如としてブラックに変貌するケースが多々ある。そこで今回は、ブラック企業が持つ47の特徴を紹介したい。何個当てはまるか、チェックすることをお勧めする。(『ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿』新田龍)

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※本記事は有料メルマガ『ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿』2020年9月11日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:新田龍(にった りょう)
働き方改革総合研究所株式会社代表取締役。働き方改革コンサルタント/ブラック企業アナリスト。労働環境改善のコンサルティングと、ブラック企業相手のこじれたトラブル解決が専門。各種メディアで労働問題についてもコメント。ブラック企業ランキングワースト企業出身。趣味はクソリプ鑑賞。

レオパレス、経理担当者が辞めて決算発表遅延

不動産大手「レオパレス21」が、当初9月11日に予定していた2021年3月期第1四半期(4-6月)の決算発表を9月末まで再延期したと報道された(編注:原稿執筆時点9月11日。レオパレス21は9月28日、4−6月期の純利益が142億円の最終赤字となり、118億円の債務超過に転落する見通しだと発表。決算発表は9月30日に行うとしています)。

なぜ「再」延期かというと、そもそも当初は8月7日に発表予定だったところ、監査手続の遅れ等を理由に9月11日に延期していたからだ。

同社は再延期の理由について、「希望退職募集により、決算業務に従事する従業員が想定以上に退職」したことを挙げている。そのような理由で決算発表が延期となる事例はあまりなく、同社の内部状況が相当悪化していることを示唆しているようだ。

良い機会なので、今の会社が「どこでもこんなもの」なのか、「すぐに身の振り方を考えなければならない危機的な状況」なのか、客観的に判断する基準を挙げておこう。

もちろん「経理担当者が辞める」というフラグも含まれている。

今の会社「心配ないパターン」5項目

1. 上司や先輩が厳しい
2. ノルマがある
3. 残業がある
4. 遅刻すると怒られる
5. 目標を達成できないと怒られる

この程度であれば、どこの会社でもだいたい同じなので、心配する必要はない。

逆にこのような理由でイヤになり、辞めてしまったとしても、他の会社でもほぼ同様の状況が待ち構えているから留意すべきだ。

この程度ならば、まずは最低限乗り越えないといけない壁だと捉えたほうがいいだろう。

しかし、以下のような事象が見られる環境ならば要注意である。早急に関連各所に報告、相談することをお勧めする。

その上で、客観的な意見も参考にしながら、勤務継続するかどうかを考えてみてほしい。転職準備をし始めるのもよいだろう。早期離職によるデメリットもないことはないが、早めに判断し、自分自身の貴重な人生を無駄にしないようにすることも重要だ。

今の会社「要注意パターン」47項目

1. 面接で説明された条件(配属、仕事内容、待遇など)が実態と全くちがう
2. 社会保険に加入していない
3. 就業規則が存在しない
4. 研修内容がビジネススキルや技術的なものではなく、精神的修養である
5. 研修期間、試用期間中に退職者が出る
6. 研修後の課題(試験やレポート、実技など)がクリアできないと解雇、もしくは不当な扱いを受ける
7. 定時より早い時間の出勤、サービス残業、休日出勤を強要される
8. 休暇をとらせない
9. 給与遅配や現物支給がある
10. 自社製品を強制的に購入させる
11. 経営者の私的用途に社員が動員されたり、社費が費やされたりしている
12. 経営者が出勤せず、遊んでばかりいる
13. 経営者の主観や気分で解雇、昇進、降格が行われている
14. 会社の仕事(接待、出張、部下慰労など)に自腹を切ることを強要される
15. 社内暴力やいじめ、体罰がある
16. セクハラ、パワハラが日常茶飯である
17. 賭博(賭けゴルフ、賭けマージャンなど)が日常的に行われている
18. 経営者への崇拝を強要される
19. 経営者や上司が社員の悪口を吹聴している
20. 密告を奨励している
21. 社員が精神的に抑圧され、言いたいことが言えない雰囲気である
22. 常に怒声が飛び交うような恐怖マネジメントである
23. 退職妨害(退職願を受理しない、必要書類を発行しないなど)がある
24. 個人情報の管理が甘く、社員間の認識も薄い

上記は明らかなブラック企業の特徴であるが、ブラックではない企業であっても、知らず知らずのうちに状況が変化することもある。

以下は「大手企業・優良企業でも陥る危険な兆候パターン」である。ご参照いただければ幸いだ。

Next: 金銭面・労働環境・人事面…それぞれの危険な兆候とは?



<金銭面の危険な兆候>

25. もっともらしい理由をつけて、手当が廃止になった
26. ノルマが厳しくなり、インセンティブが減った
27. 給与振込日が後ろ倒しになった
28. 経費の支払いが遅れることが増えた
29. 社長が「自社株を買え」と言う機会が増えた
30. 車や住宅のローンがなかなか通らない

<労働環境面の危険な兆候>

31. 社員旅行や忘年会、新年会、運動会など恒例行事が中止になる
32. これまでノーチェックだったオフィス備品に至るまで、経費管理が厳しくなる
33. 設備やITなど、事業継続に必要な投資を控えはじめる
34. 主要取引先が倒産した
35. いきなり取引銀行が視察に来た
36. 就業規則が急に変更された
37. 取引先への支払い条件が変わった
38. 「売掛金を早く回収しろ!」という掛け声が増えた
39. 最近、子会社を売却/事業譲渡した
40. 取引業者が減っていっている

<人事面の危険な兆候>

41. 仕事がデキる人から辞めていく
42. 上司の残業が急に増えた
43. 長年勤めていた経理担当が辞めた
44. 期の変わり目でもないのに、役員が(退任ではなく)退職した
45. 顧問の会計士/税理士の来訪が増えた
46. 社長が頻繁に外出するようになった
47. 役員会議が増えた

当てはまる点があれば、勤務継続しつつも転職先を探しはじめるなど、突発的な事態に備えておくことをお勧めする。

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ブラック企業アナリスト 新田 龍のブラック事件簿』(2020年9月11日号)より一部抜粋
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