コロナ対応について、タイの人たちから日本はどのように見られているのでしょうか?僕自身、バンコクに戻ってから2週間はオフィスに出るのを自粛しました。「タイ人のスタッフが嫌がっている」という話を聞いたからです。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)
平常運転に戻りつつあるタイ王国
2月末、「ボーイング777-200」に30名も乗っていないガラガラのフライトでバンコクに戻って以来、7ヶ月が経過しました。
4月から6月あたりは、レストランの店内飲食が不可だったり(ナイトクラブは完全に営業禁止でした)、バンコクと地方間の移動が禁止されたりと、かなり緊張モードにありました。
しかし、次第にゴルフ場が営業再開されたり、ナイトクラブの営業も再開となり、現在では、ほとんど、コロナ前の状況に戻ってきています。
外国人観光客が消えた
違いは、外国人観光客をまったく見かけないことですね。
ですから、大型ホテルの周辺に門前市のようにあったマッサージ店は、今でも極めて厳しい営業を強いられています。
タイのGDPの約20%が観光によるものですので、タイバーツ危機以来の経済不振の状態です。
そこを何とか打開しようと、今月から開始されたのが「特別観光ビザの導入」です。最大270日まで滞在できるビザなのですが、日本が対象に入っているとは報道では確認できていません。
見聞きするのは、中国本土やオーストラリア、ニュージーランド辺りです。
なんで?「何事もきっちり」の日本で感染拡大?
オフィスに出て、タイ人の同僚に日本の感染状況を伝えてみました。すると、100人以上が未だに感染していることに対して、かなりインパクトがあるようです。
基本的に、日本という国は、何事もきっちり管理されている(organizedされている)というイメージがあります。その日本で、何で、感染を抑えられないの?という印象を持たれています。
ここで、「日本は(強制ではなく)自粛なので…」と説明するのですが、どうにも理解されません。
タイでは、規制が厳しかった頃は何事も罰則付きだったので、「ペナルティがないルールって?」あるいは「自粛って、どういう意味?」という反応がほとんどです。
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安全とは言えない日本
タイ人にとって、日本は観光旅行先としてトップレベルの人気でした。しかし今の状況では、仮に渡航できるようになったとしても、家族や友達に自慢どころか、危なくて怖がられるのがイヤという雰囲気を強く感じています。
僕自身、2月末にバンコクに戻ってから、2週間はオフィスに出るのを自粛しました。大きな理由は、「タイ人のスタッフが嫌がっている」という話を聞いたからです。
日本のSNSを見ていると、新型コロナへの対応については、かなり意見が分かれている様子。日本以外との相互渡航や観光の観点で考えますと、日本は、香港・ニュージーランド・台湾のような封じ込め政策の国とは、別カテゴリーに分類されています。
安全な国とはみなされていないですね。
『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2020年10月4日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。