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ドル円に新展開?転換点は105円90銭〜今週の各通貨ペアチャート分析=川口一晃

米ドル/円は下落トレンドの下落局面。上昇局面への転換は終値で105円90銭を越えることである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年10月18日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円 週明けの動きに注目

<先週の動き>
B点が位置する時間帯にかけて上値抵抗線ADラインに到達したものの、その後は下落に転じ、ADラインから下放れてしまった。ただし、大きく下落することはなく105円台を維持している。
次の注目日は10月20日前後である。

A点水準:約106円
C点水準:約108円75銭
E点水準:約101円50銭

<今週のポイント>
週明けにC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになる。
ADラインに注目したい。下げ止まるのであれば、上値抵抗線として存在しているADラインを越えていくことが求められるからだ。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
下落トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で105円90銭を越えることである。

<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。上述したように、B点が位置する時間帯より下落している。また、上値抵抗線ADラインが効いている。そして、右肩下がりのDEラインが上値抵抗線として控えているからだ。この場合、104円を試す可能性がある。

<サブシナリオ>
下げ止まりから堅調な展開へ移行する可能性がある。C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、p点とA点との安値でダブルボトムを形成している可能性があるからだ。この場合、ADラインを越えて106円台に乗せていくことが必要となる。

ユーロ/米ドル 下げ止まることが出来るか

<先週の動き>
A点が位置する時間帯を通過した後も底堅い動きを見せていたユーロドルではあるが、右肩上がりの下値支持線ADラインを割り込み右下に新しいペンタゴンが描き足されると下落基調が鮮明となっている。
次の注目日は10月29日前後である。

A点水準:約1.17ドル
B点水準:約1.24ドル
F点水準:約1.13ドル

<今週のポイント>
先週末にB点が位置する時間帯に到達した。したがって、B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか否かがポイントになる。
下げ止まることになるのであれば、AEラインが下値支持線となることが求められる。逆に、AEラインを割り込むと弱気が広がることから、下値を試す動きが続くことになる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で1.180ドルを越えることである。

<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。上述したように、下値支持線として期待されたADラインを割り込んだことで右下に新しいペンタゴンが描き足されてしまったからである。この場合、1.160ドル台に入る可能性が出てきた。

<サブシナリオ>
堅調な展開に戻る可能性は残っている。B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、AEラインが下値支持線として存在している。しかも、AEライン上で同事線が出現しているからだ。この場合、ADラインを意識し動きになることが期待される。

Next: ユーロ/円 踏み止まるか | 豪ドル/円 週明けの動きに注目



ユーロ/円 踏み止まるか

<先週の動き>
A点が位置する時間帯を通過した後も底堅い動きが続いていたユーロ円ではあるが、B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯にかけて値を下げてきた。特に先週末にはADラインに到達した後に同事線を示現している。
次の注目日は10月23日前後である。

A点水準:約123円
E点水準:約128円

<今週のポイント>
B点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変ったのか否かがポイントになる。このまま上値の重たい展開が続くのであれば、ADラインを割り込み122円を試す動きになっていこう。
下げ止まるのであればADラインが下値支持線になることが求められる。ADラインを維持することが出来れば、下げ止まりから再び堅調な展開へ移行することが期待される。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で124円45銭を越えることである。

<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開となっている。B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯にかけて下落に転じている。また、三尊天井に似たパターンを形成した可能性があるからだ。この場合、ADラインを割り込み122円を試すことが考えられる。

<サブシナリオ>
下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性も残っている。下値支持線ADラインが存在している。しかも、ADラインの真上で同事線が出現している。そして、右肩上がりのCDEラインが控えているからだ。この場合、126円台に乗せていくことが期待されよう。

豪ドル/円 週明けの動きに注目

<先週の動き>
上値抵抗線ACラインを越えた後は堅調な展開が続いていた。ところが、右肩下がりの上値抵抗線BCラインに到達すると同時に下落に転じた。ほぼBCラインに沿った動きを見せている。
次の注目日は11月6日前後である。

A点水準:約76円50銭
B点水準:約79円50銭
C点水準:約71円50銭

<今週のポイント>
先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか否か。週明けの動きに注目したい。
下げ止まりから堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのCDラインが下値支持線となることが期待される。逆に、上値の重たい展開が続くのであれば、CDラインを割り込んでいくことが考えられる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの下落局面である。買い局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で75円80銭を越えることである。

<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開となっている。上値抵抗線BCラインに到達すると同時に下落に転じている。しかも、右肩下がりのBCラインに沿って推移しているからだ。この場合、73円を試す動きが考えられる。

<サブシナリオ>
下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性もある。先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、右肩上がりのCDラインが下値支持線として控えている。そして、p点とのダブルボトムを形成する可能性もあるからだ。この場合、77円を窺がう動きになっていこう。

Next: ポンド/円 上値を抑えられる



ポンド/円 上値を抑えられる

<先週の動き>
上値抵抗線であったABラインを越えて堅調な展開を見せていたポンド円だが、B点が位置する時間帯を通過した直後より下落に転じている。しかも、上値抵抗線AEラインが効いている。
次の注目日は10月28日前後である。

A点水準:約142円40銭
B点水準:約132円
C点水準:約125円

<今週のポイント>
先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出るのか否かがポイントになる。
堅調な展開に移行するのであれば、右肩下がりで上値抵抗線となっているAEラインを越えていくことが求められる。逆に、AEラインを越えることが出来ないかぎり、上値の重たい展開が続くことになる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で137円30銭を越えることである。

<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開となっている。上述したように、B点が位置する時間帯より下落に転じている。また、AEラインが上値抵抗線として効いているからだ。この場合、135円を割り込み、BEラインを試す可能性も出てこよう。

<サブシナリオ>
再び堅調な展開に移行する可能性も残っている。先週末にC点が位置する時間帯に到達した。しかも、同事線が出現している。したがって、週明けに新しい動きが出る可能性がある。この場合、AEラインを越えて138円台に乗せてくることが考えられる。

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年10月18日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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image by:Elle Aon / Shutterstock.com

☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年10月18日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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