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コロナ変異型は12月に猛威?新聞が報じぬ米疾病対策センターの警告=高島康司

日本では報じられない新型コロナウイルスの危険な変異について解説したい。欧州で感染拡大している原因である可能性もあり、日本も決して油断はできない。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)

※本記事は新型コロナウイルスに関する内容が含まれます。新型コロナウイルス感染症については、厚生労働省などの公的機関が発表する情報をご確認ください。

【関連】最悪の2020年、次に起きる大事件とは?米抗議デモを的中させた専門家の警告=高島康司

※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2020年10月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

油断する日本と、警戒を強める欧米諸国

日本では「GoToキャンペーン」の効果もあり、街には人があふれ、新型コロナウイルスのパンデミック以前の状態に戻ってしまったかのような感じだ。たしかに、致死率はかなり低下し、重症患者の発生件数も大きく減っている。感染はじわじわとは拡大しているものの、経済の全面的な再開も時間の問題ではないかという雰囲気になっている。

一方、世界の他の地域では状況はまったく異なる。特にヨーロッパの状況は深刻だ。フランスやイギリス、それにスペインでは、新たに確認される感染者が1万人を超える日が続き、ことしの春を上回る水準となっている。新たな規制を導入する動きが広がりつつある。

たとえばフランスでは、10月10日、新たに確認された感染者が2万7000人近くに上り、政府もフランスやヨーロッパがすでに「第2波」の中にあるとして、感染予防策を徹底するよう市民に最大限の注意を喚起している。

また、1日の感染者が10月上旬から1万人を超えたイギリスでは、ジョンソン首相は地域の感染の状況に応じた対策を導入することを発表し、最も感染が深刻なリバプールやその周辺では、パブやバーの営業を事実上、禁止した。

さらに、ヨーロッパで感染者が最も多いスペインでも1日の感染者が1万人を超える日が続いている。首都マドリードなどでは10月初めから通勤などを除いて自治体をまたいだ移動が禁止されている。

このようにヨーロッパ各国は、経済活動への影響を見極めながら再び厳しい規制の導入を余儀なくされている現状だ。

再感染で重症化リスクが高まる?報告された新たな特性

そのようななか、新型コロナウイルスの新しい特性も発見されている。

その1つは、再感染の可能性だ。一度新型コロナウイルスに感染すると抗体ができるので、再び感染はしにくいと見られていたが、実はそうではないことが証明されるケースが多数報告されている。新型コロナウイルスの抗体の持続期間は予想以上に短く、感染から回復後、比較的に短い期間で再感染する可能性があることが分かった。

さらに、再感染すると重症化するリスクが高まることが報告されている。10月12日、英医学雑誌の「ランセット」に、米ネバダ州在住の25歳の男性が再感染した例が報告された。新型ウイルスの感染症を再び発症した際、肺が十分な酸素を体内に取り込めず、入院治療が必要になったという。

男性には、新型コロナウイルスの影響をとりわけ受けやすいとされる基礎疾患や免疫欠如はなかった。「ランセット」に掲載された研究では、新型ウイルスへの感染によって獲得された抗体の持続期間に疑問を提起している。予想よりも短い可能性が高い。

Next: 空気感染の可能性、抗体が無効な変異型の出現も。日本が報じぬ重大発表

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