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日経平均452円高 25日移動平均線まであと203円に迫る=山本伸一(4/13)

日経平均株価は大幅続伸。大台16,000円奪回から上値を伸ばす展開となりました。パラボリック買い転換とチャート改善も確認されています。(『プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』山本伸一)

日経平均株価終値は、452.43円高の16,381.22円

日経平均は452円高 大台突破から上値伸ばす大幅続伸

昨晩の米国市場は上昇。原油相場の上昇とともにエネルギー関連物色を集め、相場を押し上げています。

ダウ平均株価は、前営業日比164.84ドル高の17,721.25ドル。ナスダック総合指数は38.69ポイント高の4,872.09ポイントで取引を終えました。

為替相場では、原油相場上昇、株高とともにドルが見直される流れ。東京時間帯早朝では1ドル108円台半ば、1ユーロ123円台半ばの水準で取引されています。

東京株式市場では、米国株高、円安推移を好感した買いが優勢。日経平均株価始値は16,142円の続伸スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価が大台16,000円奪回を果たし、戻り売りをこなして上値を追う動きを見せました。

後場では、節目16,400円に乗せる場面もあるなど、戻り売りをこなして高値を保つ動き。大引けまで締まった値動きとなっています。

日経平均株価終値は、452.43円高の16,381.22円。東証1部の売買代金は概算で2兆3482億円。東証1部の売買高は概算で22億5,541万株。値上がり銘柄は1,683(86%)に対し値下がりは195(9%)、変わらずは73(3%)となりました。

期待通りに上値志向強める 個別視点で活躍銘柄の選別を

外部要因改善とともに買い気を強め、調整一巡感の高まった本日の株式相場ですが、株価指数も出直りを鮮明にするなど、上値を目指す流れが強まる格好。物色傾向も中核銘柄のほか、値動きの良い銘柄にも資金が向っています。

日経平均株価は大幅続伸。大台16,000円奪回から上値を伸ばす展開となりました。パラボリック買い転換とチャート改善も確認されています。

さて、前営業日配信版では「大台奪回から上値志向強まるか 選別物色対象を見極めろ」と題していました。

相場方向性を見極めるための下値メドとしてSQ値15,507.59円、上値メドは大台16,000円と紹介。前営業日(4/12)には買い直されたものの、大台奪回を果たせず。ただ、上向きに転じた5日移動平均線(15,926.50円)をサポートに大台奪回を試していく流れを指摘していたと思います。

外部要因改善を追い風に買い気を強めると、立ち上がりから上値メドとなっていた大台16,000円を奪回。戻り売りをこなして上値を追う動きとなるなど、相場方向性も上向きに転じてきました。明日(4/14)以降は上方に控える25日移動平均線(16,584.32円)などとの位置関係を探っていきたいところです。

Next: 中核銘柄の見直し強まる バイオなどテーマ関連人気も継続



中核銘柄の見直し強まる バイオなどテーマ関連人気も継続

指数大幅続伸とともに日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>のメガバンクが好調。指数を押し上げています。

また、トヨタ<7203>、日立<6501>、日産自動車<7201>の外需関連、ハイテクの村田製作所<6981>、為替感応度の高い富士重工業<7270>、マツダ<7261>なども活況。NTT<9432>、KDDI<9433>、三菱地所<8802>の内需関連も堅調でした。

売買代金上位では、バイオ関連の小野薬品<4528>、グリーンペプタイド<4594>、そーせいグループ<4565>、新興軽量級のジグソー<3914>、決算銘柄の良品計画<8766>なども賑わっています。

セクターでは、業種別株価指数騰落で全業種が上昇。値上がり上位には保険、海運、非鉄、鉄鋼、鉱業、機械、銀行、ガラス土石、その他金融、輸送用機器、化学などが並びました。

値上がり下位には、水産農林、陸運、紙パルプ、空運、電気ガス、サービス、建設、証券先物、倉庫運輸、食料品などとなっています。

個別では、決算銘柄の津田駒工業<6217>、オリコ<8585>、ダイト<4577>、イワキ<8095>、ニッケ<3201>、格上げのコメリ<8218>などが物色されました。

新興市場では、全市場の売買代金上位に進出したそーせいグループ<4565>、ジグソー<3914>、グリーンペプタイド<4594>、アカツキ<3932>らが好調。インベスターズクラウド<1435>、ブランジスタ<6176>、UBIC<2158>、サン電子<6736>、ドーン<2303>、日本エマージェンシーアシスタンス<6063>などが賑わっています。

Next: 本日の注目銘柄:日経レバレッジETF、村田製作所、良品計画



本日の注目銘柄

日経レバレッジETF<1570> 10,930円 前日比+590円(+5.71%)

大幅続伸。日経平均株価が大台16,000円奪回から上値を伸ばすなか、指数レバレッジETFの同銘柄も大きく買い進まれている。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、メガバンクの三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>も強く、指数を押し上げている。

村田製作所<6981> 14,250円 前日比+945円(+7.10%)

上伸。ゴールドマン・サックス証券が今秋発売見通しの「iPhone7」の拡販期待を明らかにしており、米アップル関連の同社株も好調に推移している。買い判断を強調したアルプス電気<6770>も大幅高。日本電産<6594>、日東電工<6988>、TDK<6762。なども連れ高した。

良品計画<7453> 24,690円 前日比+1,440円(+6.19%)

反発。前営業日引け後に発表した本決算、次期業績予想を好感した買いを集めている。決算銘柄の津田駒工業<6217>、オリコ<8585>、ダイト<4577>、イワキ<8095>、ニッケ<3201>、格上げのコメリ<8218>なども賑わっており、決算絡みの材料株物色が確認された。

【関連】苦境のユニクロは「買い」なのか? バフェット流12の視点で分析する=八木翼

プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』(2016年4月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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