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現役CA「夜の危ない副業」体を張る折れた翼、中年男の欲望はけ口に

新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けた航空業界。5100億円の赤字見通しとなったANAは3500人の人員削減案を発表し、400人以上を他社へ出向させる計画を明らかにした。JALも2300億円の赤字となる見通しとなっている。飛行機が飛ばない以上、多くの余剰人員が発生してしまう航空業界。実は今、飛べなくなってしまったCAたちが危ない副業に手を染めているという。

「夜の世界」に足を踏み入れるCAたち

華やかなイメージが強いCAが苦境に立たされている。

CAは一般企業に勤める同世代のOLと比べて年収が高いと言われているが、基本給に関していえば決して高くはない。フライト手当のほか、現地での滞在手当や深夜手当などで稼ぐ歩合制の面が強いのだ。

日系の航空会社に10年近く勤務していた元CAの女性は次のように語る。

「コロナの影響でCAの収入は激減しています。20代半ばのCAで30万円の月収が15万円に、年収は100万~200万も下がっていると聞きました。LCCのCAは月給10万円を切ることもあるとか。フライトがなく、連日休暇状態ですから仕方ないでしょう」

そうなれば当然お金が足りなくなる。とはいえ、プライドが高いCA、今さら家賃6万円の郊外のアパートに引っ越すことはできない。周りの目が気になるため、生活レベルを落とすことなどできないという。

ではどうするか?メルカリで私物を売り払ってお金を作るか?ウーバーイーツでバイトでもするか?そんな微々たる収入では生活を維持できない。

そこでCAたちは危険な副業に手を染めてしまうのだ。

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【CAの危ない副業①】高級キャバクラ

お金が必要になる女性が手を出しがちなキャバクラのバイト。CAも接客業に近い側面があることから、女性もすんなり入りやすいのかもしれない。

しかし、CAのキャバクラ副業について、都内をはじめ、関東の性風俗産業に詳しいライターは、ある二極化した現象が起きているという。

「現役CAを売りにするかどうかです。自分の素性を隠してキャバクラでバイトする場合、バレたくないからとわざわざ埼玉や千葉のお店を選ぶ女性が多いようです。都内、特に六本木や歌舞伎町などはバレてしまうリスクが高いですからね。八王子とかまでいけば大丈夫でしょうが」

確かにキャバクラで働いていたという事実が発覚してしまったら、CAとしての仕事に支障をきたすかもしれない。素性を隠すことはある意味当たり前かもしれない。

一方、現役CAを売りにするとはどういうことなのか?

「地方のキャバクラでは大して稼げません。むしろ現役CAと名乗り、報酬の値段を吊り上げるのです。かといって一般的なキャバクラではリスクが高い。なので、そういう女性は高級ラウンジを選ぶようです。ラウンジならお酒を作ったりするキャバクラ的要素は薄いですし、何よりお金を持っている成功者たちしか来ませんから」(前出・風俗ライター)

同じキャバクラ形態の店で副業するにも、ただ生活費を稼ぐバイトより、お金持ちの男性に近づき、何かしらのきっかけになった方が良いと考えるCAの方が賢いということか。体を張った副業にも戦略的視点が必要のようだ。

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Next: 自分を「安売り」しはじめた現役CAの女性たち



【CAの危ない副業②】ギャラ飲み

最近よく耳にするようになった「ギャラ飲み」。簡単にいえば、飲み会に参加するだけでギャラがもらえるバイトのことで、テレビで取り上げられ話題になったことで知られるようになった。

もともとは売れないアイドルや女性モデルたちが、男性の経営者や芸能関係者との飲み会の帰りにもらっていたタクシー代が始まりだと言われている。それが一般の女性たちにも浸透してきたのがギャラ飲みだ。

ギャラ飲みの相場は1回で1~2万円と言われている。飲み会が何時間想定かにもよるが、時給にしたら4000~1万円といったところ。これを高いとみるか安いとみるかは人それぞれだろう。お酒が好きな女性であれば、ただ飲んで楽しく過ごしてお金までもらえるなら満足と思うかもしれない。

しかしギャラ飲みでは、CAブランドが必ずしも高額報酬に繋がらないという。

「ギャラ飲みでは女性モデルやグラビアアイドルがライバルとなります。この芸能人の卵のような女の子たちがギャラ飲みでは人気が高い。男性たちは合コン感覚で来ますから、もしかしたらエッチできるかもと思っている。だからCAよりもグラビアアイドルの方がチヤホヤされますね」(前出・元CA)

以前は友達や知り合いを通してお誘いがあったギャラ飲みだが、最近ではギャラ飲み専用のサイトやアプリも存在。

登録すれば、ギャラ飲みの相手探しから報酬の支払いまで、全てアプリ内で行うことができる。かつては後ろめたさがあったはずのギャラ飲みも、もはや普通のバイトのひとつとなっているようだ。

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【CAの危ない副業③】パパ活

こちらも最近よく聞くようになった言葉である。女性が食事やデートに付き合う対価として、男性から金銭を受け取る行為のことで、かつて流行した『デークラ(デートクラブ)』とほぼ同じだろう。

しかし、先に紹介した2つの副業より一番危険かもしれない。なぜなら、従来のパパ活は食事だけの関係が多かったが、今日では肉体関係を持つことが一般的になりつつあるからだ。

CAの女性たちも最初の入口はそこだったかもしれない。「食事だけなら…」「デートだけなら…」それでだけで数万円の報酬がもらえるなら楽な副業となるだろう。

だが、それが次第にエスカレートしていくのがパパ活の怖さだ。何回か軽いデートを重ねた後、目の前に大金をぶら下げられたら、「一度くらいならまいっか」と思ってしまう女性が多いようだ。それで味を占め、肉体関係を伴うパパ活へと発展してしまう。

「だいたいパパ活の相場は、食事に付き合って5,000~1万円くらい。肉体関係なら1回3~5万円といったところ。現役CAブランドがあれば、2~3倍はもらえるでしょう」(前出・風俗ライター)

パパ活ではCAという肩書が強そうだが、長引く新型コロナウイルスの影響で、少し状況が変わってきているという。

「パパ活市場に流れてくる女の子が多くなりました。供給が増えたからといって、男性側の需要は減っています。なので、相場がガタ落ちしています。だいたい以前の半値といった感じですね」

仕事がなくなり、パパ活を始める女性が増える一方で、コロナ以前のような羽振りの良いパパが減っているというのがどうやら現状のようだ。

現役CAというブランドがあったとしてもそれは同じ。パパ活市場も航空業界と同じように、コロナのあおりを受けているのだ。

Next: さらに多くのCAが夜の世界に流れる



現役CAたちの悲痛な叫び

新型コロナウイルスの影響で飛行機が飛ばなくなり、収入面で大きな打撃を受けているCAたち。20代や30代の独身CAにとってはまさに死活問題だ。

そんなCAたちが手を出しているという危険な副業。この記事では3つの「仕事」を見てきたが、実際にどれも現役のCAが手を染めている副業だ。

「色々な意見はあると思いますが、実際にそこまで追い込まれているCAが多いということです。もう航空業界の復活がないとわかれば転職もするんでしょうが、苦労して手に入れることができたCAという職業を簡単に捨てることはできません。問題はいつ飛行機が普通に飛ぶようになるかがわからないことなんです」(前出・元CA)

Go Toトラベルなどで旅行業界は少し盛り返しているものの、航空事業はまだまだ先が見えないのが実情。経営はさらに厳しくなるとみられている。

現役CAたちがかつてのように再び空を飛べるような確証はなく、地上へ降りざるを得ないCAたちが増えてくるかもしれない。航空業界はかつてない岐路に立たされている。

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