帰るときになぜかホームシック。春休みに子供と行きたい沖縄の海辺カフェ

2015.03.25
by kousei_saho
入り口看板
 

連日最低気温(最高気温ではないですよ!)が20℃前後と、早くも“初夏の陽気”の沖縄県。そんな南国で、子どもも一緒に楽しめる海辺のカフェのレポートが写真家の伊波一志さんから届きました。たそがれどきが最高なんだそうです。

浜辺の茶屋 沖縄県南城市玉城

沖縄本島南部、南城市(旧玉城村)の海沿いにあるカフェ『浜辺の茶屋』。沖縄では誰もが知る店です。日中の青い海と空はもちろん最高なのですが、さらにおすすめの時間帯は薄暮れの夕方、方言でいうアコークロー(たそがれどき)の頃。沖縄では、アコークローにマジムン(魔物)たちが活動し始めるといわれますが、その幻想的で非日常的な時空は、きっと日々の疲れを癒してくれると思います。

店の外にある木陰のオープンテラスから

店の外にある木陰のオープンテラスから

さて、今年最高気温の25.3度を記録した3月某日、家族と一緒にここを訪れました。メニューを注文した後、店外にある木陰の席へ。待っている間子供たちは、浜辺で遊んでいます。ふと、眺めると島ぞうりの子供たちは、早くも海に足をつけていました。

はしゃぐ1才8ヶ月の次男坊

はしゃぐ1才8ヶ月の次男坊

妻や子供たちの笑顔。とりとめのない団欒。日没前の六時半頃には、暑さもやわらぎ、海からぬるい風が吹いています。エアコンのような冷たい風ではありませんが、本当に心地よい風です。満足げな表情でアイスを食べている子供たち。浜辺を見ると、やる気のなさそうな弱い波が何度も打ち寄せています。

海に向かった店内カウンター席からの眺め

海に向かった店内カウンター席からの眺め

ゆるい空間にぼんやりひたっていると、どんどん細胞が解放されていく気が。幼少の頃から体に染みついた無意識の記憶のせいでしょうか。それとも沖縄人のDNAのせいでしょうか。どこか懐かしい気分です。いよいよ時間という概念が、ひどく馬鹿馬鹿しいものにさえ感じられる中、あの世の扉が現れてきそうなアコークロー。

(悠久の昔、人間というのは、もっとおおらかにゆっくりと生きていたんだろうなあ・・・)

僕は、少し大げさに夢想しました。

4

無性に気だるくて懐かしい時空。みなさんも一度体験してみませんか

 

iha伊波 一志(いは かずし)

1969年、沖縄生まれ。写真家。香川大学法学部卒。2007年夏、44日間で四国八十八カ所1,200kmを踏破。現在、沖縄県在住で、主に『母の奄美』という作品撮りのため奄美大島を撮影中。家族は、妻と三人の子。

 

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