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「プライベートでも会いたい」と思わない人とはビジネスをするな!

ビジネスで成功するためには、付き合う人選びも重要な要素となります。とはいえなかなか人の本性を見ぬくのは簡単ではありません。『NY在住となりの起業家中川扶二夫「誰でもなれる海外起業家論」』では、著者の中川さんが実践している他人の見極め方を紹介、大切なのは「必ずプライベートで付き合ってみること」と説いています。

人を選ぶ!

隣の起業家の中川です。もしも、起業に興味があり、チャレンジしたい気持ちがあれば、是非起業してください。案ずるより産むが易し!

成功の秘訣は色々あります。そのひとつは「誰と付き合うか」です。

やはり、「人は石垣人は城!」なんです。でも、これは社員だけでなく、社外の人も同じです。社外の人にも城になってもらう事が大切なのです。特に狭いNYCでは、「誰と付き合うのか」がとても大切です。

「類は友を呼ぶ!」

27年間NYCに住んでいますが、なんとなく嘘くさい方もいますね(笑)。そして、その嘘くさい人と付き合っている人はやはりなんとなく…嘘くさいです(笑)。そして、その友人サークルに入ってしまうと、、自分も染まるような気がします(笑)。

海外での起業の場合、日本人社会は確実に日本よりも小さいのです。その日本人の数ですが、東京1,000万人とすると、NYCは10万人。実に100分の1の規模の日本人社会なんです。なので、付き合う人を選ぶことは起業後のビジネスにはとても大切なのです。

その見極め方ですが、ビジネスだけでなく、必ずプライベート付き合ってみることが大切です。

私流では、まずは一緒に食事することです。相手もお酒が飲めれば最高ですが、飲めなくてもそれほど問題はありません。とにかく、お酒の場で3時間以上一緒にいることが大切です。3時間あれば、その人のビジネス観や歴史を垣間見ることができます。そして、世間話や趣味、家族構成、NYCにいる理由、特技、気配り度…まあ、色々なことが会話にでてきます(笑)。

3時間で、ある程度の価値観信頼度分かるはずです。そして、自分がこの人と付き合いたかどうかを熟考するのです。3時間で足りないようでしたら、2次会へ行ってみてください。カラオケなんかも面白いですね。普段の昼間の顔と違った顔が見られるかもしれませんね。

そして、「プライベートでお付き合いしたくない人とはビジネスはするな!」が私の基本です。

しかし、ビジネス関係の人全員とプライベートで付き合うことはとても大変で、時間が足りない場合もあります。なので、ま、これは、あくまで基本であり、絶対ではありません。

食事の次はゴルフですかね。

ゴルフは趣味なので、絶対ではありませんが、ゴルフは約6時間一緒にいられるので、かなりお互いに本性が出ます(笑)。ゴルフはスポーツでなく、ある意味ゲームなんです。だから、運動神経が無くても面白くプレイできますので、ゴルフをしない方も是非一度トライしてみてはいかがですか?

さらに、ここがゴルフの一番の面白さなのですが、ゴルフには野球やサッカーのように審判がいないのです。「審判は自分自身」なのです。簡単にいうと、自分でセーフやアウトを決められるのです。自分でスコアーを申告するのです。ある意味、その気になればごまかせるゲームなのです。だから、ゴルフすれば、ごまかす人、ごまかさない人が分かるのです。それ以外にも、ルールに迷った時に、自分に厳しくできるかどうかで、人間性も分かります。

そしてプレイしながら、回りに気配りできるのか…。とにかく、大げさに言うと仕事振り人生の生き方がゴルフのプレイに表れるのです。

正直、スコアーを誤魔化す人とは仕事はしたくないですよね(笑)。是非、食事やゴルフで人を見る目を鍛えてください。

人を見る目は起業人、経営者には絶対に必要です。でも、これは鍛えることもできますが、生まれ持った能力かもしれませんね。

いつも人に騙されたり、苦労している人がいて、人を見る目がないと自覚されている方は、その相手だけでなく、その相手の友達見ることが大切です。「類友」なので、え! と思う人が友達に多いのなら、付き合いを考えるべきかもしれませんね。

それでも、どうしても自分は人を見る目が無いと思われる方は、自分が一番信頼している人に、アドバイスしてもらう事が良いです。信頼している人に会ってもらい、相手評価してもらえば良いのです。

次に、自分自身が信頼できる人なるには、色々ありますが…、ま、下の3つを大切にすれば信頼が付きます。

  1. 時間厳守
  2. 騙さない
  3. 損得勘定しない

1.時間厳守

もうこのままです。約束の時間に遅れない。と言うか、必ず、5分以上前には到着して相手を待つ。できる人は15分前に来ている場合もありますが、とりあえず、必ず5分前には待ち合わせ場所へ。

2.騙さない

これは詐欺をしないと言うことではありません。例えば…

初めてNYCでお寿司を食べるお金持ちの人に対して板前さんが、「普通のヒラメ一貫50ドルですが、良いですか?」と事前に聞き、お客様が「いいよ」と言ったとします。

お客様が納得したので、普通のヒラメ一貫を50ドルで売りました。これは詐欺ですか? お互いに事前に納得しています。嘘はどこにもないのです。法律上では詐欺ではないでしょう。

しかし、これは私に言わせると「騙す」なのです。相手がNYCのお寿司の相場を知らないからと、合法的に法外な金額で販売するのは私的には「騙す」なのです。

相場を知らない相手にも、相場を説明し、そして、相場よりも安くする理由、高くする理由を説明することが重要なのです。

これが、信頼に繋がります

決して相手の無知に付け込まないことが重要です。その場は無知でも、いずれ必ず情報は相手に入るものですから。情報が入った時に、信頼度は間違いなくゼロになります。

3.損得勘定をしない

相手と食事やゴルフへ行く場合、その相手の連れてくる人が著名人権力者なら行くが、その人だけなら行かないとかは決してしてはいけません。

あくまで、その相手と今日は会いたいのか? 会いたくないのか? あるいは会える時間があるのか? 時間が無くて会えないのか? で決めてください。相手以外の要因損得勘定をすると相手からの信頼度は間違いなくゼロになります。

相手から誘われた時には他に誰が来るのか聞かない方が良いですね。それを聞いてどうするの? って感じです。

とにかく、会いたい相手と会う場合は「無条件で会う」ことです。そして何度か会って、いつも楽しくないとか、いつも変な人ばかりを連れてくるような人なら、その気持ちを相手に伝えるか、あるいは、もうその人に会うのを止めれば良いのです。

あなたがチョイスを持っているのですから。

image by: Shutterstock

 

NY在住となりの起業家中川扶二夫「誰でもなれる海外起業家論」』より一部抜粋

著者/中川扶二夫
日米での起業家。ノマドライフ家。29歳の時に単身ニューヨークへ渡り起業。現在では全米に6業種6社(20支店)を展開中。毎週水曜配信のメルマガには、起業やトラブル解決法などビジネスヒント満載です。
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