自衛隊の装備について、自民党「ヒゲの隊長」の回答が素人丸出し

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自衛隊のイラク派兵時に一躍人気者となった「ヒゲの隊長」こと佐藤正久現参議院議員。彼が現役自衛官だった頃に諸々の質問をする機会を得たという元戦場ジャーナリストの加藤健二郎さんでしたが、氏の回答は戦闘部隊の指揮官としての能力を疑わざるをえないようなものだったのだとか。メルマガ『異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』で、加藤さんがその内容をリークしています。

海外派遣自衛隊の武装決定権

大きなプロジェクトほど、決定権と責任が曖昧のまま放置できるのが日本の特技かもしれない。日中戦争の責任者は不在のまま関心も持たれずスルーできている。

では、やや細かめのことだとどうなっているのだろうか。陸上自衛隊イラク派遣に関して、ヒゲの先遣隊長として知名度を上げた佐藤隊長に訊く機会があったのは、2004年の記者会見とその後の懇親会。

カトケンが気になっていたのは、派遣する装甲車に搭載されている標準武装である擲弾発射機を取り外して重機関銃替えた理由。佐藤隊長の回答は「攻撃的な兵器である擲弾でなく、防御兵器である重機関銃に替えたのだと思います」とのこと。これは、あまりにも軍事素人すぎる回答なので、彼の軍人としての名誉のためにスルーすることにした。ブロック塀でも貫通する威力を持つ12.7ミリ重機関銃の方が攻撃兵器で、ミニ手榴弾サイズをばらまく自動擲弾発射機は、遮蔽物を貫通できない上に命中精度もかなり悪い威嚇用の兵器なのだから。

記者会見の質問者だから軍事知識なんかないだろうとバカにしての回答になることを避けるため、カトケンの方は、防衛庁内局OPLであることは名乗っている。えっ、内局は自衛官からバカにされてるってか?

まあ、とにかく、佐藤隊長はこの質問が嫌そうだった。嫌がってる相手から真実は訊き出せないので「40ミリ自動擲弾の実射立ち合い経験はありますか?」とだけ質問し、「ノー」の回答を受けとり、で、次の質問に進めた。「重機関銃に替えるという意見具申佐藤隊長がしたのですか? この装備変更に先遣隊長としての意見は反映されてますか?」と。

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