11月18日〜12月1日まで、メルマガの『まぐまぐ』と小説投稿サイト『エブリスタ』が、「三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第12回 withまぐまぐ！」を実施しています。
この超・妄想コンテストはエブリスタで行われている人気イベントで、お題にそって、三行だけでも、中編小説でも、妄想を炸裂させた文章ならなんでも応募できるコンテストです。
今回のお題は、「○年後の私からメールが届いた」
ある日来た一通のメール。それは未来の自分からだった…！ どんなメールで、あなたはどう思いましたか？ SFでもホラーでも恋愛でも、妄想して文章にしてください。受賞者へは、まぐまぐ賞として賞金4万円＋選評＋「まぐまぐニュース！」出張掲載（1作品）、大賞は賞金3万円＋選評（1作品）など賞金も出ますよ。
過去のお題は、「ある日手に入れた不思議な道具」「優しい彼（彼女）が豹変して一言」「一億円を手に入れて…」などがあり、三行のセンスのある作品や、おもわず鳥肌が立ってしまうような力作までが応募されています。
そこで今回は、過去のコンテストで大賞を受賞した２作品を紹介していきます。
お題：優しい彼（彼女）が豹変して一言
大賞受賞作品：フォルダ
男の恋愛はフォルダー保存、女の恋愛は上書き保存と言われますよね。本作品は、この男女で違う保存法を題材に書かれたラブサスペンス。
ストーリーは、付き合って2年、同棲を始めて1年が経ち、プロポーズされた私。幸せの絶頂を迎え、両親への挨拶を済ませた帰りの車の中、落ちていたmicroSDカードを見つける。スマホに差し込み確認すると、そこには「由香」と私の名前がつけられたフォルダーが…というもの。
5〜10分あれば読めてしまう短編ですが、スピーディーな展開で、次のページが気になって仕方ない。そんな作品に仕上がっていますよ。
お題：一億円を手に入れて…
大賞受賞作品：減『円』方式
一億円を手に入れたらどうするか。旅行に行ったり、高い洋服や装飾品を買ったり、そういった人の欲に目を向けた作品かと思いきや、社会派で読み応えのある一作でした。
ストーリーは、一億円が口座に振り込まれるところから始まります。しかしこのお金は、政府が行う経済政策で、すべての国民の財産を一度政府に預け、紙幣、硬貨が消え去り、代わりにキャッシュカードのような『国民資産管理証明書』が与えられ、国民1人が生涯使えるお金が一億円だった…という物語。
管理社会の息苦しさや、自分をよく見せたい、他社の評価を気にするなどの人間の心理が細かく描写されています。設定がとてもおもしろく、読み応えのある1作でした。
どれも面白い内容で、読んでいると次々に興味をそそられる作品ばかりです。読んでみて、もし自分も書いてみたいと思ったら、これを期に小説家デビューしてみてはいかがでしょう。
今回のお題は、「○年後の私からメールが届いた」です。届いたメールは宝くじの当選番号、それとも○年後の自分の大きな後悔！？など、あなたのもとに届いたメールはどんな内容ですか？
妄想コンテストは3行からなので、気軽に応募してみてください。もちろん力作も大歓迎ですよ。
