人民元のSDR入りが意味するもの
人民元のSDR入りは、各国の対外準備通貨(世界基軸通貨)が米ドルからSDRへ移行する準備段階に入るものと捉えることもできる。いずれ本格的な移行が始まれば、世界に大きな変化が起こる。これは、ドルの信認が真に損なわれる前に完了していなくてはならない。
各国が保有する米ドル、ドル建て資産の総額は天文学的な数字となっている。いわゆるペトロダラー(オイルダラー)のように、米国とは直接関係のない世界の交易、資源取引にも、米ドルが貯えられ流通している。これが動くことで世界のマネーの流れに歴史的な変更が生ずる。
金融市場では対ドル取引が減少し、「対SDR取引」に集約される。米国はドルの価値を保つため、余ったドルの回収、米国債の買取り(借金返済)に奔走する日が来るかも知れない。場合によってはこれまで貯め込んできた「ゴールド」を放出するだろうか。
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『グローバル時代、こんな見方も…』
グローバル時代、必要なのは広く正しい世界観。そんな視点に立って私なりに見た今の日本の問題点を、日本らしさの復活を願い、滞在先の豪州より発していきたいと思います。
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