お年玉を全額お母さん銀行に預けると、子どもの成長という利子が減る

 

具体例があったほうがわかりやすいと思うので、我が家の例をご紹介します。ただしこれは、あくまでも一例。私自身も、まだまだ工夫の余地があると感じているので、参考程度にお読みくださいね。

● 我が家の現在のルール…使途別支出比率を固定する

お金を使うにあたって、自分の好きなモノ・コトばかりには使わず、ほかの大切なことにも使うことを決めました。

具体的には、お金を使うときは必ず好きに使う:将来のために残す:寄付=1:1:0.5の比率にすることにしました。

これは、私自身の支出比率目標(生活費30%、貯蓄(事業資金兼用)20%、自己投資10%、寄付10%、好きに使う10%、予備10%…まだ完全には実現できていませんが)を参考に、子ども版にアレンジしたもの。

「将来のため」は「自己投資」を子ども用に翻訳したものですが、実際には子どもにはまだ使い道が思いつかず、理解が難しいカテゴリです。なので現在は、管理する封筒を分けて保管するのみ。「いつか『こんなことを勉強したい!』とか『こういう経験をしてみたい!』と思ったときに使えるように、取っておくぶんだよ」と説明しています。

ちなみに、このルールを適用しはじめた時点で、いくらかのお金が溜まっていたので、すぐに全額を1:1:0.5に分けることはしませんでした。その代わり、何かお金を使いたいことが出てきた時に、その額に合わせて、貯めてあるところからお金を出す方法にしています。

つまり、シールが買いたい・縁日に行くなどの理由で1,000円を「好きに使う」ことに決めたなら、同時に1,000円を「将来のため封筒」にも入れ、500円を寄付する──といった運用です。

「事前に決めたルールに従って運用する」という方法を採用する時に、とても重要なのが、「ルールは変わることがある」とハッキリと伝えておくこと。親の考え方が変化・進化したときや、子どもからの意見・要望などが出たときなど、柔軟に変更されうるものだということも、しっかり理解させてあげておきたいです。

「とにかく、そう決められたから」ではなく、「親の説明を聞いて、自分も納得して合意したから、今はこのやり方で」「新しい考えが出てきたら、いつでも相談してよい」「自分の意見も、ちゃんと尊重・考慮される」とのスタンスを子どもが持てるよう、寄り添ってあげてくださいね。

image by: Shutterstock

 

子どもが育つ「父親術」
子供がグングン伸びて、親のストレスも激減~そんな状態を実現するために、毎日使える具体的なノウハウを提供する無料メルマガです。読者からも「駄々コネが減った」「言わなくても自分の準備をするようになった」などの成果が出ています。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • お年玉を全額お母さん銀行に預けると、子どもの成長という利子が減る
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け