料理の盛り付けってどうしたらきれいに見えるのでしょう？ 今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ！』で紹介されているのは、まだまだ寒い今の時期にぴったりの温かい料理に少しだけ手を加えて高級感を出す、お客さんが来たときにも重宝するワザとレシピです。
温ったか！博多豆腐のなめ茸あんかけ柚子風味
gatugatu佐藤です。
野菜料理、その７。今回は、「盛り付けだけで高級感ある料理にみせる方法」を伝授します。この方法を知っておくと、ほんのちょっと手を加えるだけであなたが作る料理が高級になります。安い食材であってもこの方法さえ知っていれば、高級感が出せます。見て美味しさを感じられる。
誰かに料理を作ってあげる機会があったときもかなり役に立つ方法です。「へー！ すごい！ こんな料理作れるの！」と言われることは間違いないです。それは、盛り付けだけの工夫で料理が変貌する方法。
「博多（はかた）」
「博多」とは食材を重ねて切り口や断面を縞模様（しまもよう）にする料理のテクニックです。博多帯の織柄、縞模様に見えることから、この名で呼ばれています。
例えば…、サーモンと千枚かぶらを重ねる「博多押し」、チーズと蓮根を数枚重ねて天ぷらにする「博多揚げ」、うなぎとナスを重ねてオーブンで焼く「博多焼き」などがあります。
簡単にいうと食材を重ねて調理すれば全部「博多○○○」です。食材は別になんでもいいんです。縞模様が綺麗に見えればＯＫ。食材を重ねるだけで高級感がだせる「盛り付け法」なのであなたにも簡単に出来ます。
私のおすすめは、
「博多豆腐のなめ茸あんかけ柚子風味」
かっこいい料理名なので難しそうに感じるかも知れませんがそんな事はないです。絹ごし豆腐を薄く切って韓国海苔と重ねて「博多」に。白と黒の縞模様です。これをレンジでチン、熱々にして…瓶詰め「なめ茸」に柚子果汁を搾り入れ、鍋で温めて『博多豆腐』にぶっかける。柚子の香りと酸味でさっぱりした「なめ茸の餡」です。味付きの韓国海苔が間に入ることで豆腐の水っぽい味も最小限にできます。
小鉢一品として作れる料理。豆腐切って、温めて、海苔と重ねてなめ茸あんをぶっかるだけ。なめ茸も市販のものを使用しますから、調味料を使うこともなく手間いらずです。盛り付けだけの工夫で高級料理にできます。
「博多豆腐のなめ茸あんかけ柚子風味」は、居酒屋で働いている頃、何度か店のお客さんに付きだし（お通し）で提供したことがあります。冬、入店直後のお客さんは体が冷えきってますから、こういったあっさりであったかい料理を初めに出してあげるとすごく喜んでくれます。
「あったまるね～」
「博多」の盛り付けで魅了できますし、ダブル効果があります。あなたにも作っていただきたいので詳細レシピを熟読して下さい！
【材料】
絹ごし豆腐…1/2丁（300gの半分）
韓国味付け海苔…２枚
なめ茸…大さじ２杯（市販の瓶詰め）
柚子搾り汁…５滴
柚子皮…少量
刻みねぎ…少量
１．豆腐1/2丁は、立てて３等分に切ります。
横向きのまま切ると真っ直ぐ切れないので立てると切りやすいです。
平らで大きめの電子レンジに入る大きさのお皿に切った豆腐を重ならないよう広げてのせます。ラップをして（隙間をあける）レンジ（600W）で１分30秒を目安に加熱します。
２．柚子の皮を２cm大角に切り剥き、極細で刻みます。
ボウルなどに水といっしょに入れておきます。
３．「なめ茸あん」を作ります。
鍋になめ茸を入れ、半分に切って種を取り除いた柚子をぶちゅーっと握り潰して果汁を搾り出します。ポタポタポタ、ぽた、ぽた…５滴くらい入ればOK。中火で沸騰させたら、火を止めます。
４．深さのある器に加熱した豆腐と韓国海苔を交互に重ねて盛ります。
豆腐⇒海苔⇒豆腐⇒海苔⇒豆腐の順に綺麗に揃えて重ねます。熱いので、フライ返しなど使って手を添えながら盛り付けてください。
韓国海苔は豆腐の大きさに合わせて綺麗なハサミで切ってください。写真の海苔はたまたま豆腐と同サイズだったので、そのままのせてます。
５．「なめ茸あん」を上からぶっけます。
「滝」のように手前に流れる感じでかけると綺麗な盛り付けになります。
刻みねぎ、刻み柚子をのせて完成です！
是非！ 作ってくださいね！
違う食材を交互に重ねて盛るだけで、「高級感」が出ます。茄子とミンチ肉を交互に挟んで「茄子博多揚げ」とか、かまぼことチーズを挟んで「博多チーズ」とかあなたが普段作る料理で「何かで”博多”できないか？」と考えてみて下さい。