世界中の携帯電話会社、端末製造メーカーなどがあつまる世界最大級のカンファレスの「モバイル・ワールド・コングレス」(MWC)がスペイン・バルセロナでおこなわれました。会場では、ある中国企業が発表したスマートフォン用の「充電技術」が話題になりました。それは「世界最速のフル充電」技術です。
忙しい現代人が待ち焦がれていた世界最速の充電技術
中国の電子機器メーカーOPPO(オッポ)が、世界最速の充電技術を発表し話題となっています。
最新技術「Super VOOC Flash Charge」はなんとわずか15分でフル充電が完了するというのです。
しかも、バッテリーがゼロの状態から100%になるまで。
これは忙しい現代人にとって嬉しい、かなりのスグレモノです。
英デイリーメールによると、「現代のテクノロジーにおいて、このプロトタイプは大きな進化だ。iPhone6sの通常の充電器はフル充電には2時間はかかるのに」と伝えています。
現在最も早い充電技術を採用しているのは米クアルコムで、最新充電機器のSnapdragon 820 packsさえ、35分かかっても80%の充電と、他の充電器と比べてもかなりの早さであることがわかります。
image by: Twitter(@OPPO)
この充電器はマイクロUSBとUSBタイプ-Cの2タイプの規格に対応し、今後の同社の新しいスマートフォンにこの技術を取り込んでいくようです。
低電圧パルスをつかった独自の充電アルゴリズムと、スーパー2,500mAhバッテリーを採用しているとのこと。
これには世界から様々な反応が。
「iPhoneのバッテリーってすぐなくなっちゃうから、これは本当に助かる!」
「でもこれ中国製だよ。15分間チャージしたあとに、きっと家が燃えてしまうんだ」
「“中国”と“バッテリー”は普通ならうまくいきっこない。でも今回は違うことを願おう」
「最速の充電はバッテリーの寿命を劇的に短くするだろう。サムスンやアップルが取り入れないのは何か理由があるはずだ」
「次は一体何がくる? テレビのスイッチが自動的に消える? 床が自動的に掃除される? ソファが開いて、リクライニングになる? なんていう時代なんだ!」
このOPPOという会社、すでに1000万個以上のスマートフォンを売り、業界では9%のシェアを占め、現在5位にランクイン。
最新のスマホ「R7」($304)は、iPhone6Sよりも大きめのスクリーンで、カメラの画素数も高く“セルフィーのエキスパート”として売り込んでいることで話題です。
新製品がいつ発表されるかはまだ未定ですが、これがさらなる起爆剤となり、中国本土はもちろんのこと、世界中の新規ユーザー獲得につながることは間違いなさそうです。
“中国人の爆買い”が本国でもみられるのでしょうか。
Image by: Twitter(The Bleg@blegnews)
文/MAG2 NEWS編集部