戦わずして中国に勝つ方法。カギを握るのはロシア

 

孫子の教えで、戦わずして中国に勝つ

孫子はいいます。

最上の戦い方は、敵の謀略、策謀を読んで無力化することであり、その次は、敵の同盟や友好関係を断ち切って孤立化させることである。

孫子は、「これができなければ、実際の戦争になる」といっている。つまり、「これができれば、軍事力を使った戦争を防ぐことができる」ということでもあります。

もう一度。

最上の戦い方は、敵の謀略、策謀を読んで無力化することであり、その次は、敵の同盟や友好関係を断ち切って孤立化させることである。

どうやって?

私たちは、すでに中国の謀略、策謀を知っています。骨子は、

  1. 中国、ロシア、韓国で「反日統一共同戦線」をつくりましょう。
  2. 中国、ロシア、韓国で、日本の領土要求を断念させましょう。
    日本に断念させる領土とは、「北方4島」「竹島」「沖縄」。日本には【沖縄】の領有権はない!
  3. 中国、ロシア、韓国にとどまらず、「アメリカ」を「反日統一共同戦線」にひきいれましょう。

これは、中国の「戦略」であり、「謀略」「策謀」です。無力化させる方法は、簡単ですね。中国が「反日統一共同戦線」を作りたい、アメリカロシア韓国と強固な関係を築いていけばいい。本当に簡単でしょう?

上にも書きましたが、皆さん、最近中国、少し大人しくなったでしょう? 「景気が悪くなってきたから」と思うでしょうが、実際は2015年5月から良くなってきました。3,000人の訪中団が大歓迎された。なぜか? 安倍さんが、知ってか知らずか「孫子の教え」に従い、「アメリカを反日統一共同戦線に引き入れる」という中国の「謀略」「策謀」を「無力化させた」からなんです。これで、日中戦争実戦の可能性はだいぶ減りました(中国も、日米と戦争するほど馬鹿ではない)。

そして、韓国との電撃和解。さまざまな問題はありますが、孫子の観点からすると、中国の「謀略」「策謀」を「無力化させた」ともいえます。

残るはロシアですね。日本と米韓の関係はよくなっていますが、日ロ関係はますます悪化しています。会うたび会うたび「島返せコラ!」などといわず、もっと戦略的に考えてほしいと思います。

「島返せ! というのは当然」と皆さん思うでしょう。そのとおりです。しかし、日本政府は、世界有数の「反日国家」韓国に対し、「竹島返せコラ!」とは決していわない。その一方で、世界有数の「親日国家」ロシアに対しては、「島返せ!」以外の話はほとんどしない。だから、ロシア政府は、どんどん反日になっているのです。

実際、ロシアが日米側につけば中国と戦争が起こる可能性はほぼゼロになることでしょう。

 

 

ロシア政治経済ジャーナル
著者/北野幸伯
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