企画といえば内容やプレゼン方法が大切なのは言うまでもありませんが、何としてでも通したいなら「粘り強さ」も重要な要素となります。無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で今回紹介されているのは、「必ず企画を通す方法」。キーワードは「諦めない強さ」です。
必ず企画を通す方法
こんにちは。
弁護士の谷原誠です。
上司や取引先に対して、絶対に通さなくてはならない企画や商談があるとき、あなたはどうしますか?
もちろん、練りに練ったプレゼンテーションを、熱を入れて行い、何としてでも通す意欲を見せるはずです。しかし、力を入れたアピールであればあるほど、相手から一言のもとに拒否されたり、厳しい言葉で否定されたりすると、心が折れてしまい、諦めてしまうものです。
そして
「あの人は頭が硬いから」
「最初から何を言われても否定するつもりだったんだろう」
と、責任転嫁してしまうこともよくあります。そこで、今回紹介するのは「必ず企画を通す方法」です。そんな都合の良い物があるのか、と思われるでしょうが、あります。失敗する場合が全くないとはいいませんが、この通りに展開すれば必ず通すことができる方法です。
たとえば、企画を作って上司に持って行き、
「こんなんじゃダメだ」
「話にならん」
と一言のもとに拒否されたとします。ポイントはそのタイミングで引き下がらないことです。絶対にその場で「この企画のどこがダメなのでしょうか」と意見を聞きます。
「どこがいけませんでしたか」
「どういうすれば良くなるのか教えて下さい」
と、後でではなく、必ずその場で聞き、何らかの答えを引き出します。そして、意見がもらえたら「勉強になりました。ありがとうございました!」と引き下がる。
そして、その後、「先日のご指摘をもとに、直してきました」と企画を修正してもっていきます。その際、「先日の私の企画に対し、○○というご意見をいただいたので、そのご意見を反映して、作り直してきました!」と、企画に対して上司がどんな改善意見を言ったのかを必ず思い出させなくてはなりません。
それでも「ダメ」といわれた場合であってもすることは同じです。やはり引き下がらず、「前回のご意見に合わせて変えてきたのですが、今回はどうダメでしたか? どこをどう直せば検討の余地が出てきますか?」とその場で聞きます。
それを繰り返すと、指摘できる欠点がなくなっていき、いつかはOKが出ます。つまり、最初に改善点を聞き、直して持っていく流れを作った時点で、いつかは企画が通る方向でセットされた状態になるのです。
人はつじつまがあわないことはしたくないもの。話が進んだときに「とにかくダメなものはダメなんだ、何をやってもダメなんだ」と、流れを断ち切り、すべてをひっくり返す言葉は言いにくいものです。
無論、最終的には当初考えていたものとは違うものになってしまうかもしれませんので、無制限に相手の言うことに従えないことがあるかもしれませんが、何らかの形で企画を通すことができることは確かです。
これは社内の企画のほか、営業などでも応用できる方法です。
「どこがダメなのでしょう?」
「どう改善すれば、前向きに検討していただけるでしょうか?」
と食い下がることです。ぜひ試してみてください。
「わたしは、決して失望などしない。なぜなら、どんな失敗も、新たな一歩となるからだ」(トーマス・エジソン)
今回は、ここまでです。
image by: Shutterstock
『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』
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