「パナマ文書」に世界で最も怯える中国、最高指導部の半分以上に汚職疑惑

 

中国5,000年の歴史文化は「無官不貪汚職をしない役人はいない)」という社会の仕組みになっているので、いくら反汚職運動を展開しても終わりはありません。雍正帝の時代、習近平以上の大虎狩りをしたことがありました。しかし、いくら汚職罪に死刑を課しても中国人は「カネのためなら命も惜しくないということで、まったく汚職は減りませんでした。

習近平と馬英九のやり方は、まさにこの中国人根性丸出しです。馬英九は、かつて台湾の陳水扁元総統を汚職の罪で収監しましたが、彼は叩いても叩いてもホコリが出なかった。逆に、馬総統には司法問題が144件も挙がっています。総統退任後は、北京かアメリカに逃亡するしかないでしょう。

習近平の運命も馬英九と同じです。毛沢東が亡くなった後の江青と華国鋒は、罪人としてみじめに死んでいきました。トウ小平が亡くなった後のトウ一族は、上海幇に血祭りにされ、命からがら海外へ逃亡しました。

習近平と馬英九は、党内の長老たちを一掃するために反腐敗運動という名の虎狩りを敢行しています。やらなければやられるのが中国人の定めだからです。習近平も馬英九も、新米のわりには奮闘し、同情の余地もありますが、中国人として生まれたのがそもそもが悲劇なのです。

多くの中国人が、中国の軛(くびき)から逃れたがっていますが、逃れようもありません。それならば、習近平のように運命と命を共にするしかありません。戦うための情報統制なのです。そして、情報統制された中国人たちはますます愚鈍化していきます。

ノーベル平和賞を受賞した劉暁波の言葉で、「中国では学があればあるほど奴隷となる」というのがあります。ことに博士号を取った人間は、ほぼ確実に中国の奴隷となっています。これは事実であり、彼の妄言ではありません。中国の伝統では、バカだけが国家指導者に選ばれるとも言われています。利口者は若いころに、その芽を摘まれてしまうからです。習近平も例外ではありません。彼には、スターリン主義やら毛沢東主義などの時代錯誤の道しか残されていないのです。

このようにパナマ文書は単なる習近平のスキャンダル暴きにとどまらず、習近平政権が打ち出したさまざまな戦略を一気に崩壊させ、中国経済の破綻から政権瓦解までに広がる可能性を秘めた超ド級のリーク文書なのです。

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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