最近は男性より気の強い女性が増えたようですが、「引っ張っていってくれる男」が理想という女性の意見もよく聞きますよね。果たして、男女関係のイニシアティブはどちらが握るべきか…その答えを『メイド喫茶元オーナーが教えるサブカル恋愛塾』の著者、ヒロNさんが教えます。モテたい男性、必読です。
恋愛リード役は男子?女子?
「世界一貧しい大統領」という本にもなった、ウルグアイの元大統領、80歳のおじいちゃん、ムヒカ氏がこの前来日し、その様子が特番にもなりました。
この時、学生を前に講演したムヒカ氏に質問した学生。
「人間は、やはり争いごとを避けることはできないと思います。たとえば、僕がある女性を好きだったとして、その子を好きな男が他にもいれば、どうしても争いになっちゃうじゃないですか」みたいな。
それに対して、ムヒカ氏は、
「争いという前に、あなたは、彼女の気持ちを考えたことがありますか?恋愛というのは、彼女の気持ちで決まるのですよ」
みたいな回答をしました。
ううむ、なかなかわかってらっしゃるムヒカ元大統領。
しかし、一方、よく、ラブラブになってる女子が、
「彼に押されているうちに、好きになっちゃいました」
なんてことをのたまうことがある。
さらに、「彼にリードされたい」とかね、そういう発言も。
しかし、またまた一方、この前、鳥取県の婚活を薦めるパンフレットに
「女性は受身で、男性から『好き!』と言われると好きになる傾向があります」
と書いてしまったおかげで、女性差別だ!とか物議を醸し、せっかく作ったパンフを回収するハメになったとか。
恋愛って、そもそも男性がリードするべきなのか、女性がリードするべきなのか?
どっちなんだい!とわからなくなることにもなりますよね。
1)「あなたについていきます」という女子イメージ
まず、鳥取県のパンフの話。
僕は、この話がなんで「女性差別」なのか、ちょっとわからないですね。まあ、言えば、「女性とはこういうものだ」と決めつけたところが差別と言えば差別なのかな?確かに、女性にもいろいろな人がいて、全員が全員、恋愛に受身である、という訳でもありませんからね。
でもまあ、そんなこと、鳥取県に言われなくても常識でしょ?
そんな、目くじら立てて、どうこういうことでもないでしょ。
という気がしてならない。
なんか、日本ってどんどん幼稚で、ぎすぎすしてきたような。
ま、そんなこと、どうでもいいですけど。
男女、どっちが受身かどうか、は、そのふたりのキャラにもよりますよね。
まあそうなんですが、男っていうのは、特に、女子慣れしてない男子というのは、
「恋愛するからには、自分がどうしてもイニシアティブを取らなくちゃ!」
とか気張りがちなんですよね。
相手の女子が、
「あたし、自分に自信がないから引っ張っていって!」
という受身専門の人ばかりならまだなんとかなりそうなんですが、(実際、初心者男子が、理想の彼女的に夢想する女子というのは、結構、そういう性格の子、だったりするんですよ。だから、ロリ傾向が強くなるのか)リアルでは、そういう子っていうのは、経験的にいって、あんまりいないんですよね。
だから、そういう男子が夢想する女子像というのは、なんか、「昔」な感じがしてしまう。
だから、そういう男子というのは、今風の女子に違和感とか反感を持ちがちです。
今の女子は、昔に比べて、結構、自己主張が強い。
「あたし、あなたが好きだから、黙ってついていきます!」
っていうのは、男子の夢想に過ぎない。
もし、それっぽいアピールをしてくる女子がいたとしても、それって、ちょっとそのままには受け取れません。
一見、控えめに見えても、それは、女子の作戦だったりするのです。
女子というのは、本能的に、男子に嫌われまいとする。悪い言い方をすれば、猫をかぶるってことがあります。
これまた、女子慣れしてない男子というのは、女子のこういう傾向を嫌うことがあるのですが、まあ、慣れてしまえば、どうってことない。
本気で、そんなことを言う女子なんて、20世紀までの話なんじゃないかな?
2)告白のテクニックって
恋愛テクに自信がない男子の人は、僕が「女の子の取扱い説明書」シリーズの著者だと知ると、
「あのう、これなら彼女が一発でOKする告白法って、ありますかね? やっぱり、サプライズ演出とかって有効なんでしょうか?」
なんて訊いてくることがあります。
まあ、それって、海外の投稿動画とかテレビの影響もあるかもしれませんね。
しかし、そういう質問に僕はいつもこう答えることにしています。
「彼女がOKするかどうかは、もう告白する前に決まってるからそんなこと気にすんな」
僕にも、若い頃、苦い経験がいっぱいあるんですが、まだ、付き合ってもない仲で、女子に告白する、という戦術は、もっとも成功率が低い、いわば、最も駄目なアプローチ方法なんです。
僕自身、そういう告白をしているうちは、全然ふられてばかりでさっぱり女子にモテませんでした。
そして、ある時、気づいたのです。
つまり、恋愛関係になる、付き合い始めるのに、「告白」なんてする必要は全くなく、むしろ、そんなことをするのは、マイナスなのだ、と。
「告白」というのはね、もう付き合ってしまって、相手の女子が、「言えよ! 本気だって、言えよ!」と思うタイミングで、確認作業的に言えばいいんだって。
つまり、それって、男子が自分で言っているつもりで、女子に言わされている、ということ。出来レースということ。
恋愛経験の浅い男子というのは、つい、不安になってしまって、恋愛のしょっぱなとか途中とか、女子に確認したくなってしまう。
「好きです。付き合ってください」
みたいに。
恋愛途中でも
「あ、あの、今夜、一緒に過ごさない?」
とか。
まあ、別に、そいつが全くダメという訳ではないんだけど、女子にいちいち許可を求める、確認する、というのは、あまり感心できないこと。
なぜなら、女子というのは、あいまい、なし崩し、が好きだからです。
「今夜、一緒に過ごさない?」(つまりエッチしない?)
なんて言われると、
「え? どうしよ、どうしよ、OKしたらエッチ決定だよね? いいのかな? そんなことOKしちゃっていいのかな?」
なんて迷ったり、ためらったり、
「やっぱりここは断っておこう」
みたいなことになりかねない。別に好きとか嫌い、以前に、「とりあえず断っておこう」みたいなね。
だからね、いちいち、確認したい、という気持ちはわかるんですけど、女子を誘って、ベッドまで行こうと思ったら、あんまり、確認とかしないで、なし崩し的に持っていったほうがいいんです。
さて、なんで、そんなことを書くのか、というと、つまり、女子というのは、もうその気でも、「男子をそういう方向に仕向けようとする」という作戦を無意識に取りたがるものなのだ、ということ。
「好きだと思わせたい」「誘わせたい」ということなんですよね。
だから、表向きは、男子がリードしているようでも、実は、よくよく考えてみると、女子の作戦に乗っている、ということのほうが圧倒的に多い。
つまり、本当にイニシアティブを取っているのは、女子の方なんです。なるほど、ムヒカ氏の言うとおりだ。
そういう女子の作戦をうすうすは見抜きつつ、気づかないふりをして、女子の作戦に乗ってあげる、というのが、男子の取るべき最も賢明な恋愛テクニックなんです。
皆、うまくやってね!
image by: Shutterstock
著者/ヒロN
メイド喫茶元オーナーで、サブカル系恋愛指南として、「女の子の取扱い説明書」という著書を持つ。メルマガではもてない男女に、異性との付き合い方のノウハウを伝授。
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