「南シナ海は俺のモノ」…フィリピンの暴言王が大統領に当確

 

しかし、このドゥテルテはフィリピン版トランプ氏を言われるほどその過激言動で有名でして、「南シナ海の中国人工島にフィリピンの旗を立てる!」とか「大統領に選ばれれば犯罪者10万人を処刑してマニラ湾に投げ捨てる」とか、「麻薬業者や強盗や事なかれ主義者は失せろ! 私が殺してやる!」とか、まあ派手に選挙戦をやっておった。

まあ普通はね、これは選ばんだろうというところだが、フィリピン大統領戦は人気投票的なところがあるんで、有り得ない話じゃないんだよな~なんて笑っておったわけなんだが…。

開票速報、ドゥテルテほぼ当確!!

マジかよ…。

全部の開票が終わるのはまだ先なんだが、まあ恐らくそうなるんだろう。他の候補者、敗北宣言しちゃってるし…。

も~フィリピン人ってば…。

ちなみに副大統領、優勢がフェルディナンド・マルコス氏。そう、あの独裁政権で失脚したマルコス大統領と靴3,000足のイメルダ夫人の息子である(彼自身の評判は悪く無いみたいだが)。

結局貧窮にあえぐ国民マジョリティーが汚職や犯罪減らない社会の救世主を極端路線に求め、すでに過去のものとなった独裁政権時代の強い指導力に希望をもったということなのか。

もういいや、頑張れフィリピン! なんとかなる! …か?

著者/トム爺(「ビサヤン天国 ―体力と忍耐と―」連載。フィリピン・セブ在住)

 

 

出たっきり邦人【アジア編】
アジア6カ国(香港・韓国・フィリピン・マレーシア・トルコ・イラン・ヨルダン)の在留邦人が発信するリレーエッセイ。現地からのとれとれピチピチ、旬の情報もりだくさん!欧州編、北米・オセアニア編&中南米・アフリカ編、出戻り編もヨロシク!
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