元アイドル傷害事件に震撼。日本も導入すべき米の驚愕ストーカー対策

 

誰もが驚くとてつもないペナルティ

まず、被害にあわれたのは、FOX、ABC、ESPNなどの大手テレビ局でスポーツ解説者やキャスターなどを務め、2014年には人気番組『ダンシング・ウィズ・スターズ』(Dancing with the Stars)の司会などもされたエリン・アンドリューズ(Erin Andrews)さん

今から8年ほど前の2008年、スポーツ専門チャンネルESPNのキャスターだったアンドリューズさん(当時30歳)は、取材のため滞在したホテル(The Nashville Marriott)の自室内で裸になっているところを、密かに隣の部屋に滞在していたストーカーのマイケル・バレット(Michael Barrett、当時46歳)に盗撮され、その動画をインターネット上に流出された。

そう、この例からも明らかなとおり、ストーカー被害ってのは、別に「ファンとアイドルの距離が近すぎる」から起こるわけじゃない。

どんなに距離が離れていても起こる可能性はあるのだ。

犯人のマイケル・バレットは、保険のセールスマンとして出世したこともある普通の物静かな男性で、離婚したが結婚経験もあり、
子どももいるが、しかし、当時はうつ状態にあり、親と一緒に実家に住んでいた。

バレットが逮捕されてから、彼を知る人々からは

「まさかそんなことをする人だとは思わなかった

という驚きの声や、父親から、

「息子は真面目で勤勉

と擁護する発言が出たという。

このあたり、この手の犯罪をする人に何か共通点があるのかもしれない。

そんなマイケル・バレットに対するストーカーと盗撮の刑事罰は、懲役2年半(すでに釈放済み)となっていたのだが、被害にあった
アンドリューズさんは、それだけで済まさせなかった。

犯人に彼女の隣の部屋を与えたホテルに対し、7,500万ドル(約85億円)!!!もの巨額の損害賠償訴訟を起こしたのだ。

そう、日本円で85億円。

85万円とか850万円じゃない。

ストーカーによる盗撮を放置したという訴えたわけだが、実に、巨額だ。

ストーカーによる盗撮を放置して85億円も賠償請求できるなら、もし、今回の小金井市の事件がアメリカで起こっていたら、その賠償金は、数百億円とか、数千億円になってるかもしれない?

で、もちろん裁判になった。

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