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ヤバいお金。ビットコインは「基軸通貨」になりえるのか?

パナマ文書で揺れたヴァージン諸島で、富裕層の阿鼻叫喚を生で目撃したという高城剛さん。常に時代の先を読み、幾つもの未来予測を的中させてきた高城さんが発行するメルマガ『高城未来研究所「Future Report」』のQ&Aコーナーに、今後は足がつきにくい「ビットコイン」などの暗号通貨に移り変わっていくのか?という質問が寄せられました。はたして、高城さんが出した回答は…。

今後、ビットコインが基軸通貨になることはあり得るの?

Question

高城さん、いつも貴重な情報をありがとうございます。

購読し始めたばかりですので既出でしたらすみませんが、今回は通貨の未来ビットコインなど暗号通貨についてお聞きしたいです。

昨年からEUで通貨として認定されたり、日本でも今国会で貨幣認定や消費税非課税化の議論がなされるなど、急速に市民権を得ているように感じます(使えるお店も増えていますね)。

僕は高城さんの著書にもありましたが、既存の金融制度はもうこの先長くないと思います。

また、このデジタルでグローバルな時代に、お金だけがペーパーベースというのにも違和感があります。

今後、仮にこの先金融危機や最悪ドルが破綻した場合、ビットコインが基軸通貨になることもあり得るのでしょうか?

また両替コスト無しスマホ一つで持ち運びできることもビットコインの利点かと思いますが、高城さんは使用されておられますか?

ご回答よろしくお願いいたします。

高城剛さんの回答

僕自身、ビットコインに極めて懐疑的で、「あたらしい通貨の可能性」を美しく見出してくれる人たちが後を絶ちませんので、極めて悪用に最適な状況になっているからです。

未来は「バラ色」ではなく、「怪しいバラ色」がリアルな未来ですから。

なにしろ、ここ数年で急速にビットコインによるマネーロンダリングが増えました。

足がつかない上に、流動性も高いので素晴らしいですよね!

また、現金以外のドラッグディーリングにも、相当のビットコインが用いられており、特に少額決済では、この上なく利便性が高いものです。

このようなことを考えますと、ドルの次にタンジルブルを含むバスケット制が基軸として採用されても、ビットコインがそこに含まれたり、基軸通貨にはならないように思います

なぜなら、すでにビットコインは怪しい者動向を握っているからです。

image by:  Shutterstock.com

 

高城未来研究所「Future Report」』より一部抜粋

著者/高城剛(作家/クリエイティブ・ディレクター)
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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