悠久の古代ロマン。日本建国の謎を解くカギは大企業・イオンが握る?

 

坪井遺跡からは、有柄式銅剣を模してつくられた木製の柄頭(つかがしら)が出土しました。ここに住んでいた人々は、決して支配層でもなければ、兵士でもなかったのです。磯城の地域を支配していた、エとオト、すなわち兄弟と、その部下の木でつくった剣を持つ荒くれ者を倒すことで、磯城の地は大和政権の地へと組み込まれたのだと思われます。そこには、大規模な戦闘などは存在していなかったのではないでしょうか。

イオンが18億という巨費を投じてまで、全くビジネスに結びつかない発掘作業を実施してくれるとは考えられません。しかし、この大福遺跡の場所は、いかにして大和政権がこの地に定着し、勢力を伸ばすことができるようになったかを解明してくれる場所でもあるのです。日本の建国の原点を知り得ることのできる活動だと理解いただき、メセナとして取り組んでいただけないものでしょうか。

今や国民の生活を左右する力を持っている企業なだけに、建国の謎に取り組んでいただけないかと考えるのです。大和政権は、支配力が九州や東国に迄は及びきらなかったのかもしれませんが、イオンは北海道から九州迄くまなく制覇しているのですから。

image by: Shutterstock

 

古代史探求レポート
著者/歴史探求社
どのような場所にも、そして誰にでも歴史は存在します。その場所は、悠久の昔より地球上に存在して多くの人々が生活し行き交った場所です。また、皆さんは人類が始まってから、延々と受継がれて来た遺伝子を継承している一人なのです。歴史探求社は、それぞれの地にどのような歴史があったのか。また、私達のルーツにはどのような人々が存在し、どのような行動をおこしたのかを探求し、それを紹介する会社です。もっとも、効果的と思われる方法を用いて、皆様に歴史の面白さをお届けします。「まぐまぐ」を通じて、メールマガジン「古代史探究レポート」を発行、購読は無料です。大きな歴史発掘報道や、企画展情報、シンポジウム等の情報を提供しています。
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • 悠久の古代ロマン。日本建国の謎を解くカギは大企業・イオンが握る?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け