いじめられた子、179万人。再出発を図るため夏休みに親ができること

 

このような子供たちを明るくする必要があります。要は、いじめを忘れられる時間をつくってあげることです。言い換えれば、子供が夢中になる時間を作ってあげるということになります。

バーベキューをしたり、海や山などに自然の中に身をおいてゆっくりすることもストレスの解消には大きな効果があります。学校以外の子どもたちとの交流もいいですね。

ただ、お金もかかりますから、毎日という訳にはいかないでしょう。安上がりで子供のストレスを解消する方法として、一緒に散歩するというのはいかがでしょうか。あるいは一緒に勉強する、宿題をするということもおすすめです。働いている方は、家に帰ってから、30分でも15分でもいいですから、子供と一緒に勉強してみませんか。読書の楽しさを教えることも効果的です。加えて、心に傷を負っている子には、たくさん「ほめて」あげてください。ほめられたことが、その子の自信となり、いじめの記憶を薄れさせていきます。

ぜひ楽しい夏休みを演出していただきたいのですが、「スマホの誘惑」にだけは十分にお気をつけ下さい。スマホゲームやLINEへの依存、これは危険すぎます。いじめから逃れられても中毒になってしまっては本末転倒です。

いじめを受けている子が、ストレス解消の手段として携帯機器に夢中になる相談が多く寄せられています。止めさせようと取り上げたことで、家庭内暴力にまで進んだという事例もあります。

夏休みの携帯、スマホ、ゲームなどの使い方について、お子さんと話し合って、1日○時間だけと決める、○時以降は使わないと約束をかわす、LINEの内容は見せること、守れなかったら解約する、等々のルールを約束する。これは「子供たちを守るために必要なことだ」と思っていただきたいのです。

繰り返しますが、大切なことは、いじめを気にしない時間、忘れる時間をつくってあげることです。お子さんの心の力を取り戻してあげていただきたいのです。

いじめでお悩みのことがございましたら、ご遠慮なくご相談ください。少しでも、子供たちの力になりたいと思っています。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
代表 井澤 一明

image by: Shutterstock

 

いじめから子供を守ろう!ネットワーク
「いじめ」と学校の「いじめ隠ぺい」から、子供たちを救うための、父母によるネットワークです。いじめの実態やいじめ発見法、いじめ撃退法、学校との交渉法、いじめ相談などを掲載します。
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