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行楽の秋から始める登山。初心者なら必携の「登山地図」その実力とは

行楽の秋間近。「今年は登山を始めてみようかな」とお考えの方にお勧めしたいのが、無料メルマガ 『楽しい登山(初心者から子供・女性まで楽しめる登山を)』です。今回はすべての登山者必携の『登山地図』について詳しく紹介しています。

登山地図を買う 『山と高原地図』


山と高原地図』シリーズ 昭文社

登山地図の定番『山と高原地図』。日本全国のエリアから選べます。ガイドブックから登りたい山を見つけたら、次はより詳しい情報を持った「登山地図」を入手しましょう。

「ガイドブックの地図でも充分では?」と思われるかも知れませんがそんな事はありません。ガイドブックの地図は、地図の範囲が基本的に狭いので登山にはおすすめできないのです。

例えばガイドブックの地図を使い、もし道を間違いその地図のエリアとは違う場所に行ってしまうと、自分の現在地を探すことが困難になります。そしてその先に避難できる山小屋があるかどうか、町に下りる道があるかどうか、それすらもわかりません。

またガイドブックの簡単な地図の場合、いくつかの登山道を省いているかもしれません。間違えて地図上にない道を曲がってしまうことも考えられます。

登山地図(『山と高原地図』)の内容

などなど、地図だけではなく多彩な情報が詰められているのが登山地図です。もちろんガイドブックの地図に比べ地図のエリアも広く鮮明に描かれ、また標高ごとに山が色分けされているので、より詳しく自分の居場所や山の様子を知ることができます。

また山と高原地図には小冊子がついています。その小冊子には山のガイドから気象情報や動植物、様々な登山コースガイドなどが用意されているので大変参考になります。

登山地図の内容の説明

標高

標高は登山地図上で、「等高線」というものであらわされています。うねうねとした細かい線を等高線と言いますが、5万分の1の縮尺図の場合だと、線と線の間隔は標高20メートルぶん。つまり等高線から等高線に行く間に標高20メートル登ったり降りたりしていることになります。また2万5,000分の1の縮尺図の場合には、等高線の間隔は10メートルになります。

文章で説明するとなんだか難しそうな気もしますが、実際に地図を見てしまえばとても簡単なことがわかると思います。この等高線を調べれば出発地からゴールまでの標高差を知ることができ、そして標高差がわかるようになれば自分の体力にあったコースを選ぶことができるのです。

しかし等高線でいちいち標高を調べなくても、地図にはポイントポイントで標高も載っています。そして標高ごとに地図が色分けもされているので、パっと見ただけで山の全体像を掴むことができます

コースタイム

コースタイムとは、あるポイントからポイントまでのおおよその歩行時間のことをいい、地図上の登山道の上や下に書かれています。しかしこのコースタイムはいったい誰を参考としたのでしょうか?

このコースタイムをどの程度信じて良いのかわからないと思いますが、山と高原地図にはコースタイムの基準が記載されているので参考にしてみましょう。

※コースタイムの基準

以上が山と高原地図のコースタイムの基準になります。書いてある通り、コースタイムは登山経験者の歩行時間を参考にしています。ですので初めて登山をする方は記載されているコースタイムから、約1.5倍余分に時間がかかると考えて計画を立てたほうがよいでしょう。

AからBまでのコースタイムが2時間と書かれているのなら、3時間かかると考えるほうが安全です。歩くスピードの遅さ、休憩時間、トラブルがあった時の事を考えると、初めての登山の場合には充分時間に余裕のある計画を立てることが大事です。

山小屋の位置と名称

山小屋とは山にある簡易宿泊・休憩施設の事を言います。地図上に家の記号があるのが山小屋です。山小屋の詳しい説明はほかのページでします。

テント場の位置

テント場とはテントを設営することができる場所のことです。ほとんどの場合山小屋の近くにあり、地図上では▲のような記号であらわされています。

水場の位置

水場とは給水できる場所のことをいいます。山と高原地図には「水」と書いた水滴の記号であらわされています。地図を見ながら自分でコースを考える場合には、途中で水がなくなって困らないよう、しっかりと水場を確認しておかなければなりません。
また山小屋には「水」のマークがない場合も多いのですが、多くの場合、山小屋で販売している水を購入することができます。

山と高原地図には山小屋の給水施設の情報もありますし、不安な場合にはインターネットなどで事前に確認すると良いでしょう。

登山道、山、登山道上のポイントの名称

これは説明する必要もないと思いますが、地図上には山の名前、尾根や稜線の名前、登山道の名前、また特徴的な場所の名前などが記載されています。

危険箇所やコースの特徴

事故が多い場所や注意をしなければならない場所には「危」の印、迷いやすい登山道には「迷」などの印があります。

また「クサリ」や「岩クズの道」、「滑りやすい」など、登山道上の特徴も記載されています。

山小屋の電話番号や営業時間・交通機関の電話番号

山と高原地図には宿泊施設の電話番号や営業時間、また電車やバス、駅などの電話番号も記載されています。登山前に一度どのような施設があるか確認しておくと良いでしょう。

以上長々と登山地図の説明をしてしましましたが、登山地図にたくさんの情報が記載されているのがわかってもらえたと思います。登山の計画にも、登山中の地図としても必ず役立ちますので、まず一度購入してみると良いでしょう。

image by: Shutterstock

 

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