堀江:僕としては、それを配るビジネスモデルができたらいいな、みたいな。GANSO KIGYO T-SHIRTSを作った人は、いつも旅先とかに行くと、Tシャツを1日着て捨ててるんですって。東南アジアとか行くと、1枚50円とか100円で売ってるじゃないですか、Tシャツって。それぐらいの値段で買えるんなら、クリーニング代をかけるのがバカらしいじゃないですか、むしろ。
MB:むしろ捨てたほうが安上がりだと。
堀江:だから、毎日捨ててるんですよ。で、たまにパンツとかも捨ててるんですけど、ゴルフ場行った時もうっかり捨てちゃって、「やべえ、新しいパンツ持ってきてねえ」っつって、ノーパンで帰ってったりしてるんですよ(笑)。
まぐまぐ:それはすごい、新しいな。
堀江:だから、例えばパンツとシャツと靴下を3点セットで、月5回とか10回送られてきます、みたいな……。
MB:それは需要あるかも。
堀江:それは俺、すごい需要あると思うんですよね。そういったサービスとかを組み合わせることで、服の所有から完全に解放されたいっていうのがあって……。服をオフバランス化できると、僕の生活は非常に快適になるっていう。
MB:でも持たない方向に進んでますからね、ファッショントレンドも。
堀江:そうなんですか。
MB:ノームコアみたいな、どこでも使えるような着回しができる普通の服で、最小限度で生きていこうみたいな。ミニマリストとかあるじゃないですか。あの手の流れで、「洋服そんなにいっぱい持ってもしょうがないんじゃない」ってことで。だって、みんな一週間のうち5日間はスーツ着てるんでしょって。残りの2日間のために何着持ってんのって話になると、「だったら自分の気に入ったワンコーディネート、シーズンごとにあれば十分なんじゃないの」っていうのが、考え方としては結構広がってて……。
堀江:サラリーマンはそうですよね。
MB:でも、結局サラリーマンが多いわけじゃないですか。現にブランドも、今はフルアイテムってすごく売れなくなってきてるんです。昔は靴下もやって、パンツもやって、トップスやって、マフラーやって……みたいなことやってましたけど、全然売れないんですよね。そのブランドが得意なデニムだけが売れるとか。だったらデニムだけ作りゃいいじゃん、みたいな。
堀江:確かに。
MB:オフバランス化とまではいわないかもしれないですけど、ミニマムにはなってきてると思いますね。