それは、「あなたはどう思うの?」「あなたはどうしたいの?」と、逆質問をするのです。「これって、どうすればいいでしょうか?」と質問という名の「判断の丸投げ」をしてきたら、
「これまであなたはどうやってきたの?」
「あなたはどうしようと思っているの?」
「まずはあなたの考えを聞かせてくれる?」
こんなふうに逆質問して、相手の考えを述べてもらうということです。
「そう言われても…、わからないから質問しに来たのですが…」と相手が食い下がってきたとしても、「わからないなりにで構わないから、どうすればいいと思う?」と頑張って押し戻してみましょう。そして、まずは相手の考えを口に出させてみるのです。
もし、その考えで問題がなければ「なんだ、わかっているじゃないの!」と勇気づけしてあげればいいし、もし、その考えでは問題があったとしても、すぐに否定するのではなく、まずは意見を述べてくれたことに対して感謝するとともに、「今の考えだと、これこれこういう場合に問題があると思うんだけど、それについてはどう思う?」と、さらに考えて答えてもらうといいですね。
丸投げしてくる人というのは、単純に面倒くさがりというケースもあるでしょうが、案外、自分に自信がないために人に判断を仰いでくるというケースの方が多いように感じています。
ですから、まずは相手の考えを述べてもらう。そして勇気づけをする。
粘り強くこれを続けていると、いつの間にか自己判断で仕事を進めてくれるようになります。
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