クソみたいな親は見殺しに。悩む娘へ石田衣良が過激アドバイス

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作家・石田衣良さんが親切にお悩みに答えてくれるメルマガ『石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」』。今回は借金を返してくれない父に悩む方からのお便りです。結婚したい相手がいるそうですが、今のままでは前に踏み出すこともできないとのこと。これに対し、石田衣良さんは「そんなクソ親は見殺しにしろ」とバッサリ。さらに奨学金の例を挙げ、どんなことにも「抜け道」があると目からウロコのアドバイスを送っています。

親の連帯保証人に。このままじゃ結婚もできない…

Question

shitumon

3年前、父の借金の連帯保証人になったことを後悔しています。というのも、父が一切お金を返さないからです。毎月私が7万円支払っていますが、それは利子分にしかならず、元金はぜんぜん減っていません。このことを相談しても、父は「なんとかするから」と口先だけ。しつこく言うと「俺に死ねと言っているのか!」と意味の分からない怒り方をするので話になりません。母はおろおろするばかり。結婚したい相手がいるのですがこの状態では前へ踏み出せないため不安でいっぱいです。

石田衣良さんの回答

これは痛いね。いまどんな仕事しているんだろう。普通のOLさんだったら7万円って家賃分だから、大きいよね。

でもこのお父さん、もうダメだろうね。資金繰りがきつくて、全然お金が足りないんだよ。だから借金を返せないんだよね。でも、結婚したいと思っている相手もいるんだから、共倒れするわけにはいかないでしょう。お父さんと一緒に市役所の相談窓口でも、弁護士でもいいから、借金を整理するところに行って1回相談してみたら?

究極のことを言えば、お父さんを見殺しにしなきゃダメだよね。このままじゃ2人で沈むから。お父さんもうすぐ死ぬんだから大丈夫だよ、自己破産させても。2人で一緒に死なないといけないなんてことは全くないので、お父さんだけ殺せばいいじゃんって思うんだけど。何がいけないの? これだけ頑張っているのにさ。だって親のために人生を棒に振る必要なんて全くないよ。いいじゃん、借金を作ったのはお父さんなんだから、自分で頑張らせれば。

やっぱり甘えているんだよね。なんかダメな事業でもやっていたと思うんだけど、娘を連帯保証人に立てようって考えた時点でクソみたいな親じゃない。こんなひどい親なんだから、そこまで顔を立ててやることないよ。「俺に死ねって言っているのか」と怒鳴られたら、「私は一緒に死にたくないから、さっさと自己破産でも何でもして借金を整理してくれ」というふうに言うべきだよ。「私に一生独身のまま死ねと言うのか?」「お父さん、孫の顔を見たくないの?」って言い返せばいいんじゃない。

でもね、必ず世の中って抜け道があるんですよ。この前、素晴らしい話を聞きました。奨学金の督促が始まって何カ月も払えないと、半年後ぐらいに一括請求が来るんです。積もり積もった利息も合わせて、500万とか700万を1回で返せって言われたときに、何をすればいいか知っている? 学生になるんです。たとえば、放送大学で選科履修生になると、格安で授業を受けることができます在学中は返済を猶予されるしそれを20年30年40年と続けることができる。おまけに、条件によっては学割も使えるから映画館のチケットや、交通費も安くなるんだよね。

それを死ぬまでやってもいいわけだし、20年も経てば、給料も上がってくるし貯金もできるから。あなたの場合もなにか必ず抜け道があるはずだから、探してほしいな。

source: 石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」

image by: Shutterstock

 

石田衣良石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」
著者:石田衣良
本と創作の話、時代や社会の問題、恋や性の謎、プライベートの親密な相談……。
ぼくがおもしろいと感じるすべてを投げこめるネットの個人誌です。小説ありエッセイありトークありおまけに動画も配信。週末のリラックスタイムをひとりの小説家と過ごしてみませんか?メールお待ちしています。
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